Number Nine時代からGPUにはまり、個人でHTC Viveも購入。趣味はモータースポーツ観戦~アユート 渡辺慎一社長編
いつもご愛顧をありがとうございます。
PC Watchは2016年をもって20周年を迎えました。
20周年を記念し、PC・IT業界を代表する企業のトップの方にインタビューを行ないました。
特別企画ということで、通常であれば企業の戦略や製品について伺うところ、今回はインタビューに対応いただく方の行きつけやお勧めの料理店にて会食を行ないながら、その方の趣味や考え方など人となりに焦点を当てた質問を行ないました。
この企画を通じて、企業の経営を担う人の個性や考え方などを知っていただければ幸いです。
基本的に全ての方に同じ質問をしていますので、みなさんの違いも面白いのではと思います。
聞き手はPC Watch編集長の若杉です。
第12回目のインタビューのお相手は、アユート株式会社代表取締役の渡辺慎一氏です。
会食の場として選んでいただいたのは、神田の「輝〜きらり〜」です。
−−:本日はよろしくお願いいたします。
まず、こちらのお店を選ばれた理由を教えてください。
渡辺: ここは、会社から近くて、歩いて2〜3分で来られます。
でも、自分たちが楽をしたいのではなく、弊社にお客様をお迎えしたときに、ミーティングが終わり、会食に行きましょうとなったとき、電車やタクシーで時間をかけて移動させたくないからです。
海外のお客様は長旅で疲れてらっしゃるし、一方、食べ物については和食をお勧めしたいというときに、ここは落ち着いた感じのお店なので、よく利用させてもらっています。
掘りごたつなので、靴を脱いで正座やあぐらをかいての座敷というのが苦手な欧米の方にもお勧めです。
■20年間秋葉原でPC関連に携わる
−−: 20年前は何をしていましたか。
渡辺: 今46歳なので、26歳の時は、親会社のテックウインド(当時シネックス)に中途入社した年です。
その前は秋葉原でビッグサイエンスという会社に勤務していたんですが、倒産してしまいました。
で、社員の中には、転職した人と起業した人がいました。
起業した方の筆頭はアスクの武藤社長ですね。
私は、自分も起業するのか、それともアスクの人たちに付いていくのか、はたまた別の企業に転職という選択肢のなか、いろいろ考え、シネックスに移りました。
シネックスでは、PCパーツのリテール向け営業として入社し、秋葉原でパーツを売っていました。
−−: その頃の趣味を教えてください。
渡辺: 中学生くらいの時、「頭文字D」の前に「バリバリ伝説」というバイクのマンガがはやってて、バイクが好きで、ワールドGPとかをTVで観て、仲の良い友達と話したりしていて、その頃からモータースポーツ観戦が好きです。
クルマのGT選手権を見に行ったりもします。
−−: 観るのがお好きで、乗ったりはしないんでしょうか?
渡辺: 普通に乗りはしますが、レースまではしたことないです。
せいぜい、友達とカートに乗りに行ったりする程度ですね。
若杉さんはバイク乗ったりしますか?
−−: バイクは乗らないです。
学生時代、週末夜中に地上波でF1を放送していたので、暇つぶしに観てたりはしました。
でも、僕のF1の知識はセナが死んだころあたりで終わってます。
渡辺さんは、バイクは何ccくらいのに乗られてるんですか?
渡辺: 今は乗ってないんですが、昔400ccに乗ってました。
当時は、大型二輪は教習所で免許が取れず、運転免許試験場で一発試験を受けるしかなかったんです。
地域によって厳しい試験場とそうでないところがあったようですが、5〜10回くらいかかるのはザラだったようですね。
−−: これまでの職歴を簡単に教えてください。
渡辺: 大学の経済学部を卒業し、当時はバブルがはじけた頃で、就職氷河期の始まりでした。
大企業も潰れる時代で、そういったことに関係なく安定した職種はなんだろうかとか考えましたが、Windows 3.1が出たくらいの頃で、これから伸びるんじゃなかろうかと感じ、文系なのに半導体の商社に新卒入社しました。
ダイヤセミコンシステムズです。
ダイヤという名前が示す通り、三菱系の半導体商社です。
インテルジャパンの副社長を務められた方が初代社長で、インテルの代理店もやっていました。
半導体以外にもATIとかNumber Nineなどのビデオカードの輸入もしていました。
私は半導体担当で、本業ではなかったんですが、ビデオカード担当の先輩について回っている内に、それらに触れるようになりました。
CPUの性能にはすぐ慣れても、ビデオカードの映像のきれいさには飽きないんですね。
それで、ビデオカードの面白さにはまり、そこからビデオカードの営業をするようになりました。
その後も、シネックスではMatrox、Diamond Multimediaの製品も手がけ、続いてNVIDIAのチップが出始め、一気に人気になるのを目の当たりにしました。
