任天堂、ポケモンで持分利益120億円計上 円高で業績予想は下方修正

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[大阪市26日ロイター] – 任天堂 <7974.T>は26日、2016年4─9月期にポケモン関連で120億円の持分法投資利益を計上したと発表した。
ただ、円高の影響や利益率の高いソフトウェアの販売計画の未達を踏まえ、通期業績予想は下方修正した。

君島達己社長は決算会見で、スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」について「想像していた以上に大きな反響をいただいた」と指摘、「既存のポケモン関連のソフトウェアの販売も上がっている」と述べ、業績の追い風になっているとの認識を示した。

ただ、第3・四半期以降の利益計上については「通常であれば配信開始時に大きな山が来る」と述べ、利益貢献は小さくなるとの見通しを示した。

任天堂は20日、次世代ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の紹介映像を公開した。
君島社長は「非常に面白い新しいものができた。
きっと皆さんにも受け入れられると思っている」と語った。
来年3月に発売予定で、今年度は200万台の出荷を計画している。
業績予想には織り込み済みという。

<業績予想を下方修正>
任天堂は同日、2017年3月期の業績予想を下方修正した。
前提為替レートを円高方向に見直したことを反映させたほか、ソフト販売計画の下方修正も織り込んだ。

前提為替レートを1ドル110円から100円に、1ユーロ125円から115円にそれぞれ変更。
「WiiU」のソフト販売計画は1500万本から1400万本に引き下げた。

こうした状況を踏まえ、売上高は前年比6.8%減の4700億円(前回予想5000億円)、営業利益は同8.8%減の300億円(同450億円)にそれぞれ引き下げた。

一方、最終利益は米メジャーリーグ球団シアトルマリナーズ運営会社の持ち分売却益を計上、同3倍の500億円(同350億円)に上方修正した。

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