日経平均はドル建てでは大健闘。円高の日本に自信を持とう
円高の影響は株価指数だけではなく、今後の景況感や企業業績にもマイナス影響を与えることが懸念されます。
実際、日銀が7月1日に発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、大企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は前回調査に比べて横ばいに留まったものの、想定為替レートが1ドル111円41銭であったため、市場の受け止め方は堅調という評価にはならず、むしろ先行き懸念が高まる結果となりました。
また、7月中旬以降から発表される2017年3月期第1四半期(4-6月期)の決算発表でも、輸出関連企業の想定レートは、1ドル110円前後ですので、想定為替レートの円高修正により業績が下方修正となる企業が続出する可能性も覚悟しておく必要がありそうです。