現在は、ASUS、MSI、Galaxなどの製品が当社の売上のかなりを占めるようになってますが、当時のビデオカードに対する驚きが今も続いている感じです。
ダイヤセミコンシステムズの後、秋葉原にあるネットワークデバイスのメーカーに入ります。
後のプラネックスさんです。
「Windows 95が出たら、みんなインターネットをやるようになるから」と当時の社長さんに言われ、入社しました。
Windows 3.1の時代はインターネットに繋ぐのは難しかったですからね。
−−: まだ、TCP/IPが標準実装される前ですからね。
渡辺: ネットワークにはNovelのプロトコルとか使われていましたね。
そんな感じでずっと秋葉原で働いているので、深夜販売はWindows 95の頃からずっと参加してると思います。
−−: 僕も当時秋葉原でバイトしてまして、Windows 95の深夜販売は、売り子として売っていました(笑)。
あのときは、夜中なのに、秋葉原中に人が溢れかえってましたね。
PC分からない人まで、とりあえずWindows 95を買っていく、くらいの勢いでした(笑)。
渡辺: プラネックスの次がビッグサイエンスです。
それまでは、先輩など誰かが代理店権を取ってきて、それを売るというのが自分の仕事でしたが、ビッグサイエンスでは、僕のような若い社員も海外出張に行き、メーカーと交渉して、代理店権を取るといった仕事を任せてもらえました。
そこで頑張ろうと思った矢先に倒産してしまい、シネックスに入社しました。
シネックスは日本に進出したばかりで、人手が足りず、積極的に募集していたんです。
シネックスでは、ショップさん向けに商売をしていたのですが、ダイヤセミコンシステムズ時代は、メーカーさんに対する営業をしていたので、私が27、8の頃に、BTO PCを製造しているSIさん向けの部署を立ち上げ、簡単な事業計画を作るような仕事をやらせてもらいました。
そういったことを評価され、シネックスにいた最後の2年くらいは社長をさせて頂き、テックウインドと社名変更した直後まで代表をしていました。
−−: それはおいくつの時ですか。
渡辺: 39歳くらいです。
そして、所属するMCJグループの企業再編、事業再編の中でテックウインドの子会社となったMVK社の社長となり、マウスコンピューターさんからiRiver社のオーディオ事業などを取り込み、1年後くらいにアユートと社名変更し、今に至ります。
−−: その頃のMCJグループは、矢継ぎ早に買収したりして、すごい勢いでしたよね。
アユートでは最初から社長を務められたんでしょうか。
渡辺: そうです。
−−: これまでの人生で絶体絶命だ、と思った出来事はありますか。
渡辺: 納期遅延でお客様のラインを止めそうになったりというピンチはありましたが、命に関わるようなことはなかった、あるいはそこまでピンチと感じたことはありませんでした(笑)。
絶体絶命とは違いますがシネックスの社長になった際は、なったは良いがもちろんその時点では他社も含めて社長経験もなく、しかも世界に冠たる企業の代理店の代表を務めることに対する重圧は相当でした。
それまで、一部署を任されたことはありますが、その後ろには本部長がいたり、社長がいたので、責任の重さが全然違いますよね。
どんなに少額の稟議であれ、自分より後ろに印鑑を押す人がいないわけです。
IntelもMicrosoftについても、日本の代理店としてシェアトップを争っていたのが、自分が社長になってシェアを落とすことはしたくないですし。
−−: 社長を打診されたときは、引き受けるか、悩まれましたか。
渡辺: それは、即答で「やります」と答えました。
当時は、常務取締役だったと思います。
まだ実力はないので、次の役員会選期のときに、実力がついていれば、引き受けるという選択肢もあったんですが、次の選期の2年後にまだ自分が役員でいられるか分からないわけです。
もしかすると、辞めていたり、会社がなくなっている可能性だってゼロではありません。
そこで、社長を打診され「一晩考えさせてください」とは言ったものの、既に引き受ける気でいましたし、そのことも伝えていました。
−−: 次の質問は、その失敗・危機をどのように乗り越えましたかというものですが、社長になられた当時の重圧はどうやって克服しましたか。
渡辺: 周囲の先輩方は、業界で2〜30年のキャリアがあったりします。
そういった方に、これまでの取引先についての知識やコネクションについては敵いません。
ですので、誰にとってもスタートラインが同じ新規分野で実績を残すことに注力しました。
例えば、HDDに代わってSSDが出てきましたと。
また、以前、Intel純正のデスクトップ向けマザーボードがありました。
これもある意味新ジャンルでした。
そういう新製品/ジャンルで、代理店として1位、2位を争っていくのが自分の戦い方だと決めることにしました。
