任天堂「スイッチ」発表会ルポ どよめき、拍手、サプライズ…スーパーマリオがNYのマンホールの中から登場

東京・有明の東京ビッグサイトで13日に開かれた任天堂の新型ゲーム機「スイッチ」の発表会には、多くのゲーム関係者や報道関係者が詰めかけ、注目度の高さが改めて印象づけられた。
発表会では「ゼルダの伝説」「スプラトゥーン」「スーパーマリオ」などの最新作がスイッチで発売されることが明らかにされた。
これまでのゲーム機に搭載された機能を進化させてちりばめたといい、“集大成”ともいえるゲーム機だ。

「日本では2万9980円」
君島達巳社長が希望小売価格を発表すると会場はどよめき、業界関係者らから拍手が起こった。

3月3日に日本、米国、欧州主要国、豪州、香港で発売するという。
対戦ゲームなどのオンライン環境も整備し、スマートフォンで遊ぶ時間を約束するなど、ボイスチャットもできるようにする。
オンラインサービスは今年秋までは無料で、その後有料化するという。

その後、担当者が説明したのは、「数々の(任天堂の)ゲーム機のDNAを受け継いだ」ということ。
2つのコントローラーは『ファミリーコンピュータ』から、外でも遊べるのは『ゲームボーイ』。
ボタンが増えたのは『スーパーファミコン』、コントローラーの振動は『ニンテンドー64』、感覚的な操作は『Wii(ウィー)』などだ。

盛り上がったのはやはり、おなじみの人気シリーズ最新作の紹介だ。
世界的な人気者、マリオが登場するのは「スーパーマリオオデッセイ」で、今冬の発売予定という。
大型スクリーンに映し出された開発中の画像では、ニューヨークを思わせる大都会で、マンホールの中からマリオが登場。
砂漠や飛行船の上など、さまざまな場所を駆けていた。

プロデューサーの小泉歓晃(よしあき)氏は「キノコ王国を飛び出したマリオが、大きな箱庭世界を自由に走り回る」と説明した。
画像ではマリオの帽子に見慣れない目玉がついており、マリオはこの帽子を投げたりして敵と戦うようだ。
このゲームは今年冬の発売を予定しており、年末商戦の“目玉”となりそうだ。

このほか、ゼルダの伝説の最新作「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」はスイッチと同じ3月3日に、「WiiU」で大ヒットした「スプラトゥーン」の「2」は今夏、発売予定だ。

マリオの生みの親で世界的に有名なゲームクリエイター、宮本茂代表取締役クリエイティブフェローは、米国から映像で出演した。
ゼルダの3月3日発売は発表会が終わった後に流されたゲーム映像の最後のカットで明らかにされるなどの「サプライズ」演出もあった。

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