『ダークソウルIII』や『ペルソナ5』など話題の人気作が受賞! “PlayStation Award 2016”詳報をお届け

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●インディーゲームとプレイステーションVR部門が新設に
2015年12月3日、東京・品川にて、PlayStation Awards(以下、PS Awards) 2016が開催された。
これは、この1年でヒットしたプレイステーションフォーマットのタイトルを表彰する年末恒例の催し。
日本ならびにアジア地域の累計出荷枚数とダウンロード数の合計が50万を超えたタイトルに、“Gold Prize(ゴールドプライズ)”が授与された。

このほか、日本ならびにアジア地域のネットワーク売り上げ上位3タイトルに贈られる“PlayStation Network Award”、ユーザー投票で選ばれたタイトルに贈られる“ユーザーズチョイス賞”も発表。
さらに今年は、プレイステーション VRの日本アジア市場での盛り上がりに貢献したタイトルに贈られる“PlayStation VR特別賞”、プレイステーションのタイトルラインナップに貢献したインディータイトルへ贈られる“インディーズ特別賞が新設された。

“PlayStation Awards 2016”受賞タイトル総まとめ――『Rez Infinite』、『サマーレッスン』などがPS VR特別賞を受賞
イベント冒頭では、ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジア プレジデントの盛田厚氏が登壇。
今回から新設された、PlayStation VR特別賞とインディーズ特別賞に言及した後、「2016年を締めくくるお祭りなので、ぜひ楽しんでください」と呼びかけた。

●インディーズ特別賞
最初に表彰されたのは、2015年10月1日〜2016年9月30日までの期間中に発売されたインディーズタイトルの中から、プレイステーションのタイトルラインアップの拡大に貢献した5つのインディータイトルに贈られる“インディーズ特別賞”。
受賞作品の中には、日本の若きクリエイターもっぴん氏の処女作『Downwell』も。
そのほか、ヤギゲーで知られる『Goat Simulator』や、いまやさまざまな作品とのコラボなどが行われ絶大な人気を誇る『ロケットリーグ』が受賞。
インディーゲームらしい挑戦的なタイトルが勢ぞろいとなった。

・『Downwell』
・『Goat Simulator』
・『Salt and Sanctuary(ソルト アンド サンクチュアリ)』
・『東方紅輝心』
・『ロケットリーグ』
●ユーザーズチョイス賞
続いて、2015年10月1日〜2016年9月30日までの期間中、日本を含むアジア地域で発売・配信したタイトルのうち、ユーザーからの投票数が多かった上位10タイトルに贈られる“ユーザーズチョイス賞”。
先日行われた“The Game Awards 2016”でGame of the Yearを受賞するなど、世界的ヒットとなった『オーバーウォッチ』を始め、多彩なタイトルが選ばれた。

・『Bloodborne:The Old Hunters(ブラッドボーン ジ オールド ハンターズ)』
・『DARKSOULS III(ダークソウルIII)』
・『フォールアウト4』
・『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』
・『オーバーウォッチ』
・『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』
・『ドラゴンクエストビルダーズアレフガルドを復活せよ』
・『ペルソナ5』
・『龍が如く 極』
・『レインボーシックス シージ』
続いては、2016年10月13日時点で、プレイステーション VRの日本を含むアジア地域での盛り上がりに貢献した5タイトルを表彰する“PlayStation VR特別賞”。
『Rez Infinite』や『サマーレッスン』、『初音ミク VRフューチャーライブ』など、それぞれ個性が異なるタイトルが選ばれた。
以下に、各代表者のコメントをお届けする。

・『NORTHERN LIGHTS -極北の夜空に輝く光の物語-』
「今回のような映像コンテンツが、多くの方に受け入れられて喜ばしく思っています。
今後も一生懸命制作していきますので、応援のほどよろしくお願いいたします」(オリハルコンテクノロジーズ 糸屋覚氏)
・『PlayStation VR WORLDS』
「本作は、いろいろなメディアやテレビに露出され、非常によかったです。
PS VRを持っている方はぜひ試してください」(ソニー・インタラクティブエンタテインメント 安次峰クリス氏)
・『Rez Infinite』
「VR元年にこういう賞をもらえるのは、本当にうれしいことです。
“The Game Awards 2016”でもBest VR Gameをいただき、本当にやってきてよかったと思いました。
2011年に『Rez』がデビューし、15年たったいま、VRとしてまた世に出せて本当にうれしいです」(Enhance Games 水口哲也氏)
・『サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム』
「小さいデモから始まり、最後はソニー・インタラクティブエンタテインメントや社内の関係者の後押しを得て、製品化することができました。
この場を借りて、お礼申し上げます」(バンダイナムコエンターテインメント 原田勝弘氏、玉置絢氏)
・『初音ミク VRフューチャーライブ 1st Stage』
「このようなすばらしい賞をいただけて、うれしく思っております。
今週、第3弾“3st Stage”が配信(12月15日)されますので、引き続きよろしくお願いいたします」(セガゲームス 林誠司氏)
●PlayStation Network Award
2015年に新設された、2015年10月1日〜2016年9月30日までの期間計でネットワーク売上上位3タイトルを表彰する“PlayStation Network Award”では、基本無料の“myClub”システムを採用した『ウイニングイレブン 2016』や、『ドラゴンズドグマ オンライン』が受賞。
セガゲームスの『ファンタシースターオンライン2』は栄えある2年連続受賞となった。

