「ポケモンGO」でポケモンを始めた人に「サンムーン」を“激推し”したい理由
皆さん、「Pokemon GO」(ポケモンGO)はプレイしていますか?2月17日のアップデートで、『ポケットモンスター金・銀』に登場したチコリータやワニノコなどのポケモン80種以上が新たに追加されました。
これにより、ポケモンGOから少し遠ざかっていたユーザーで、再び冒険に戻ってきた人も少なくないという印象。
筆者もアップデートした日に早速「マリル」や「ホーホー」をゲットすることができました。
スマホを最近手に入れた筆者の両親も、そんなポケモンGOに夢中なのですが、「ポケモンGOで初めてポケモンに触れた」という人も結構多いと思うのです。
ポケGOきっかけでポケモンシリーズに興味を持ったみなさん、せっかくなのでそのまま“本編”にもチャレンジしてみちゃいませんか?
ポケモンゲームの最新作は、初回出荷本数が世界累計1000万本を突破したニンテンドー3DS用ゲーム『ポケットモンスターサン・ムーン』。
ちなみに、この記事はPRとかでもなんでもなく、筆者が好きだからという理由で好き勝手書かせていただいてますからね。
声を大にして言いたい!ポケモンGOも楽しいけど『サン・ムーン』も楽しいぞ!
●ストーリーとキャラクターが魅力的
今度のポケモンの舞台は、温暖な島々からなる「アローラ地方」。
アローラ地方では、子どもたちが一人前のポケモントレーナーに成長するための「島めぐり」という儀式があります。
温暖な気候で独自に進化したポケモンや、そこで出会う人々とのふれあいを通した成長を描く……。
フィールドにはビーチやジャングル、ホテルや観光地もあり、街を歩いているだけでも癒されます。
そして登場するキャラクターデザインもすっごくかわいいです。
ライバルポジションのハウが、すごくいいヤツで泣けるんです……マラサダ(食べ物)を分けてくれて「おいしいね」と笑いかけてくれたり、バトルの後は回復してくれたりするんです。
なんていい子なの泣ける……。
中でも、人気のキャラクターで物語のカギを握る少女リーリエはフィギュア化も決定しています。
その他キャラクターデザインには戯言シリーズの竹先生や、「宝石の国」の市川春子先生をはじめ、今をときめくクリエイターさんが多数携わっています。
これは沼……。
さらに、主人公のキャラクターのデザインがデフォルトでも十分かわいいのですが、キャラメイクが沼すぎる。
性別と肌の色は固定ですが、それ以外の髪型、髪色、目の色、リップ、服装、靴下、靴、バッグ、帽子、メガネ、カチューシャなどを組み合わせて、自分好みのキャラクターを作れるんです。
しかも、大きな街には服屋があるのですが、それぞれのお店で手に入る服が違う……ソフトでも手に入る色が違う……。
さらに洋服は、フェスサークルに「そめものや」を置くことによって、自分の好きな色に染めることもできます。
他のユーザーが作ったキャラクターを見ているだけでも楽しいです。
●ゲームシステムが分かりやすい
ポケモンのタイプやわざにはそれぞれ相性があります。
第6世代(XYやオメガルビー・アルファサファイア)で追加された「フェアリー」タイプも含め、「ほのお」「みず」「くさ」「こおり」「じめん」「いわ」「でんき」「ひこう」「むし」「エスパー」「ゴースト」「どく」「かくとう」「ノーマル」「ドラゴン」「あく」「はがね」……全部で18種類ものタイプがあります。
「ほのお」タイプには「みず」タイプが効く……というものは知識がなくとも分かりそうなものだけど、「エスパー」タイプは「あく」タイプには無効……というのは知識がないと分からないものです。
しかも、今のポケモンは2種類の複合タイプのものが多い。
そうなると、より一層わざが効くか効かないかの判断が難しいのです。
例えば、「みず」「じめん」複合タイプのトリトドンというポケモン。
「みず」タイプには「でんき」タイプが「こうかはばつぐん(ダメージ2倍)」になるのですが、複合の「じめん」タイプは「でんき」タイプを無効にするので、複合タイプにより本来弱点であるタイプを無効にすることができるのです。
これは大きい!