そして、最終的にはシネックス時代、私が社長の間に、MicrosoftやIntelさんの国内代理店部門賞や、代理店アワードをいただくことができ、多少は実績を認められたのかなと思えるようになりました。
−−: 代理店というのは、メーカーからは、売っている数で評価されるのでしょうか? それとも売上高なのでしょうか。
渡辺: メーカーによって金額だったり、数量だったりします。
また、平均単価や、個人向けと企業向け製品の割合を評価されることもあります。
−−: ここまでのお話を伺ってて、「次はこれが来る」というものに対しての嗅覚が鋭いようにお見受けしました。
渡辺: ありがとうございます。
ただ、自分だけにそういうセンスがあるとは思っていません。
実は、業界の先輩方に、自分が指標とする方が何人かいらっしゃって、そういった方の意見を伺いつつ、自分なりに取り入れて、判断するようにしてきたことがうまく行きました。
−−: 秋葉原で働いている方って、仕事や業種が変わっても、秋葉原で働き続ける方が多いですよね。
なぜなんでしょう。
渡辺: なぜなんですかね。
秋葉原には不思議な魅力があるというか、大人になって歩いてみると、面積は狭いんですが、若い頃は、一本裏通りや、1つ上の階に行くと違うお店があって、新たな発見や刺激があるからかもしれませんね。
■電車で人のスマホを拾ってあげたら……−−: 社長になられて、仕事上一番変わった点はどんなところでしょう。
渡辺: 社長の前にも、営業部長などやっていたので、規模感は違えど、部署のとりまとめなどはやっていました。
ただ、業界が今後どうなっていって、その中で自分の会社がどうなっているのかということを、3年や5年という長い時間軸で見るようになりました。
また、弊社の社員が、今後、例えばマンションの支払いや、子供の進学など、人生プランを見据えられる会社であるかどうかと言ったことも考えるようになりました。
それから、社長になって常に改善したいと心掛けているのはスピードの向上です。
私の所で判断が3日も4日も止まってしまうと、それが最終的な動きに繋がるまでは1週間とかかかったりするわけです。
その時点で、他の会社さんが動き始めてる可能性もあります。
成功する打率は他の人と同じでも、打席に立つ回数を増やすことで、打点を向上させようとしています。
そういう意味で、ここ2〜3年は、海外の展示会にも自分で行くことが増えました。
以前までは、メーカーと会い、カタログを持って帰ってから検討していました。
今は、その場で、代理店をやることを決めてしまい、帰国するときには、契約書が送られているくらいのスピード感で動いています。
−−: 仕事上のモットーや座右の銘を教えてください。
渡辺: 柳生宗矩の「われ人に勝つ道を知らず、われに勝つ道を知る」という言葉が好きです。
社長である自分がぶれてしまうと、大きな揺れに繋がってしまうので、日頃から性格的に怠け者な自分を律して、楽な方に流れないように心がけています。
と言っても、融通が利かないような軸ではなく、何かしら1本の基準線のようなものを自分の中に持って、物事を考えるようにしています。
そうすることで、例え失敗しても、それをダメだった認識できるようにもなり、「ごめん、間違ってた!」と謝ってやり直します。
−−: 具体例があれば教えてもらえますか。
渡辺: それまでの弊社の商品属性とは違うものを取り扱うことを引き受けたことがありました。
結局、その事業はうまく行かなかったのですが、目先の売上にとらわれず、最初から自分の考えをきちんと周囲に説明して、引き受けるべきでなかったと反省しています。
もう1つ気を付けているのは「長期楽観、短期悲観」です。
「最終的にはなんとかなるだろう」と考えておかないと、神経が持たないですね。
でも、仕入れコストとか、品質とか、そのメーカーのサポートが信頼できるかなど、足元(短期)のことは、言い方が悪いかもしれませんが、性悪説で見て、リスクを減らしていくようにしています。
足元がしっかりしていないと、長期のプランが描けませんし。
ただ、一時的、個人的な思い入れだけで全体を動かすことだけはしないように別の自分が俯瞰で見ているというか視線を感じるという感覚を持つようにしています。
例えば弊社は今、HTC ViveのVRに注力していますが、それを試して個人的に大いに感銘を受けました。
しかし、その感銘が個人的には「アリ」でも、会社やグループのためになるか、お客さんの楽しみが増えるのかという点を踏まえて決断しました。
自分にも性悪説を当てはめている感じです。
−−: それは、時間をおいて落ち着いて、俯瞰して見てから自分で決断しているのか、それとも周囲の判断を取り入れつつ、決定しているのでしょうか。
渡辺: 両方ですね。
周りの意見も聞きますが、意見は十人十色ですから、自分の意見もしっかりしていないと、決められないので、両方を加味して決断します。
−−: 尊敬する人物を教えてください。
