ソニーは有機ELテレビに完全ワイヤレスイヤフォン! プレカンレポート

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ソニーは現地時間1月4日、「CES 2017」に先駆けてプレスカンファレンスを開催。
平井一夫社長兼CEOが登壇し、同社の2017年の製品群を紹介するプレスカンファレンスを開催した。

有機ELテレビや超短焦点プロジェクターが登場
例年、ソニーのさまざまな製品カテゴリーが登場する平井一夫氏のスピーチだが、2017年の最大のトピックとして真っ先に紹介されたのが「HDR」のピクチャークオリティーを実現する製品群の数々だった。

冒頭、PS4 Proもゲーミングの世界でHDRによる高画質の表現に対応したことにはじまり、ソニーブース内に設置されたクリスタルLEDによる8Kクオリティのモニター、そして高画質による「感動」を生み出す製品を作り、同社の2016年からのメッセージである「ラスト1インチ」という、文字通りにユーザーの手に届き、体験できる製品を作っていくメッセージが発信された。

プレスカンファレンスのステージ上で、最も大々的に披露されたプロダクトが有機ELパネルを搭載した薄型テレビのBRAVIA OLED「A1E」シリーズだ。

自発光デバイスである有機ELパネルとソニーの持つ高画質の技術を融合。
スピーカーにセンタースピーカーがなく画面が振動して音を出す「アコースティックサーフェイス」の特徴とともに、ソニーの独自技術の搭載されたモデルとなる。

なお、プレスカンファレンス終了後のブースで早速実機が披露されていたが、サイズインチは77/65V型の2モデル。
日本での発表・発売や価格についての発表はなかった。

同じく平井社長から発表されたビジュアルの製品が、4K液晶BRAVIAの最新モデル「X93E」シリーズ。
進化した「スリムバックライドドライブ+」の搭載によりコントラストの表現力を向上。

ソニーのHDRの高画質を支える技術としてエンジンとして「X1 Extream」による高画質化についても改めて言及されたほか、HDR技術である「DolbyVision」方式への対応も発表された。

プロジェクターでも4K 超短焦点レーザー光源プロジェクタの「VZ1000E」を発表。
スクリーン面からわずか16cmという投射距離もアピールした。

HDRのコンテンツを再生する映像体験としては、「AmazonVideo」「Netflix」の2つのサービスの紹介とともに、ソニー初となるUltraHD Blu-rayプレーヤーの「UBP-X800」も発表。

なお、同時にソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)の提供するUltraHD Blu-rayのタイトル紹介も行なわれ、ソニーグループとしてのHDRへの取り組みも発表した。

ソニーの発信するHDRによる高画質の魅力は、「ワン・ソニー」というテーマの下でHDRの製品群が送り出される事になる。

「Dolby Atmos」対応サウンドバーや
ノイズキャンセル対応完全ワイヤレスイヤホンも
オーディオ製品では、シアターバーの最上位モデルとして「ハイレゾ」の高音質とともに、「Dolby Atmos」による立体音響の再現にまで対応した新モデル「HT-ST5000」を紹介。

「オーディオフィルならソニーのサウンドパワーを知っているはず」と改めてシアターバーによる高音質の魅力を訴えた。

ヘッドホン・イヤホンでは、ソニーがノイズキャンセル対応の製品では先進的な技術を持つメーカーとして、改めて同社のノイズキャンセル対応の製品に言及。

既存モデルとしてはヒットモデルとなったワイヤレス・ノイズキャンセル対応ヘッドホンの「MDR-1000X」、そして新商品として新たにノイズキャンセルにも対応したワイヤレスイヤホン、ソニー初となる完全ワイヤレス型でノイズキャンセルにも対応する製品の参考出展も見られた。

コンテンツとの出会いを提供する新しい試みも
イメージング製品はフラッグシップ一眼レフ「α99II」やミラーレス一眼の「α6500」、プレミアムコンパクトカメラの「RX100 V」といった製品群を紹介。
いずれも2016年に発表した製品だが、その取り組みについてアピールした。

生活空間のなかでオーディオ・ビジュアルの体験を溶け込ませる「LifeSpace UX」のコンセプトでは、本、映画、音楽との出会いを提供する新しいプロジェクターのコンセプト「新4Kプロジェクター -It’s all here-」や、イノベーティングな製品を生み出す源として新規事業創出プログラムから誕生した製品群を紹介。

プレゼンテーション後半には、PS4が5340万台が出荷された事が紹介され、「PS VR」と共にVRビジネスと、音楽タイトルのVR作品の制作も進めていくことが発表された。

なぜその製品が必要なのか、という視点も重要
最後に、ソニーの製品造りへの取り組みとして、何を、どうして造るという事だけではなく、なぜその製品が必要なのかという視点に立って製品開発が進められるという想いが熱く語られた。

ソニーが繰り返す『感動』というメッセージを強く発信したプレスカンファレンスとなった。

文● 折原一也

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