第3節『オーバーウォッチ』、『FIFA 17』、『BBCF』で全国6チームが熱戦 “日本eスポーツリーグ”をリポート!
●“日本eスポーツリーグ”第3節開催!
本リーグは,全国各地の6チームが、『FIFA17』(プレイステーション4)、『ブレイブルー セントラルフィクション』(プレイステーション4)、『オーバーウォッチ』(PC)の3種目のトータル成績で勝敗を争うリーグ戦だ。
試合は毎週土曜日にオンラインマッチによって行われ、試合内容はtwitchで配信されている。
本稿では,その試合の模様をお届けしよう。
『FIFA17』
『FIFA17』の試合は、リーグ戦の試合ごとに異なるチームを使用するというルールで行われる。
リーグ参加の各チームは、事前にそれらで使用する5チームを申請しており、手持ちの中から試合で使ったチームを消去していく。
前節を勝利したタケハラ選手と、初戦が黒星ながら前節では引き分けと徐々に調子を上げているKEN選手の対戦。
試合は、前半終了間際にタケハラ選手が先取点を取って折り返す。
後半74分、KEN選手が交代したばかりのダビド・シルバで同点に追いつき、アディショナルタイムにもシルバで得点を重ねた。
押し込まれた前半から、後半は攻めのサッカーに切り替えたというKEN選手が、1-2で今大会初勝利を収めた。
ここまで2連勝と絶好調の黒豆選手と、前節は引き分けとなったPeko選手との対戦。
試合が動いたのは前半24分、中央からバルセロナらしいパスワークで崩した黒豆選手が先制点をあげた。
Peko選手は、後半アディショナルタイムにコーナーキックからの大チャンスを迎えるも、惜しくもボールはゴールバーを叩いてしまい、試合は1-0のまま終了。
黒豆選手が、初戦から負けなしの3連勝を飾った。
ウルトラコップ選手はアーセナル、アル選手はユベントスを使用と、現実での試合結果がコンディションに反映される本作において、調子を上げているチーム同士が選ばれたこちらの試合。
前半16分、コーナーキックからのオウンゴールでウルトラコップ選手が先制。
アル選手は、ドリブルの仕掛けや多彩なコーナーキックのパターンが随所に光っていたが、試合はこのまま1-0で終了しウルトラコップ選手の勝利となった。
PS4『ブレイブルー セントラルフィクション』
『ブレイブルー セントラルフィクション』の試合は、1セット2ポイント先取で行われ、5セットを先に取った選手が勝利となる5先ルールで勝敗を決する。
なお、前のセットで負けたプレイヤーは、使用するキャラクターを変更することが可能となっている。
前節、前々節と、接戦が続く中で惜しくも2連敗中のコイケ選手と、2連勝で波に乗るソウジ選手の試合。
1セット目を2タテで先取したコイケ選手だったが、その後はソウジ選手が2セットを連取。
終盤、コイケ選手が流れを引き寄せるも、最終セットの接戦をものにしたソウジ選手が3-5で勝利となった。
第2試合として予定されていた、どぐら選手とGackt選手の試合は、出場選手のスケジュールの都合から延期となった。
なお、この試合の開催予定時刻には、前節で延期となった試合が録画された映像を、解説のなかお氏とともに観戦する形でライブ配信された。
後述するそちらの模様にも注目してほしい。
前節で勝利を飾ったプレイヤー同士の対戦となったこちらの試合。
序盤からお互いがポイントを取り合うという激しい展開が続くなか、中盤で接戦をものにしたフェンリっち選手が3セット連取して勝利に王手。
粘りを見せたイカメン選手だったが、セットカウント3-5でフェンリっち選手が勝利を収めた。
前節から延期開催となった、アズラエル同士の注目のカード。
1セット目を惜しくも落としたイカメン選手が、ここでレリウスへとまさかのキャラクター変更。
続く2セット目は落としたものの、そこから怒涛の4セット連取を見せた。
しかし、流れを戻したどぐら選手が2セットを連取し、お互いにマッチポイントで最終セットへ。
ここでなんとイカメン選手がアズラエルへとキャラを戻し、2タテで勝利を収めた。
対アズラエル戦に慣れていないというイカメン選手が、相手の対策が薄いと読んだレリウスをうまく使い、4-5の接戦をものにした。
PC『オーバーウォッチ』
『オーバーウォッチ』の試合は、エスコート(攻撃)→エスコート(防衛)→ハイブリッド(攻撃)→ハイブリッド(防衛)→コントロールの順に試合を進め、先に3勝をしたチームが勝利という、本リーグ独自のルールで行われる。
前節で勝利を収めた名古屋OJAと、今節までの2試合をすべて3タテで勝利してきた東京ヴェルディとの対戦カード。
これまで、ステージ選択を見越した練習を重ねて準備をしてきたという東京ヴェルディが、なんとこの試合でも3タテでの勝利を収めた。
試合後のコメントでは、同じ3タテでもこれまで以上に苦戦をしいられたとは東京ヴェルディのリーダーVader選手。
今後の、他チームの対策にも注目だ。
開幕戦を東京ヴェルディ相手に3タテで負けてしまったCYCLOPS OSAKA athlete gamingと、前節を東京ヴェルディ相手に3タテで負けているiGS福岡の対戦。
今後の展開を占う上で、その修正ポイントにも注目が集まる試合は、CYCLOPS OSAKA athlete gamingが3-0で勝利。
チームで考えたという、ソンブラを中心に据えた意外な作戦がしっかりと結果を残した形となった。
0-2と追い込まれてからの巻き返しに定評のあるNaturals北海道は、ペイロードの弱点克服のため練習を積んで今節へと臨む。
これは、裏を返せばハイブリッドとコントロールに強いのではないかと解説のDeXo氏は分析。
結果、やはり2本取られてからの強さが目立ったNaturals北海道だったが、試合はインフィニティ大阪が1-3で勝利。
見事に初勝利を飾った。
“日本eスポーツリーグ”第3節の試合結果
第3節を振り返ると、トータルスコア0-3で勝利を収めた現在首位の東京ヴェルディがその強さを見せつけた印象だ。
また、CYCLOPS OSAKA athlete gamingは『ブレイブルー セントラルフィクション』の試合が延期となりながらも、ほかの2部門で勝利を挙げることで勝利チームに与えられる勝ち点2を積み上げた。
上位2チームによる2017年1月22日(土)開催のオフライン決勝大会まで、目が離せない戦いは今後も続きそうだ。