DeNAは増収増益 好調のベイスターズ、ゲーム事業の落ち込みを救う

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DeNAが11月4日発表した2017年3月期第2四半期(16年4月1日〜9月30日)の連結決算は、売上高は765億1300万円(前年同期比2.2%増)、営業利益は152億1900万円(33.7%増)と増収増益だった。
主力のゲーム事業は減収だったが、横浜DeNAベイスターズ関連のスポーツ事業と新規事業が好調だった。

プラットフォーム「Mobage」などが属するゲーム事業は、売上高504億2100万円(9.6%減)、セグメント利益127億6600万円(3.4%減)と減収減益。
主力の国内ゲーム内仮想通貨(コイン)の消費は713億円(1.3%減)で、アプリのコイン消費は堅調だったものの、利益率が高いブラウザのコイン消費が減少した。

EC事業は95億8000万円(2.9%減)、セグメント利益は9億2600万円(22.9%減)と伸び悩んだ。
旅行代理店サービスや決済代行サービスは堅調だったが、ショッピングサービスやオークションサービスの利用者減少が響いた。
「DeNAショッピング」などを運営する子会社は12月末でKDDIに売却する。

前年割れが続くゲーム事業に対し、横浜DeNAベイスターズが属するスポーツ事業の売上高は117億1800万円(51.4%増)、セグメント利益39億9100万円(112.0%増)で、前年比で大きく成長した。
今季のベイスターズは11年ぶりのAクラス入りと球団史上初のCS(クライマックスシリーズ)進出を果たす好調な成績を収めたこともあり、主催試合の入場者数の増加と、関連グッズの売り上げが業績をけん引した。

キュレーションプラットフォーム事業、IP創出事業、ヘルスケア事業、オートモーティブ事業などが属する新規事業・その他の売上高は52億9200万円(126.1%増)、セグメント損失22億1500万円(前年同期は23億8100万円の損失)。
中でも女性向けファッション「MERY」や住まい・インテリア「iemo」などが好調で、広告収入を中心に売上高が成長した。

第3四半期は、ゲーム事業で既存タイトル強化と新規タイトル投入に取り組み、任天堂と提携したタイトルなど外部パートナーとの協業タイトルを主軸に展開。
また、キュレーションプラットフォーム事業にも注力する。
スポーツ事業はオフシーズンのため収益が限定的と見るが、前年同期比で増収増益を見込む。

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