ステージには、『ウイニングイレブン 2016』アシスタントプロデューサー木村征太郎氏、『ドラゴンズドグマ オンライン』プロデューサー松川美苗氏とディレクター木下研人氏、『ファンタシースターオンライン2』シリーズプロデューサーの酒井智史氏が登壇。
以下のようなコメントを寄せている。

「『ウイニングイレブン 2016』は、20周年と記念するタイトルとなりました。
この20年でビジネスモデルも変わり、ネットワークを前提にした運営型ビジネスに取り組んでいます。
本日、このような賞をいただけたということは、その成果がある程度形になったのかなと思い、大変よろこばしく思います」(木村氏)
「オンラインゲームを開発して、ここまで長く運営・開発をがんばってきました。
ここからも、プレイヤーの皆さんの声を聞きながらがんばっていきますので、よろしくお願いいたします。
明後日(12月15日)、アップデート2.2配信となりますので、よろしくお願いいたします」(松川氏)
「とてもうれしい賞、ありがとうございます。
やはり、遊んでくださるユーザーの皆さんの支えあっての賞だと思います。
今後とも新しい要素を取り入れチャレンジしながら、意欲的に開発・運営ともにがんばっていきたいと思います」(木下氏)
「2年連続いただくことができ、これまでがんばっている運営・開発メンバー、そして支えてくださっているファンの皆様に御礼申し上げたいと思います。
そして、今年PS4版が配信され、最大同時接続数更新とすばらしい記録を残すことができました。
これもすべて皆様のおかげだと思っております。
来年、『ファンタシースター』シリーズは30周年を迎えます。
また来年、ここに立てるように我々もがんばっていきたいと思いますし、『PSO2』は基本プレイ無料なのでぜひダウンロードしていただけたらと思います。
本日はありがとうございました」(酒井氏)
Gold Prizeは10タイトルに!
続いては、累計生産出荷数(配信数)50万枚を超えたタイトル(アジア各地域、プレイステーションフォーマット各機種版の合算)を表彰する“Gold Prize”。
受賞者コメントとともに、発表順に紹介していこう。

『DARKSOULS III(ダークソウルIII)』
「まずはこの場を借りて、『Bloodborne:The Old Hunters』と『DARK SOULS III』をユーザーチョイス賞に選んでくれたユーザーさんに、感謝の気持ちをお伝えさせて下さい。
チームの一員として非常に嬉しく思っています。
そして、支えてくれてくださったユーザーさんにお礼を申し上げたいです。
『ダークソウル』シリーズの大きな区切りとなる本作でこのような賞をいただけて大変うれしいです。
これは、フロムソフトウェア、バンダイナムコ両チームの成果だと思います。
みんなで喜びを分かち合いたいと思います。
本当にありがとうございました」(宮崎氏)
「1作目からフロム・ソフトウェアさんととも歩んできた作品で、3作目でやっとこの場に立てることができました。
ユーザーの皆さんのおかげだと思っております。
『ダークソウル III』はこれからダウンロードコンテンツ配信もありますので、引き続きよろしくお願い致します」(渡邉氏)
『The Last of Us Remastered』
「先ほどの『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』をユーザーチョイス賞にご投票いただいた皆さん、ありがとうございます。
この『The Last of Us Remastered』は、20136年に発売された『The Last of Us』のリマスター版ですが、オリジナル同様、じわじわと売れてゴールドプライズを達成できました。
ユーザーの方が感想を書いてくださったり、お友だちに勧めてくださったりしたおかげで、少しずつ日本・アジアで広まった作品です。
今回、こういった形で表彰されてうれしく思っています。
このことは開発のNaughty Dogにも伝えており、非常によろこんでいました。
『The Last of UsPart II』も発表され、これからも続くこの物語に期待していただけたらと思います」(石立氏)
『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』
「本作は2007年から続くシリーズで、4作目でゴールドプライズを取れて本当によかったと思っております。
このすばらしい作品を作ってくれたNaughty Dog、また最高のローカライズをしてくれたローカライズチーム、手厚いサポートをしてくれたSIEJAのチーム、そしてなによりこの作品を買ってくれてプレイしてくれたユーザーの皆様のおかげにほかなりません。
この場を借りて、お礼申しあげます。
約7ヵ月前に発売されましたが、オンラインはまだ盛り上がりを見せており、今後新しいダウンロードコンテンツも配信される予定なので、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします」(クリス氏)
『ウィッチャー3 ワイルドハント』
「ポーランドの開発チームすべてを代表して、表彰されたことを大変よろこばしく思っています。
本当にユーザーの皆さんのおかげで賞をいただけて、ありがたく思います。
リヴィアのゲラルトは東ヨーロッパの神話に基づいて作られたキャラクターです。
そういった背景があるにもかかわらず、多くの日本やアジアの皆様に愛していただけたことは、つぎの励みになります。
私は、ゲーマーに求めるのはひとつだけで、これからもすばらしいゲーマーであってほしいと思っています。
本当にありがとうございました」(ノワコウスキ氏)
『コール オブ デューティ ブラックオプスIII』
「アクティビジョンを代表して、このたびの受賞、名誉に思います。
日本全国の『コール オブ デューティー』のファンの皆さん、ありがとうございました」(ブッチャー氏)
※ブッチャー氏は日本語でスピーチしてくれた。

