今週発売! 「ゴーストリコン ワイルドランズ」のプレイ感をOBTからチェック

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ユービーアイソフトは、3月9日発売予定のオープンワールドミリタリーシューター「ゴーストリコン ワイルドランズ」のオープンβテスト(OBT)を2月24日〜27日の4日間開催した。

人気のアクションシューター「ゴーストリコン」シリーズの最新作となる本作。
アメリカの特殊部隊「ゴースト」のメンバーが今回は、「ワイルドランズ」のタイトルが示す自然豊かなボリビアを支配し、世界をも脅かす麻薬カルテル「サンタ・ブランカ」に挑んでいく。
プレーヤーはゴーストのリーダーとなって3人の仲間を率い、ボリビアを支配する麻薬カルテルを壊滅させることが目的だ。

今回のOBTでは、オープンワールドで展開される21のフィールドのうち2つのエリアが解放され、製品版と同等のゲームシステムのもと、ソロ、マルチともにプレイが可能だった。
今回は製品版の発売直前ということで、PS4版ソロプレイの感触などについてお届けしていく。
なお記事中のコントローラー表記はPS4に準じている。

■ボリビア各地を牛耳る敵組織の幹部達を追い詰めていく
プレーヤーはゴーストチームのリーダー「ノマド」となり、サンタ・ブランカを壊滅させるための「キングスレイヤー作戦」を開始する。
ノマドは見た目をカスタマイズでき、女性も選択可能だ。
着衣の上下やスナイパー用のギリースーツなども自由に選べ、性別と身体的特徴以外は、ゲーム中でも変更できるようになっている。

オープニングでは、彼らを指揮するカレン・ボウマン捜査官とともに、ヘリコプターでボリビアのイタクァに降り立ち、サンタ・ブランカからボリビアを解放するための反乱軍「カタリス26」のリーダーと合流するシーンが描かれていく。

ゲームの最終目的は、サンタ・ブランカのトップに立つボス「エル・スエーニョ」を倒すことだが、そこへたどり着くには彼が率いる4人の幹部のうち、最低でも2人を排除しなければならない。
その幹部の下にはリーダーがいて、それがさらに4人の「プション」と呼ばれる地域ごとの幹部を率いている。

最初のミッションは、そのプションの1人(後に1組と判明)に拘束された、反乱軍のメンバーを救出すること。
与えられるミッションを1つずつこなしていくことで、幹部の正体や居場所などの情報を集めつつ、反乱軍に協力しながらその信頼を得て、敵組織を末端から破滅させていくのである。

ゲーム本編のチュートリアルは簡単な画像とそれに付随する説明のみで、いきなり実戦の開始となる。
ゲームはサードパーソン視点によるシューターで、舞台のボリビアはオープンワールドで構成されている。

初期装備以外の武器弾薬や移動用の車両は全て現地調達という厳しいミッションだが、武装している敵組織は倒すことで彼らの持っている豊富な武器や物資を調達できるようになっている。
射撃時の視点は肩越しとスコープをその場で切り替え可能で、戦闘時には壁の影に隠れるなどのカバーはできるものの、ボタンなどによる特別なカバーアクションがあるわけではない。

■少数で多数の敵に対応するために、事前の索敵は不可欠
通常のミッションの場合、多数の敵にたった4人で挑むことになるため、何人の敵がどこに配置されているかという事前の索敵が最大のポイントとなっている。
敵のいる位置は画面右下のミニマップにぼんやりと表示されていて、その場所を偵察することでその明確な位置がわかるという寸法だ。

プレーヤーは、双眼鏡を使った視認の他に、携帯型のドローンを使っての偵察が可能だ。
偵察時は視点が1人称となり、視界に入った敵にはアイコンが付き、それぞれがどんな役割でどんな装備を持っているのかがわかるようになっている。
こうしてマーキングした敵の位置は、遮蔽物に隠れても画面やマップにはしっかり映し出されるようになる。

この偵察用ドローンの操作が予想以上に気持ちよく、かなり入り組んだ場所の偵察もこなしてくれる頼りになる存在ということもわかった。
偵察だけでなく、上空に上がれば周囲の地形もわかり、どこから攻め入るといいかも把握できる。

またドローンはかなり狭いところにでも入っていけるので、操作次第では建物の開いている窓やドアなどから入り込んで内部を偵察することも可能だ。
多少無茶な操作をしてぶつかっても壊れたりすることはないが、敵に近づきすぎると撃ち落とされてしまうので使い方に注意は必要。

ドローンにはバッテリーによる飛行時間と有効範囲があり、それが画面にアイコンで表示されている。
バッテリーがなくなれば偵察はそこで終了となり、有効範囲に近づくほど映像にノイズが入るようになる仕様で、両者を意識しつつ飛ばさなければならない。
これらはプレーヤーの「スキル」によって、バッテリー容量や有効範囲をアップグレードすることも可能だ。

なおドローン使用時はプレーヤーは無防備になるので、ミニマップなどで周囲を警戒することも重要となる。
また使用後や破壊されたときなどは、次に使用可能となるまで規定のクールダウンの時間が必要だ。

