「フライハイワークス」ブースで『魔神少女3』などをプレイ!新作の箱庭系スローライフRPG『ピコンティア』も発表
2016年9月15日〜18日に開催される「東京ゲームショウ2016」、今回はフライハイワークスのブースレポートをお届けします。
フライハイワークスは、ニンテンドー3DSなどでDLタイトルを配信しているパブリッシャーです。
『魔神少女』『フェアルーン』『魔女と勇者』『ガンマンストーリー』などのシリーズ名を聞けば、ピンと来る方も多いかもしれません。
今年のフライハイワークスは、既に発売中のタイトルはもちろん、なんと7作品もの新作タイトルを出展。
この新作タイトルはすべてプレイアブルになっているうえ、さらにここで新規開発タイトルまで発表されるのだから驚きです。
◆発表タイトル『ピコンティア』
さて、まず注目したいのは、ニンテンドー3DS/PS4/PC『ピコンティア(Picontier)』でしょう。
東京ゲームショウ2016の初日に発表された本作は、『フェアルーン』シリーズなどを手掛けるSKIPMOREの箱庭系スローライフRPGです。
本作では、ドット絵で描かれた箱庭のような島で自由に生活できます。
農作業、クラフト、採取、釣りといった要素のみならず、モンスターと戦ったりダンジョンを探索することも可能。
また、住民や不思議な生き物たちとのコミュニケーションで進んでいくストーリーも見所になっているようです。
『ピコンティア』は2017年春配信予定。
また、Steam Greenlightにページが登場しています。
同じくSKIPMOREが関わっている『フェアルーン2』が配信されたのは2016年7月13日、そして『ドランシア・サーガ』は2016年9月2日と、かなりのハイペースで新作が登場。
実に意欲を感じられます。
◆ブースに展示されたタイトル
続いて、ブースに出展されているタイトルを見ていきましょう。
『ドランシア・サーガ』や『クターシリーズ』などの配信中タイトルも登場していましたが、やはり注目はこれから配信される新作タイトルです。
■『アーバントライアル:フリースタイル2』
前作は17万DLを達成したニンテンドー3DS向けのタイトル。
オートバイのトライアル競技をゲーム化した作品になっています。
どこかで見たこともあるような気もする作品ですが、その低価格ぶりとニンテンドー3DSの市場にはありそうでなかった作品のため、なかなかの人気を博していたようです。
■『スバラシティ』
人気のスマートフォン向けタイトルが3DS向けに登場。
隣接した同じ色の街をタッチして合体させ、より大きな都市を作り上げていくパズルゲームです。
このようにひそかに需要があるタイトルを出してくれるのもフライハイワークスの良いところでしょう。
タッチペン操作は快適で、違和感なくプレイできました。
■『ゲキヤバランナー ハバネロ』
ゲキヤバという名がついているように、難易度が高いオートラン系アクションゲームです。
TGS向けの体験版となっていますが、それでもかなりヤバいレベルの難しさ。
靴下を集める森の妖精さんは、続編となる今回でもかなりのヤバさに仕上がりそうです。
■『Quest of Dungeons』
スマートフォンやSteam向けに登場しているローグライクゲームで、今回はニンテンドー3DS版が初出展。
「ウォーリア」「ウィザード」「アサシン」「シャーマン」といった4種の職業からひとりを選び、自動生成されるダンジョンの攻略に挑みます。
ローカライズもだいぶ進んでいるようで、ゲームオーバーになった時の「よくやったでもシんだ」には思わず笑ってしまいました。
■『マルディタカスティーラEX -ドン・ラミロと呪われた大地-』
また、『魔界村』にそっくりな『マルディタカスティーラEX -ドン・ラミロと呪われた大地-』も展示されていました。
本作はレトロスタイルの横スクロールアクションゲームで、フライハイワークスがPS4向けのローカライズを担当します。
◆プレイレポート
さて、簡単に新作タイトルを紹介しましたが、これらはあくまでも移植やローカライズタイトルです。
しかしフライハイワークスのブースには、完全新作のタイトルも登場しています。
■『魔神少女エピソード3 -勇者と愚者-』
『魔神少女エピソード3 -勇者と愚者-』は、『魔神少女』シリーズの最新作となるタイトル。
主人公である魔神「ジズー」を操作し、魔法を産む鉱石「シェガー」を巡る冒険を繰り広げる横スクロールアクションゲームとなっています。
今回は試遊台が登場していたのですが、そのタイトル画面のコピーライトを見てびっくり。
なんと、『セガ3D復刻アーカイブス』シリーズなどで有名な有限会社M2(エムツー)の名前が記載されているのです。
実はこの日、本作の開発をM2が担当すると発表されていました。
もちろん、ディレクターはシリーズ生みの親である「INSIDE SYSTEM」のNAN-A氏が担当。
さまざまな美少女キャラクターやかわいい敵キャラクターがドット絵で登場し、『ロックマン』のような操作性で『グラディウス』のようなパワーアップ要素があるという基礎は変わりません。
とはいえ、プレイするといくらか違う点も見受けられました。
まず、敵を倒して手に入る「トレース」による強化システム(画面下のSPEED、WING、POWERといったゲージ)の項目が減りシンプルになっていました。
前作は要素が増えすぎてやや複雑になった嫌いがあるためか、調整されている模様です。
また、チェックポイントが可視化されるようになったり、ボスの攻撃における事前動作がよりわかりやすくなっていることも感じられました。
前作でもだいぶ親切にはなりましたが、よりユーザーフレンドリーになろうとしているようです。
本作はNewニンテンドー3DSで試遊できたのですが、それでもところどころ処理落ちしていたのは気になるところ。
とはいえ、まだ開発中のバージョンなので今後に期待といったところでしょうか。
“低価格で大ボリューム、さらにはかわいい美少女も古きよき2Dアクションも用意されている”といった点は前作でほとんど完成していました。
新作ではそれをどのように超えてくるのか気になるところです。
■『ブレイブダンジョン』
また、『魔神少女』シリーズの派生タイトルである『ブレイブダンジョン』も出展されていました。
こちらのジャンルはクロニクル2D RPG。
シリーズに登場するキャラクター「アル」が主人公となっており、マジックアイテムを手に入れるためダンジョンを攻略していきます。
原作シリーズの2Dイラストを活かしたRPGとなっており、ドット絵のかわいいキャラクターがグリグリと動くことが特徴。
『魔神少女』シリーズは本当にたくさんのキャラクターが存在するため、それらが仲間として登場するというのは良いアイデアでしょう。
ダンジョン探索場面はローグライクのような見た目ですが、シンボルエンカウント形式。
フロアボスを倒して鍵を手に入れ、次へと進もうとしたところで体験版は終了となりました。
戦闘はテンポが良く、いくつかのスキルを使ったり敵のドロップアイテムを集めたり、さらにはクラスチェンジといった要素も存在し、シンプルながらダンジョンRPGとして必要なものは揃っているようです。
「リベンジマジック」という原作要素も取り込まれており、特にキャラクターものとして見ると期待に応えられそうな印象を受けました。
◆終わりに
東京ゲームショウというと大きなブースばかりが目立ちますが、フライハイワークスのように規模は小さくとも見所がたくさんあるブースも存在します。
目立たないところにも良作あり、ということで、ぜひ気になったブースはチェックしてみてください。
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(C) SKIPMORE
(C) Kan-Kikuchi
(C) Flyhigh Works
(C) CIRCLE Ent.
(C)INSIDE SYSTEM (C)M2 Co., Ltd. (C)Flyhigh Works