<ポケモンGO>偽アプリへの注意呼び掛け
海外で人気の任天堂のスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」が22日、ついに日本に上陸した。
情報セキュリティー会社は大量に出回る偽アプリへの注意を呼び掛けている。
大阪・日本橋の電気街「でんでんタウン」でも、夏休み中の学生らが、さっそくアプリを楽しんでいた。
大阪市福島区の高校2年、玉木涼大さん(17)は午前10時半ごろ、国内で配信が始まったことをツイッターで知り、街角でダウンロード。
「早くやってみたかった」と喜んだ。
海外では熱中するあまり街中でトラブルが相次いでいるが、「人通りの多いところでやらないようにする」と語った。
大阪市天王寺区の天王寺動物園では、夏休みで米国から大阪に帰省した堀愛さん(39)と長男の颯斗(はやと)さん(9)がスマホを手に園内を歩き、アプリ上でポケモンのキャラクターをとらえていた。
颯斗君は「実際の風景にポケモンが出てくるのは面白い」と笑顔で話した。
広島市中区の平和記念公園の原爆慰霊碑前でも、名古屋市から来たという高校2年生の男子生徒(16)がアプリを楽しんでいた。
慰霊碑前にキャラクターが現れるのを目にし、「海外では立ち入り禁止の場所に入るプレーヤーもいるが、節度を持って楽しみたい」と言う。
公園を管理する広島市は「観光客の良心を信じる」として、規制の告知や張り紙などは予定していない。
ただ、文化施設の中には警戒を強める動きもある。
兵庫県姫路市の世界遺産・姫路城では、22日朝から入城券発券所に注意書きを掲示。
職員がアプリをダウンロードし、城内にポイントがあるかどうか探していた。
一方、情報セキュリティー大手・トレンドマイクロの調査によると、ポケモンGOの偽アプリがインターネット上で少なくとも43種類出回っている。
ダウンロードすると勝手に他の不正アプリがインストールされるものなどもある。
同社の鰆目(さわらめ)順介シニアスペシャリストは「アプリは正規マーケットなど信頼できるサイトからダウンロードし、SNSなどから誘導される不審なサイトにアクセスしないよう気をつけてほしい」と話す。