<ポケモンゴー>米国で爆発的人気 転倒や強盗被害も

任天堂などが開発したスマートフォン向けゲームアプリ「ポケモンGO(ゴー)」が米国で爆発的な人気を集めている。
スマホの位置情報機能を使い、現実世界を舞台に架空の生き物「ポケモン」を捕まえるゲーム。
歩きながらポケモンを探すうちに転倒したり、待ち伏せされて強盗事件に遭ったりする騒ぎも起きている。

6日に米国とオーストラリア、ニュージーランドで配信が始まった。
米メディアによると、米国では数日でグーグルの基本ソフトを使うスマホやタブレットの利用者のうち約5%がダウンロードし、数百万人の利用者を獲得。
アップル向けも約200万回ダウンロードされた。
日本でも今月中に配信が始まる見通しだ。

ポケモンゴーは、利用者が街中などでスマホのカメラを起動すると、画面に映った現実の景色にポケモンが現れ、それを画面上で捕まえて遊ぶ。
根強いポケモン人気に加え、屋外で遊べる新鮮さが受けているようだ。

米メディアは人気ぶりをこぞって報じ、インターネット上には「国防総省(ペンタゴン)にポケモンが集まっている」などの書き込みが続出。
ポケモンが現れる民家に利用者が集結して住人を驚かせたり、夢中になるあまり歩行中や自転車運転中に転んだりする人も相次いだ。
中西部ミズーリ州ではポケモンが現れる場所で利用者を待ち伏せする強盗事件が発生したほか、西部ワイオミング州ではポケモンを探していた19歳の女性が河原で遺体を発見する騒ぎも起きた。
交通事故を防ごうと、米道路交通安全局(NHTSA)はツイッターで「運転中はポケモンゴーをしないで」と呼びかけている。

任天堂はファミリーコンピューターやWii(ウィー)など家庭用ゲーム機で人気を博したものの、これまでスマホ向けは人気作を生み出せなかった。
ポケモンゴー人気を受け、株価は6日の終値1万4380円から12日には2万2840円と6割近くも上昇し、年初来高値をつけた。
時価総額も約3.2兆円と約1.2兆円も膨らんだ。

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