しかし、この「みず」「じめん」の複合タイプの場合、「くさ」タイプが4倍のダメージになるので、くさわざの「ギガドレイン」一発で倒れてしまいます。
このように、なかなか複雑な複合タイプについては知識がないと難しいものでした。
前作までは。
今作の第7世代からは、自分のわざの相手のタイプへの相性が表示されるんです。
これは分かりやすい〜!実際、筆者もダイヤモンド・パール(第4世代)からブランクがあったんですけど、こちらの機能のおかげでバトルがすごく分かりやすかったです。
このように、今作はポケモン初心者でも分かりやすいシステムになっているのです。
ちなみに、ゲーム自体の難易度が下がったからといって、インターネットでのバトルの難易度は下がったとは言えないので、そこがまた面白いところでもあります。
●迫力のバトル
筆者が最初にポケモンを手に取ったのは赤・緑だったので、1996年です。
その頃のハードはごつごつしてそこそこ重いゲームボーイ。
気になるゲーム内容はというと、すっごく面白かったのですがバトルは「後頭部ゲー」でした。
後頭部ゲー……個人の感想ですが、初代はひたすら頑張るポケモンの後頭部を見守るゲームでした。
ポケモンのわざの表現も大ざっぱで正直どんなわざなのかよくわからなかった。
しかし、20年たって出た新作のサン・ムーンは、バトルが進化していました。
今作からバトル中1回しか使えない特別なわざ、「Zワザ」が追加されました。
すげーーー!バトルすげーーー!大迫力です。
わざ自体も進化していて、第5世代から追加された、みずタイプのわざなのに3割の確率でやけどの状態異常にできる「ねっとう」や、第6世代から追加された、みずタイプをこうかばつぐんにできる「フリーズドライ」(1割の確率でこおり)といった変化球のわざが出てきました。
有利を取れる相手に対して、ひたすら有効なわざを打って勝つというだけではなく、こういった小技ひとつで戦局が変化するのも面白いポイントなのです。
●ブランクのあるトレーナーにも安心
ポケモンシリーズを過去プレイしたことがあり、ポケモンの奥深さを知っている元トレーナーの中には、「なかなかゲームをする時間が取れない」と、手に取るのをちゅうちょしている人もいるかもしれません。
でも大丈夫!サン・ムーンは、社会人にも安心仕様!ポケモンといえば、ゲームをクリアしてからのバトルが本番みたいなところがあるんですけども、ポケモンの個体値厳選が楽になりました。
ポケモンにはそれぞれ「個体値」と呼ばれる固有の数値があり、同じポケモンでもその個体値のよしあしによっても強さが変わってきます。
そしてその個体値、今まではゲーム中で知る方法はセリフでのみでした(第4世代以前はない)。
あとは、自分で計算ツールを使用するなどして知るしかなかったのです。
しかし、今作は目で見て確認できる「個体値ジャッジ」機能が実装されました。
これにより、ゲーム中ですぐに個体値を確認することができるのです。
うれしい!
しかも個体値厳選だけじゃない……ポケモンによって効果が変わり、相手に意表を突くことができるわざ、「めざめるパワー」の判定員がサン・ムーンにはいるのです。
このめざめるパワー、特定のタイプのわざを出すためにポケモンの厳選作業を行う人もいるぐらいなので、判定員の存在はかなりうれしいもの。
わあい!時間がない社会人ポケモン廃人にもうれしい機能だね!
上記以外にも、ポケモンには努力値というものがあります。
努力値とは、ある一定の数値を各ポケモンの能力に振り分けることができるもの。
そんな努力値の振り分けが、野生のポケモンが仲間を呼ぶ「呼び出し」(※バトル用のポケモンを育成する際、特定のポケモンを倒すと特定の努力値が上がるので、強化したい努力値のポケモンをひたすら倒す作業があるのだ)や、通信交換でまれについてくるポケモンが育ちやすくなるウイルス「ポケルス」などによって楽になりました。
つまり、バトル用のポケモンの厳選・育成をする作業がだいぶ楽になったのです。
サン・ムーンは、ゲームする時間が満足に取れない社会人のポケモン廃人にこそうれしいシステムになっているんです。
プレイの気楽さという点では、スマホがあればすぐに始められるポケモンGOには及ばないものの、サン・ムーンは社会人とトレーナーを両立できるようなゲームシステムになっていると感じます。
そんなわけで、今回はポケモンGOでポケモンシリーズに興味を持った初心者にもおすすめしたいサン・ムーンの魅力についてお話しました。
筆者はこれだけ熱く語ってるけど、インターネットでの対戦は全然勝てないのでまだまだ修行中です……。
ぜひポケモンシリーズをプレイしたことがない方にも、ポケモンの奥深さを感じてみてほしいです。
(ちぷたそ)