『騙ル死ス。』や『Black Bird』など、気になるタイトルリポート・第1回“いち早くお伝えしたい編”

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文・取材・撮影:ライター 戸塚伎一
●気になるタイトルがずらり
2016年7月9日〜10日、京都市勧業館みやこめっせにてインディーゲームの祭典BitSummit 4thが開催。
会場に直接足を運ぶことで、最新インディーゲームの情報をいち早く入手できるのが、BitSummitの醍醐味のひとつ。
今回は、メディア関係者にもギリギリまで発表されなかった、速報性の高いタイトルを中心に、読者にいち早く届けたい情報をまとめてみた。
(取材協力:ゲーム実況者・SORUさん)
■騙ル死ス。
(Petit Depotto)
『メゾン・ド・魔王』でおなじみのプチデポットは、海外ニンテンドー3DS版『Unholy Heights』(『メゾン・ド・魔王』の英語圏タイトル)を展示しつつ、なんと、完全新作『騙ル死ス。
(カタルシス)』のキービジュアルを本邦初公開!プチデポット代表・めづかれ氏にゲームジャンルを尋ねると「アドベンチャーのようなRPGのようなシミュレーションのような……既存のジャンルにあてはまらないものになる予定です」とのこと。
ビジュアル世界はまったく異なるが、『メゾン・ド・魔王』とま同じスタッフが開発しているということで、今後の情報公開に期待したい(リリース時期は未定)。

■Black Bird(Onion Games)
『勇者ヤマダくん』を好評配信中のオニオンゲームスも、まさかの新作シューティング『Black Bird』(※リリース時期・未定)をプレイアブル出展。
オニオンゲームス代表の木村祥朗氏によれば、体験デモ版か完成したのはイベント当日の早朝未明。
タイトル発表のタイミングがギリギリまで引き延ばされたのは、「本当に出展できるかわからなかったから」(木村氏)とのこと。
「舞台となる世界の徹底破壊」をコンセプトとした本作は、地形物をガンガン壊せるのはもちろんのこと、倒した敵のなきがらが、画面から消えることなくその場に残り続けるなどの演出面にも、力が入っている。
プレイヤーキャラクターの不気味な外見の鳥に、気が重くなる設定が秘められているなど、本作もひと筋縄ではいかない作品になりそうだ。

■INFINOS外伝 -閃光の解放者-(ピコリンネソフト)
1980年のアーケードシューティングゲームのグラフィックやプレイ感覚を丁寧に再現していることで、国内外のシューティングゲームファンに一定の評価を受けている、ピコリンネソフト。
その新作は、同サークルの看板シリーズ『INFINOS』の外伝で、イベント出展バージョンではステージ2までをプレイできた。
開発者のRYO氏によれば、今作では、1990年代のゲームハードならではの表現を“解禁”したとのことで、キャラクターの拡大・縮小、半透明処理などのリッチなグラフィックを再現している。
シリーズ過去作に登場した敵キャラクターのグラフィックも、ハードの“性能進化”に合わせる形で新たに描きおこすなど、従来のファンにも嬉しいこだわりが発揮されている。
リリースは「2017年内にできれば」とのこと。

■東京ダーク(cherrymochi)
スクウェア・エニックスのインディーゲーム支援プラットフォーム“Square Enix Collective”を利用し、昨年、Kickstarterによる資金調達に成功したことでも話題になったポイント&クリック型アドベンチャーゲーム『東京ダーク』。
イベントでは、今年4月にバッカー限定で公開された体験版が、初めて一般に披露され、女性客を中心に多くの人々が足を止めてプレイしていた。
リリースは、2016年内に国内外版の同時リリースを目指しているとのこと。

■illumine(DEJIMA)
北海道札幌市在住のフランス人開発者が制作した、みずから道を切り拓いていくタイプのローグライクゲーム。
BGMがリズムゲームのようにインタラクティブに演奏され、また、音の情報もゲーム攻略の重要なポイントとなっているのが特徴だ。
本作はすでに、インディーゲームの販売&ホスティングサービスを行う海外サイトitch.ioで販売中だが、現在はSteamのGreenlight審査中とのこと。
会場でプレイして気になったSteamユーザーは、投票してみよう。

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