渡辺: 著名人では、実はおりません。
例えば、イーロン・マスク氏はすごい方だと思います。
ロケットを飛ばして、火星に行こうとしたりしていますから。
一方で、お金の調達方法には疑問があったりするので、全ての点で模倣しようとした人というのはいないです。
−−: 仕事以外の人ではどうですか。
渡辺: 車のドライバーで、太田哲也さんという人がいます。
その方は、レース中の事故で全身やけどを負い、今でも障がいを抱えてらっしゃいます。
でも、太田さんは、その後復帰して、今でもレースに参加されてるんですね。
すごいと思います。
太田さんについては、ドキュメンタリーも観ましたし、著書も読みました。
なぜ太田さんに思い入れがあるかというと、実はその事故があったレースを観に行ってたんです。
私がいた観覧席は、事故現場から数百mの距離だったので、目の当たりにしました。
そういうことがあって、その後の手術やリハビリなどの情報も追うようにしていたのですが、それだけの惨事にあったのに、またそういう現場に戻ってくるという人間的な強さに大きな感銘を受けました。
自分がそういう状況になったら、一生部屋から出たくないと思います。
それに、それだけのハンデがあっても、今でも、普通の人より全然速く運転できるんですね。
すごいと思います。
−−: ご自身のセールスポイントを教えてください。
渡辺: さきほども少し聞かれましたが、PCに関わらず、世の中の流行りごとや、おいしいものなど、新しいモノやコトについて敏感かなと思います。
それが、新しい分野で自分の勝ちパターンを見つけていくということにリンクしているのだと思います。
最初は、雑誌を読んだり、Webを見たり、情報を持っている人に聞きに行ったりしていって、成功もあれば、失敗もする中で、だんだんと身につけていった感じです。
今では、周囲から新しいことについて「こういうのがあるけど、どう思う?」と情報が入ってくることも増えました。
−−: 今気になっているモノとか、目を付けているモノはありますか。
渡辺: 先日のCESで、フランス勢スタートアップの躍進が気になりましたね。
その前に、ドイツのIFAや、オランダのIT系展示会にも行っていて、今ヨーロッパ系が来ているなと感じていたんですが、CESではフランスのメーカーが目立っていたので、自分のアンテナは間違ってなかったなと思いました(笑)。
例えば、IoTが今注目されていますが、ヨーロッパメーカーの製品は、こじゃれていて、センスが溢れてるものが多いんです。
そして、フランスは今スタートアップを支援する体制が整っていて、CESなんかで台頭し始めています。
それから、私は、若い頃に趣味でギターをやっていたんですが、数年前からベースで復帰したんですね。
そうしたら、最近ベーシストで活躍されている方が増えて、それも少し先取りできていたのかなと(笑)。
まぁ、それはたまたまですが(笑)。
ちなみに、ベースを選んだのは、弊社の広報に、業界最強を謳うギタリストがいるからというのもあります(笑)。
−−: 出社から退社まで1日の大体の仕事内容を教えてください。
渡辺: 朝は5時半から6時頃起きて、コーヒーを飲みながら、ニュースサイトを巡回したりして、少しだけまったりしつつ、出社の準備をします。
始業は9時なのですが、8時には出社します。
そして、誰もいないオフィスで、集中して、メール処理や、細かい資料の読み込みなどをします。
もともとは、混んでいる電車が嫌で早めの電車に乗るようにしていたのですが、早く出社する方が効率もいいし、今では習慣になりました。
弊社は今時珍しく、朝礼と終礼をしているんですね。
9時の朝礼が終わると、社員への指示出しに時間を割いています。
その日の指示が午後になると、どんどん全体の進行が遅れますから。
昼食は、自席で済ませることが多いですが、弊社は社員食堂があるので、そこでいろんな人とランチしつつ、情報交換する機会も増えています。
午後は、午前に出てきた新しい課題をこなしたり、社員対応や、来客対応、外出などに宛てることが多いです。
ちなみに、社員に何かを話しかけられたとき、絶対にやらないようにしているのが「今、忙しいから後にして」と言って断わることです。
自分が、新卒で入った会社で、それを言われて話しかけづらくなったという経験を、社員にさせたくないですし、社長にものが言いにくい環境だと、問題が起きたときに報告せずに隠すということにも繋がりかねませんから。
お客さんの所に行くと、だいたいそのまま会食で直帰します。
終了の定時は18時で、やりかけのことをこなし、18時半には上がります。
よほど忙しいときを除いては、遅くまで残業はしません。
−−: 朝礼、終礼はグループの方針なんですか。
渡辺: 終礼までやっているのは弊社くらいですね。
−−: どのようなことをやっているのですか。
渡辺: 司会は社員が当番制でやっていますが、メインで話すのは私です。
