日経平均株価の最大の問題点はダイナミズムの欠如-NYダウとの違いは
もちろん、米国の景気回復・拡大という理由はあるでしょう。
しかし、見逃せない大きな理由の1つに、頻繁に構成銘柄の入れ替えを行っていることが挙げられます。
しかも、その時々に合わせて、勢いのある銘柄や、いわゆる“旬”である銘柄を組み入れているのが特徴です。
最近では、2015年3月にAT&Tを除外してアップルを加え、2013年9月にはアルコア、バンク・オブ・アメリカ、ヒューレット・パッカードを除外して、ゴールドマン・サックス、VISA、ナイキを組み入れました。
わずか30銘柄の構成ポートフォリオを、かなり大胆に入れ替えていることが分かります。
こうした構成銘柄の入れ替えに対しては、連続性という観点から、異論や批判が少なからずあることは事実ですが、常に米国を“代表”する株価指数を堅持するという、強い姿勢も感じられます。
こうしたダイナミズムは、米国株式市場の強みと言えましょう。
一方、日経平均株価はどうでしょうか。