■ソロプレイでも、仲間を上手く使えば優位に立てる
こうして敵の位置や人数を把握したらいよいよ攻撃開始となる。
基本的にはどの位置からどのタイミングで攻撃してもOKだ。
当然ながら積極的に攻撃を加えれば、敵も警戒や反撃に転じ、ミッションによってはターゲットとなる人物が逃亡してしまうこともあるので、離れた場所にいる少ない敵から1人ずつ排除していくのが常套手段となるだろう。

ソロプレイの場合、ノマド以外のメンバーの操作はAIに任せることになるわけだが、もちろんそれぞれに指示を与えることが可能だ。
その1番簡単かつ確実な手段が「SYNCショット」である。
これは偵察時やエイム中に、対象の敵に×ボタンを押すと「SYNCマーク」がセットされ、その後の射撃や合図でマークが付いている敵を攻撃してくれるというものだ。

1人では対処の難しい、微妙な位置にいる複数の敵を1度に倒せるなど、ソロプレイでもチームの強さを感じられるシステムだ。
ドローンと同様、規定のスキルを身に付ければSYNCマークの数を増やせるので、仲間の数と同じ3人までセットできるようになれば、1度に4人の敵を同時に倒せるので、上手く決められれば敵の戦力を一気に減らすことができるはず。
ただし1度に倒せる敵の数が多くなるほど、他の敵に気付かれる可能性も高くなるため、必ず周囲の状況を確認してから行なうのが確実だ。

プレーヤーはデフォルトの武器として、アサルトライフルとサブマシンガン、そしてサブウェポンとしてハンドガンを装備している。
それぞれには隠密行動向けのサプレッサーが装着されているが、このときは若干攻撃力が落ちる。
サプレッサーについては、必要に応じて方向キー上で着脱が可能だ。

現地調達する武器は、敵が落とすもののほか、敵拠点の武器コンテナやパーツケースから入手可能で、今回はスナイパーライフルなども入手することができた。
またパーツケースからは武器のカスタマイズパーツなども手に入り、自分好みの武器に改造することも可能だった。

■ミッションを見つけて進めることで、強大な敵に対抗できる力を得る
このOBTで解放されたエリアは「イタクァ」と「モンテュヨック」の2つの地域となるが、これだけでも相当の広さがある。
車やバイクだけでなく、ヘリコプターや飛行機なども用意されていて、これらに搭乗して移動するのが基本となる。

ストーリーに関わるメインミッションの他にも、フィールドを移動中などに発見できる無数のサイドミッションが存在し、これらに挑むことで敵の情報や、プレーヤーのスキルアップや反乱軍の支援を受けられる資料や物資などを見つけられる。
ミッションをこなすほど、ゴーストたちに有利に働くというわけである。

敵組織のサンタ・ブランカは、圧倒的な強さを誇っていて、装備も軍隊クラスだ。
サブマシンガンなどを装備した通常の敵のほかにも、スナイパーや重装兵などもいて、倒す順番などを考える戦略も必要となるだろう。

要所には軍用ヘリや装甲車まで配備されていて、攻撃時はこれらを使ってくることもある。
幹部の連中はかなり個性的で、今回相手にすることになった幹部「ユリ」と「ポルト」は、「痛めつけて尋問することが得意なサディスト同士のラブラブカップル」というなかなか最低なキャラクターで、こういうキャラクターがたくさん出てくるのであれば、倒し甲斐もあるのではないだろうか。

またサンタ・ブランカは、現地の腐敗した軍隊「ユニダット」を取り込んでいる。
サンタ・ブランカの連中ほど攻撃的ではないが、情報を得るために彼らの拠点に潜入するミッションなども存在している。
交戦状態になり、彼らの警戒レベルが上がると、強力な部隊が次々と送り込まれてくるので、相手にするときはそれなりの準備が必要だろう。

一方のゴースト側にも、反乱軍という強い味方がいる。
こちらが交戦中のときに彼らが車などで通りかかると加勢してくれる頼もしい存在だ。
さらに「反乱軍ミッション」をクリアすれば、傭兵や車両の要請や、迫撃砲での攻撃などの支援を受けることもできるようになり、メインミッションの攻略も楽になるはずだ。

■タクティカルな要素が強いアクションシューター。
世界の広さも魅力!
ゲーム最初のチュートリアルが簡素なものだったため、ゲームのコツを理解するのに多少の時間はかかったものの、索敵と仲間を指揮する戦い方さえ覚えてしまえば、その後のプレイは非常に楽しく進めることができた。

ゲームは交戦前のステルスアクションが重要で、仲間を指揮するRTS的な要素も含まれているので、タクティカルなシューターとしての味わいがありつつ、それがオープンワールドに上手く組み込まれている印象がある。
ミッションを多くこなすほど有利になっていくという自由度の高さも、幅広いプレーヤーのプレイスタイルにマッチするはずだ。

舞台となるボリビアの大自然にはいくつもの地域があり、眺めもいいので移動で退屈はしないはず。
またこれらの自然を利用した敵の要塞が作られているのも、攻略するシチュエーションとしてはたまらないものがあった。
強大な敵組織とのストーリー展開なども含め、製品版を楽しみに待つことにしたい。

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