話題は、週や月の始まりだと、直前のことを顧みて、今週/今月はこうしよう、という大枠のことを話すのが多いです。
週の間だと、新製品が出るけど、出荷漏れがないように言った細かい指示を出します。
これは、社員を信頼していないのではないです。
人間って、同じ事を10回、20回言って、やっと半分伝わるかなと思ってるんで、同じ事を何度も繰り返しもします。
−−: どのようにスケジュール管理をしていますか。
渡辺: グループ全体で使っているグループウェアがあるので、それを使って管理しています。
プライベートな予定はGoogleカレンダーに入れているので、仕事の予定をGoogleカレンダーにも取り込んで、両方確認できるようにしています。
基本的には秘書などは付けずに自身で管理しています。
秘書を付けないのは、グループの方針というのもありますが、私はとにかくせっかちなんで、スケジュールくらいなら自分でやった方が早いですから。
また、夜中に他の会社の社長さんとケータイで連絡を取り合って、約束を入れることもあるので。
−−: 携帯電話は何を使っていますか
渡辺: iPhone 7 PlusのSIMフリーモデルをApple Storeで予約し、なんとか発売日に入手しました。
それまでは、PlusなしのiPhoneを使っていたのですが、最近視力も落ちてきたので(笑)、大画面のものにしました。
表向きには、デュアルカメラがあるから、などと言っているんですけど(笑)。
iPhoneは3GSから使っています。
ジェットブラックをと思いましたが、擦り傷が目立ちそうなので、通常のブラックにしました。
せっかく見た目がいいのに、その全体を覆うカバーはあまり好きではないので、バンパーを付けています。
背面は向き出しになりますが、その点では、傷が目立ちにくいブラックで結果正解でした。
ちなみに、その前のiPhone 6sは、買って2週間も経たずに落として、画面を割ってしまったんですね。
この7 Plusも実は同じ場所で落としたんですが、このバンパーのおかげもあって、今度は割らずに済みました(笑)。
さらに言うと、iPhone 6sは、2回割ってます(笑)。
2回目は、電車に乗っていて、ある女性が降り際にスマホを落としたんですね。
それを拾ってあげようとかがんだら、胸ポケットから自分のiPhoneが落下して、割れてしまったんです(笑)。
相手の女性は、自分に非はないんですが、申し訳なさそうな表情をしてましたね(笑)。
その後も、周囲から、「あの人、かわいそう」という視線を感じつつ、目的地まで行きました(笑)。
■近い将来、VRでステージ上の視点から音楽ライブを生で観られるようになるかも?−−: プライベートではどのようにPCを使っていますか。
渡辺: 自作のデスクトップPCが1台あります。
−−: この企画のこの質問で、自作PCがあるとお答えいただいたのはたぶん、12人中お2人くらいです(笑)。
渡辺: そうなんですね(笑)。
あとは、Surface Pro 4とMacBook Pro、VR Ready Note PCの計4台です。
−−: MacBook ProはTouch Barのついた最新モデルですか?
渡辺: そうです。
−−: 基本的にPCがお好きなんですね。
渡辺: 好きです。
ガジェット系は新しいものが大好きです。
ハイエンドなノートを選んだのは、最近、海外出張が増えて、出張先でもマクロを使ったExcelの決算データを見て、確認して、日本の翌朝までに返すことがあるんで、高性能なCPUのものが欲しくて選びました。
プライベートでは、メールやネットでの調べものや、買い物、それから動画試聴と音楽CDのリッピングなどに使っています。
動画については、Hulu、Netflixと来て、最近はAmazon Primeのドラマが充実しているので、よく観ています。
音楽はハイレゾのものを、自社取り扱い製品であるAstell&Kernのオーディオプレーヤーで楽しんでいますが、ハイレゾ版がないものは、CDを買って無圧縮でリッピングして聴いてます。
ので、HDDはその時点で買える最大容量のモノを数台買うようにしています。
−−: それだけHDDを使うというのは、CD何枚くらいお持ちなんでしょうか。
渡辺: 今家にあるのは、1,000枚くらいです。
と言うのも、今の自宅に引っ越したのは3年半くらい前で、その時に50枚くらいを除いて処分してしまったんです。
−−: 最大何枚くらい所有されてたんですか。
渡辺: 2,500〜3,000枚くらいですかね。
リッピングしたモノと、ダウンロード購入したハイレゾのモノを加えると、たぶん6TBくらいありますね。
−−: 音楽で6TBはすごいですね(笑)。
音楽のジャンルは何系がお好きなんですか。
渡辺: クラシックは少ないですが、基本的に何でも聴きます。
演歌も少ないですが、昭和歌謡曲には好きなモノも多いです。
−−: ゲームはされますか?
