任天堂株がストップ安 関連銘柄も総崩れ…ポケモン相場、終わった?

25日午後の東京株式市場で任天堂株が急反落し、前週末比で一時下落率は17%超、5000円安とストップ安となった。
スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」の日本での配信が22日に始まったが、同日夜に任天堂自身が「業績への影響は限定的」と発表したことが直撃した。

任天堂株とともに値上がりが続いていた関連銘柄も総崩れとなり、“ポケモン相場”はゲーム配信開始とともに終わった可能性もある。

任天堂の発表によると、ポケモンGOの開発、運営主体は米ナイアンティック社。
任天堂は、関連会社「ポケモン」を通じてナイアン社からライセンス料や開発協力費を得る形にとどまるため、「当社の連結業績に与える影響は限定的」と発表した。

このほか任天堂はポケモンGOを便利に遊ぶための周辺機器「ポケモンGOプラス」を販売するものの、こちらはすでに業績に織り込みずみとしている。

先週19日には任天堂株は6日のゲーム開始前の2倍以上に急騰が続いて3万円を突破した。
しかし22日夜の発表が、売りに転じる時期をうかがっていた投資家に火をつけた。
25日の任天堂株の売買は特別売り気配で始まり、大きく下げて取引された。
午前は一時4990円安と、ストップ安まであと10円というところまで下げた。
午後になっても大幅安の基調は変わらず、午後2時前にストップ安となる5000円安の2万3220円となった。

一方、任天堂やポケモンGOの関連株として急騰が続いてきた銘柄の多くは急落している。
イマジカ・ロボットホールディングス(HD)とサノヤスHDが下落率20%前後でストップ安に。
ホシデン、タカラトミーも10%前後で値を下げるなど、関連銘柄はほぼ全面安となっている。

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