<新作ゲーム紹介>「世界一長い5分間」 ラスボス戦からスタートする異色作
世界一長い5分間(PSVita) CEROレーティングB(12歳以上対象) 日本一ソフトウェアパッケージ版:4298円ダウンロード版:3086円7月28日発売
今月22日に配信された「ポケモンGO」。
配信から間もなく1週間ですが、その人気は日を追うごとに増すばかりです。
とどまることをしらない経済効果「ポケモノミクス」を取材しました。
「午後2時前です。
日差しがかなり強く蒸し暑いんですけど、ご覧のように、扇町公園、スマートフォン片手に大勢の人が集まっています」
カメラを設置してその様子を撮影してみると…。
夕方に近づくにつれ、続々と人が集まってきました。
公園に集まった人のスマートフォンの画面から漏れ出る光は、まるで蛍のようです。
「午後8時を回りました。
日中よりもかなり人が増えています。
サラリーマンの姿も目立ちます」
公園に集まった人たちの目的は「ポケモンGO」!
「ポケモンGO」は、スマートフォンのGPS機能を利用して、画面を見ながらあちこちに潜むポケモンたちを実際に街を歩いて探し出す、スマートフォン用のゲームです。
場所によって現れるポケモンが違うのですが、扇町公園には人気のピカチュウを始め多くのポケモンが現れるとあって、大勢の人が集まるようになったのです。
「家の近くではあまり出ないから、ここで。
ピカチュウ探しに来てんな」
「うん!普通のピカチュウ、かわいいもん」
(どこから来た?)「東大阪」
(ポケモンのために?)「うん」
(どんぐらい捕った?)「20〜30匹ぐらい」
「(プレーして)2時間ぐらいですかね」
(ごはんは?)「ご飯まだでーす」
(でもポケモンまだ捕る?)「捕る!」
過熱のあまりこんな影響も…。
「車の運転手さん、すぐ車を移動させて下さい」
公園の周りに路上駐車をする人が後を絶たないのです。
「ちょっと異常やね」
「人ごみの汗臭さとめっちゃ迷惑。
ポケモンGOじゃなく、ポケモンどけって言いたかったね」
一方、株式市場では、関連会社がゲームの開発に携わった任天堂や、提携するマクドナルドなどの株価が、一時急上昇。
「アベノミクス」ならぬ「ポケモノミクス」という言葉も生まれ、その経済効果も注目されています。
扇町公園付近のラーメン店では…。
「新規で来ていただいてるお客さんが増えてますね。
携帯電話に充電器をつないでる方は、先週以前から比べると明らかに増えた」
(ポケモンGOは歓迎?)
「お客さんが増えてるという意味では大歓迎です」
大阪市内の家電量販店では、ポケモンGOの専用コーナーを設置。
「お役立ちグッズ」として、防水用のスマホケースから、指にはめて携帯の落下を防ぐリングや歩数計まで、約20品目を揃えています。
「一番売れているのはモバイルバッテリーになりまして、ポケモンGOを操作している間に50%ぐらい1時間で使ってしまいますので、買っている人が増えている。
(去年同時期の)6倍から7倍売れている」
20分100円で使える充電コーナーも、去年の同じ時期と比べて3倍の売り上げがあるといいます。
「ポケモンGOで消費して、職場の人に教えてもらいまして買いに来たんです」
こうした動きを見越して、充電器を生産するエレコムの株価は一時、「ポケモンGO」配信前の1.4倍に値上がりしました。
(株価が上がることはこれまでのゲームであった?)
「ないです!まったくないです。
ゲームは家の中で閉じこもってやるものですから。
外出するだけで交通費や外食代に波及するので。
各自治体がうまくポケモンとコラボして町おこし的な観光客の増加に結びつけるというところまで含めれば、経済効果は計り知れない」
経済効果を狙って自治体は既に動き出しています。
鳥取県は、鳥取砂丘を安全にゲームを楽しめる場所として「ゲーム解放区」にすることを宣言。
自民党もゲームを地域の活性化につなげようと運営会社に協力を求めるとしています。
そんな中、大阪の千林商店街はゲームに登場する「あるスポット」を利用して売り上げアップにつなげようとしています。
「これがポイントになってますね」
(特別なパンダ?)「看板だとおもうんですよ、こちらがポケストップで」(回すとアイテムが出てくるわけですね)
この「ポケストップ」はゲームで役立つアイテムが貰える場所で、観光名所や店の看板などに設置されています。
どのような基準で配置されているのかは分かりませんが、千林商店街には10ヵ所以上ポケストップがあり、大阪の商店街の中ではかなり多い方です。
(ここがポケストップになっていると知ってた?)
「知らなかったんです。
いま初めて聞いて。
ただお客さんが一生懸命うちの看板を撮ってたから、うちの看板なんでかなと見てたんですけど・・」
「明らかにポケモンGOをやりながら歩いている人が多くなりましたね」
「良い宣伝になるんじゃないかという気はします」
千林商店街は、歩きスマホによる事故防止にもつなげたいと、ポケストップがどこにあるかわかる地図をホームページ上に公開。
(今後の展開は?)
「これだけ千林商店街の中にポケストップがあるということですから、ポケモンを呼び寄せるアイテムがあるんですけど、それを商店街中に配置して、一日中それこそポケモンが湧いて出るような商店街にしてみたい」
有料でも手に入るこのアイテムを使えば、画面上に花びらが舞い、30分間ポケモンを呼び寄せることができます。
誰でもポケモンを捕りやすくなるため、千林商店街はこのアイテムで商店街をポケモンだらけにするイベントを実施予定。
商店街の活性化を狙います。
地域によってはポケモンやポケストップがあまりない商店街もあり、その経済効果に格差が生まれるのでは…という懸念があります。
大阪の通天閣では…。
「やりました〜!捕まえました〜」
高井副社長は、ビリケンさんの近くにポケモンが出る事から入場者が増えるのではないかと期待を膨らませていました。
ところが…。
「GPSを利用されているみたいで、(建物の)上でも捕れるんですけど、悲しいかな下でも捕れちゃうっていうのが非常に悲しい結果になってますね。
是非、任天堂さんに展望台だけで捕れるレアポケモンなんかを開発して頂けたらなと、切に願いますね」
展望台に上がらなくてもポケモンがとれるため、売り上げには直結していないようですが、通天閣のある新世界には多くのポケモンファンが駆けつけています。
「何もしないで効果が出るかと言うと、そうではないので、いかに企業や自治体がアイディアを出して活性化させていくことに効果は大きく左右される」