渡辺: PCではほとんどやらず、PS3で少し遊ぶ程度です。
具体的には、バイオハザードとグランツーリスモくらいですね。
グランツーリスモの新作が出たら、PS4も買おうかなと思ってます。
ただ、HTCのViveは持っています。
弊社はViveの代理店業を開始しましたが、それとは関係なくプレオーダーの段階から個人で注文し、ノートPCに接続して使っています。
その私物を一時期コンテンツ開発をやっている友人に貸したりもしていました。
−−: VRに最初興味を持たれたきっかけは何だったんでしょう。
渡辺: グループ会社のマウスコンピューターさんが、Oculusを訴求されてて、社内で私も試させてもらった時に、これにコンテンツが増えてきて、もう少しレイテンシなどが改善されれば、面白くなるなと感じました。
−−: 最初にHTCのViveを試してみた感想はどんなものでしたか。
渡辺: これは世の中が変わるというのが1つ。
もう1つは、流行ると言われて、実際はそこまで普及しなかった3D TVがありますが、あれとは違うと直感しました。
2016年はVR元年と言われているなか、「どうせ3D TVの二の舞では?」という声もありましたが、私の考えは違います。
TVはもともとリビングにあって、家族みんなで観るのが前提でしたが、3D TVでは、視聴ベストポジションが限られて、みんなで同じように楽しめないこともありますよね。
技術は進歩していながらも、楽しみ方を狭めていたわけです。
一方でPC用VRは、PCがもともと基本的に個人で楽しむものということもあり、HMDをかぶることで、その個人の世界や体験がさらに広がるという見方ができます。
そういう点で、成り立ちが違うなと思うわけです。
また、医療や開発の現場など、B2Bでの展開も期待されていますよね。
そういった点も踏まえ、弊社はViveの代理店権を獲得して、2017年は取り組みを強化する予定です。
既にさまざまな業種の方から引き合いを頂いており、またこれまでにお付き合いのなかったような方々とお話しする機会も増えています。
−−: PC Watchの編集長としても、VRには期待をしています。
今、日本でゲームやエンターテイメントのプラットフォームとしてはスマホが主流になっているなか、VRを活用した良いコンテンツが出てくれば、PCの需要を後押しするのではという期待があるからです。
スマホ向けのVR HMDもありますが、ハイエンドなVRゲームとなると、PCの性能が必要になります。
また、今後はAR対応のデバイスも増えるでしょうが、現状のVR HMDについては外が見えないので、部屋の中で楽しむため、可搬性の高いスマホのメリットは薄れます。
劇場や、アミューズメント施設などでの採用も増えていて、VRを知らない人がそれを体験し、そこからVR、ひいてはそれを楽しむためのPCに興味が向くと言うこともあると思います。
ただ、一方で、現時点ではコンシューマ向けに売るには値段が高すぎるかなと思います。
ので、少なくとも今年はまだ、法人や開発者向けのニーズが主になるのかなと思うのですが、アユートさんではどのように捉えていますか。
渡辺: ビジネス向けでは、いろんな分野から引き合いをいただいていて、「こういう使い方もあるのか!」と驚かされることもしばしばです。
もう1つ、我々が企業さんに販売し、その企業さんがコンテンツなどを作り、VRアミューズメント施設などで一般ユーザーが利用するという、B2B2Cという流れにも期待しています。
もちろん、弊社としては、コンシューマの方にも訴求したいので、ショップさんと一緒に、Viveとその対応PCをショップに展示し、体験できる場を用意いただいたりしていますし、今後も拡大していきます。
−−: 2016年7月からは店頭販売も始まって約半年が経過したわけですが、これまでの売れ行きはどうなんでしょうか。
渡辺: HTC NIPPONの総出荷数は、日を追うごとに増えてきています。
実は11月の時点では、出荷は減りました。
それは、PSVRの発売日が発表されたため、、買い控えする人が出たからです。
しかし、PSVR出荷後にそれを体験し、Viveと比較した上で、「これならViveを買おう」と判断された方が多かったようで、PSVR発売以降、Viveの販売台数は増えているんです。
−−: VRの用途として、渡辺さんが個人的に期待しているのはどんなものでしょう。
渡辺: 音楽が好きなので、遠隔地のライブをリアルタイムでVRで楽しめたら最高ですね。
パブリックビューイングではなく、プライベートVRビューイングとでも言いましょうか(笑)。
2020年には、オリンピックを自宅でVRで生視聴もできるようになってると思います。
−−: 先日のCESでは、IntelがVRでプロバスケの試合をリアルタイム視聴するというのをデモしていましたね。
音楽ライブの場合、VRなら視点がステージ上ということもあり得ます。
渡辺: 非課金だと客席の遠くの視点からのみだけど、課金するとステージ上の360度カメラの視点で楽しめるというビジネスモデルも出てくるかもしれません。
−−: 下手すると、ライブ会場に行く以上の臨場感で楽しめるかもしれませんね。
−−: 今の趣味はなんですか
渡辺: モータースポーツ観戦に加え、旅行も好きなのでモータースポーツ観戦を日程に組み込んでの海外旅行が今の趣味です。
直近ではオーストラリアのフィリップアイランドに行って、バイクのMotoGP世界選手権を観てきました。
実は同行者はサイコムの社長さんです(笑)。
−−: とは言え、お忙しいと思うので、あまり行けなかったりするんですよね。
渡辺: 2016年は旅行は何度か行きましたが、レースまで観戦したのは、その1回だけですね。
ただ、今年はMotoGPだけで3回観に行く予定です(笑)。
1つ目がスペインですが、これはゴールデンウィークなので、会社をお休みするのは1日くらいです(笑)。
2つ目がイギリスのシルバーストーン、3つ目がまたオーストラリアのフィリップアイランドです。
イギリスに行くときは、メーカーの工場視察も含めるので、仕事でもあります(笑)。
−−: どちらかと言うと四輪より二輪の方がお好きなんですか。
渡辺: そうですね。
四輪もF1よりGTとかハコ車の方が好きです。
それから、日頃の趣味としては、先ほども言いましたが、ベースを始めました。
もともとは高校の入学祝いにエレキギターを買ってもらいました。
その頃はBOOWY、レベッカ、バービーボーイズ、プリンセスプリンセスなんかが流行っていて、男子だとだいたいBOOWYに走りますよね。
大学出るくらいまでは、そういうコピーバンドのまねごとのようなことをやっていました。
社会人になってからはギターに触らなくなったんですが、仕事でAstell&Kernを扱い始めたり、先の弊社広報に触発されて、また楽器をやろうかなと思い始めました。
これは、自宅でもできる趣味ですし。
−−: 実は、僕は、その御社広報の方と知り合いで、つい最近ライブを観に行ったとき、渡辺さんと初めて対面させていただいたんですよね。
これって、でもすごいというか、社長が社員のライブに行くって、あまりないと思うんですよね(笑)。
うちの社長も、以前飲み会で、「今度、若杉君のライブ行くよ!」って言ってくれたまま、数年が経ってますね。
まぁ、そもそも連絡先も知らないですし(笑)。
ベースに転向した理由は何なんでしょう?