『実況パワフルプロ野球2016』
「『実況パワフルプロ野球』は1994年に産声をあげ、今年で23年目となります。
23年目でゴールドプライズを受賞でき、本当に皆様のおかげだと思います。
本作はサクセスモード20周年ということで、サクセスモードにフューチャーしさらに新モードを加え、なかなか大変でしたが、開発チーム、そして広報・営業とひとつのチームとなって大きくセールスを伸ばすことができたと思います。
そしてなによりこのシリーズを支持したくれたファンのおかげだと思っています。
プロ野球はシーズンオフですが、『実況パワフルプロ野球2016』はシリーズ初めてとなるシーズン終了後のデータを今週無料アップデートします。
ぜひ『実況パワフルプロ野球2016』をこれからも楽しんでいただけたらと思います」(谷渕氏)
『ソードアート・オンライン -ロスト・ソング-』
「賞をいただけたのは、ユーザーのおかげだと思っていますし、原作者、アニメチーム、社内の営業・宣伝・プロモーションの力があってここに立てているのかなと思います。
ビックタイトルが並ぶ中、ゲーム業界に入って10年目で受賞することができて、本当にうれしいです。
『ソードアート・オンライン』はまだまだ進化する作品だと思っております。
ゲームだけではなく、劇場版、原作も新シリーズが続いて、さらなる広がりを見せられるよう、チーム一同がんばっていきたいと思っております」(二見氏)
『ドラゴンクエストヒーローズII双子の王と予言の終わり』
「昨年も前作で登壇させていただき、まさか2年連続で受賞するとは思いませんでした。
これもすべて応援してくださったユーザーの皆さんのおかげだと思っております。
今年『ドラゴンクエスト』は30周年を迎えることができました。
これからも皆さんに沢山の冒険を届けられるよう、31年以降もがんばっていきます」(青海氏)
『ドラゴンクエストビルダーズアレフガルドを復活せよ』
「『ドラゴンクエストビルダーズ』はRPGと砂場遊び的なサンドボックスの融合された新しいゲームで、発売前は敬遠させる方も多かったと認識しております。
しかし、発売前に体験版をリリースしたところまたたくまに高評価をいただき、発売初日に完売するほどでした。
これはユーザーさんの口コミによって売れていったということで、とてもうれしく思っております。
これからもユーザーの期待に添えられるようにがんばりますので、応援のほどよろしくお願いいたします」(藤本氏)
『ペルソナ5』
「『ペルソナ5』の開発は結構苦労しまして、スタッフみんなと苦心しながら、なんとかリリースにこぎつけた作品です。
開発中は大勢の方にご支援していただき、さらにユーザーの皆さんが期待の声をずっと届けてくれたおかげで、リリースすることができました。
今回のようなすばらしい賞をいただけたことを、本当にうれしく思っています。
本日はありがとうございました」(橋野氏)
●受賞タイトル対象のキャンペーンも実施!
最後に再び盛田氏が登場。
改めてゲームファン、クリエイターを始め、さまざまな人たちへの感謝を述べるとともに、12月14日より受賞タイトルを対象としたキャンペーンを実施することを告知。
そして、プレイステーション4がワールドワイドで実売5000万台を達成したことなどに触れつつ、「ゲームを愛する人たち、ストリームを見ている人たち、すべてがゲーム業界の一員だと思っております。
ゲームの未来を、みんなで切り開いていきましょう。
我々ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、今後もクリエイターの皆様を全力でサポートし、たくさんの作品をユーザーの皆様にお届けすることをお約束して、このアワードを締めくくりたいと思います」と語った。

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“PlayStation Awards 2016”当日、東京・品川駅(高輪口方面)では、『ペルソナ5』がゴールドプライズ&ユーザーチョイスのダブル受賞を達成したことを知らせるファミ通号外と、『ペルソナ5』メインビジュアルがプリントされたホッカイロが配布。
号外誌面には、ディレクター橋野氏のコメントが寄せられていた。
もらえた人はラッキー!

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