渡辺: ベースはギターより弦の数が少ないので、楽なんじゃないかと思ったんですが、見込みが甘かったです(笑)。
それから、うちの業界最強ギタリストとかぶるのも良くないかなとも思い(笑)。
もう少し真面目な理由としては、ベースってリズム楽器でありながら、ベーシストのヴィクター・ウッテンがメロディ楽器としても使いこなしてるのを観て、その奥の深さに惚れたというのもあります。
−−: 今はバンド活動はされているんですか。
渡辺: していないです。
一人で気に入った曲のフレーズをコピーして楽しんでいます。
ギターはピックだったので、指弾きになかなか慣れないですね。
−−: 何か特技はお持ちですか
渡辺: 特技と言えるものはありませんので、ベースが上手くなりたいですね。
−−: 練習してもう少し上達したら、バンドもしてみたいですか?
渡辺: そうですね。
その際は、若杉さんともお手合わせ願いたいです(笑)。
−−: ぜひ(笑)。
休日はどのように過ごしていますか。
渡辺: 休みは正直あまり取れていなくて、3分の1くらいはPC系やオーディオ系のイベントに参加しています。
−−: そんな頻繁に出展されているのでしょうか。
渡辺: 過半数は出展者としてですが、残りはお客さんの立場で参加しています。
休めていないですが、個人のユーザーさんと直接話ができて刺激を頂けるので苦にはなりません。
会社にいるだけだと、社員の意見しか耳に入ってこないですからね。
今では、常連のユーザーさんに、イベントで「あ、社長さんこんにちは」なんて声をかけていただいて、パーツの購入相談に乗ることもあります。
あるいは、オーディオ系でお声掛け頂いたアーティストさんのライブを個人的に観に行ったりということもあります。
仕事とは言え、プライベートとして楽しんでいる部分もあります。
出かけることがない休日は、家でPCで何かしたり楽器を触っています。
−−: 個人的なもの(家などを除く)で、今までで一番高い買い物はなんですか
渡辺: 腕時計だと思いますが、最近買った物で高かったのはベースですね。
SadowskyのMetroシリーズです。
選ぶに当たっては、定期購読しているベース・マガジン(※インプレスグループのリットーミュージック出版)で情報を集めてました。
−−: ありがとうございます(笑)。
渡辺: 最近はネックが薄いものが多いですが、私はカマボコのような厚手のネックが扱いやすくてそれに決めました。
値段は30万円くらいでしたが、高い金を払った方がやり続けるだろうという、悪い大人の目論見もありました(笑)。
−−: 初めて買う種類の楽器としては、結構高価ですね。
渡辺: 時計は、もう少し高いものを3つくらい持っています。
コレクションとかをしているのではなく、初めて役職に就いたときと、最初に役員になったとき、社長になったときという節目節目で購入しました。
−−: いわゆる、自分へのご褒美というヤツですね。
渡辺: そうです。
−−: 今一番欲しいものはなんですか
渡辺: 語学力です。
英語と中国語を上達させたいですね。
仕事でも必要ですし、プライベートでも旅行のときでも、しゃべれると世界が広がりますよね。
−−: 語学教室に通ったりはされてるんでしょうか。
渡辺: 新入社員の頃は通っていました。
今は通っていませんが、出張の時に現場で鍛えている感じです(笑)。
実際、今でこそマウスコンピューターさんは製品を海外の展示会に出展されたりしていますが、MCJグループはまだ海外ではさほど知名度は高くありません。
そんなとき、初めて会う企業の担当者に、「こいつとビジネスしても大丈夫」と思ってもらうには、私たちのことをきちんと理解してもらい、さらには人の繋がりを作っていく必要があるので、語学は大事だなと思います。
ただ最近は台湾のベンダーの方は、日本語をしゃべれる方が増えていて、こちらの語学力が必要ないことも増えましたね。
−−: 台湾企業のマーケティングやセールスの人って、優秀な人が多いですよね。
中国語、英語、日本語の3カ国語を操る人もザラにいます。
渡辺: その通りですね。
グローバルセールス部門で勤めるには、母国語以外に2つくらいしゃべれないとダメだそうです。
−−: 最近思うんですけど、コンビニなんかで、中国とかアジア圏のアルバイト店員さんが増えてますよね。
日本語はおぼつかなかったり、片言だったりするし、多分、時給もそんなには良くないですよね。
でも、逆に自分が一人で中国に行って、片言ででも接客業しつつ生活できるかというと、できないです。
そういう意味では、そういったコンビニ店員の方々も、非常に優秀な方たちなんですよね。
あらゆる国がグローバル化に対応するなかで、日本人の語学力を考えると、若干不安になります。
−−: 好きなブランドを教えてください。
渡辺: 特定のブランドにこだわりはありません。
広い意味ではイタリアのものが好きです。
例えば、車だとアルファロメオやフェラーリ、バイクならドゥカティ、家具も質実剛健なドイツ製より、イタリアのラテン的なデザインや色使いが好きです。
−−: 個人的にこのヒト・モノには絶対勝てない……というのはありますか。
渡辺: ベタな回答ですが、やはり親には頭があがりません。
私の実家は、そんなに裕福ではなかったんですね。
でも、大学にも行かせてもらいましたし、お金がなくて修学旅行に行けない、というようなこともなかったのは、両親が頑張ってくれたおかげだと思います。
私は今独身で子供はいませんが、果たして子供ができたとして、成人するまで育ててやれるか、自信がないです。
両親は偉大です。
あと、若干身内の話になりますが、マウスコンピューターの平井さん(MADOSMAの開発などを担当、過去記事はこちら)はデキる人だなと思っています。
あの人の、張った網の目の細かさはすごいなと。
私は、アンテナは広げても、その密度が荒いことも多いんですね(笑)。
グループ創業者の高島さんも尊敬しますが、業務レベルでは平井さんのすごさが目立ちますね。
■20年後も日本では音声操作はまだ普及しない?−−: 20年後どのようなことをしていたいですか。
渡辺: 20年後は66歳で、このままだとまだ仕事していると思います。
仕事を辞めても、家で隠居と言うことはないはずです。
これまでの商社などの経験を活かし、仕事でもプライベートでも、海外と行き来して橋渡ししたり、紹介したりということができたら良いなと思います。
−−: パソコンは20年後どうなっていると思いますか。
渡辺: 若干形は変われども、今のようなデスクトップやノートPCは残っていると思います。
変わっているであろう部分は、例えばメインディスプレイは今のようなものをつかいつつも、ARで空中にサブディスプレイが浮いてたりするんじゃないでしょうか。
それから、IoTが進化すると、今はそのもの(Thing)の中にチップが入っていると感じさせますが、そういうものが入っているとは気付かないような形、存在になっていると思います。
監視社会のようになったら嫌だなぁという思いがあるというのもありますが。
ただ、日本だと20年後もまだ音声操作は普及していない気がします。
今も、自宅で「ヘイ、Siri」ってやってる人はたぶん少ないですよね。
−−: 日本人の性格を考えると、それはあり得ますね。
IT技術って、まず欧米で生まれて、英語圏で先行し、日本に来るのに時差が生まれるというのがあります。
ただ、日本語化されたとしても、例えば、スマホのハンズフリーヘッドセットって、同じアジア圏でも中国人や台湾人が使っているのは見かけるんですが、日本人だと、路上でスマホを持たない状態で一人でしゃべってるのってなんか違和感とか心理的抵抗感があって、実際使っている人は少ないですよね。
それと原因が同じなのかは分かりませんが、日本人は学校で英語を習いますが、人前で話すのに躊躇する人が多いですよね。
おそらく、発音に自信がなくて、通じないのを恐れているんだと思います。
一方、これもアジア圏の人は、例え訛っていても、非常に堂々と英語を話しますよね。
渡辺: おっしゃる通りですね。
−−: これから社会人になる20歳の人に、どのように人生を歩むべきかメッセージをお願いします。
渡辺: まず何でも良いから、得意でなくてもいいので、自分の好きなことを見つけて欲しいですね。
私のベースもそうですが、決して得意ではなくても好きなことって時間を忘れて没頭できますよね。
好きこそものの上手なれという言葉がありますが、これだけ消費者のニーズが細分化されているので、今後はみんなが満足する製品やサービスを生み出すのは難しいと思います。
そういう意味では、大企業はやりにくくなるのかもしれません。
ただ、自分の好きなことに集中して突き詰めると、ここをこうしたい、ああしたい、というのが出てくると思います。
そうすれば、その分野の同志にアピールする何かを生み出せるのではと思います。
深堀りしていくところにチャンスがあると思います。
読者プレゼント
この企画では、登場いただく方に記念品を読者プレゼントとしてご提供いただいています。
渡辺さんには普段愛用しているVanNuys製トートバッグ(お届けするのは未開封の新品)ご提供いただきました。
ふるってご応募ください。
□応募方法
応募方法:下記リンクの応募フォームに必要事項を入力して送信してください
応募締切:2017年2月17日(金)0:00まで
応募フォーム
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