ドル円105円台へ円安進行で261円上昇した週
24日の日経平均は反発。
前週末21日のNYダウは16ドル安でもNASDAQはプラス。
決算が増収だったマクドナルドやマイクロソフトは買われたが、GEの決算は2ケタ減益、通期業績も下方修正という悪さ。
NY時間の為替レートはドル円が103円台後半、ユーロ円が113円台近辺でドル高、ユーロ安。
CME先物清算値は17250円、大阪先物夜間取引終値は17230円だった。
22日、AT&Tがタイム・ワーナーを854億円(約9兆円)で買収合意と発表した。
コンテンツを取り込み総合通信・メディア企業に転換するという。
24日朝方の為替レートはドル円が104円近辺、ユーロ円が113円近辺。
日経平均始値は31円高の17216円。
高値は1時19分の17244円。
安値は10時48分の17162円。
終値は49円高の17234円。
23日に投開票が行われた衆議院議員補欠選挙の結果は、東京10区、福岡6区とも自民党公認または追加公認予定の候補が当選し、安倍内閣は新潟県知事選挙での失地を挽回した。
取引開始前に発表された9月の貿易収支は2ヵ月ぶりの黒字。
上半期4〜9月期トータルも2015年下半期に続く2期連続の貿易黒字だった。
日経平均は小幅高で始まったが、為替のドル円が少し円高に振れたので、序盤から前週末21日の終値17184円をはさんでプラスとマイナスを行ったり来たり。
レンジとしては前場を通じて17160〜17200円の約40円幅。
しかしTOPIXはマイナスに沈んだまま。
中国人民銀行の基準値は21日に続き6年1ヵ月ぶりの人民元安に設定されたが、日経平均はほとんど反応せず10時台前半はプラス。
欧米はまだ日曜日の夜で、因縁は、相手の都合次第でつく。
仕掛け売りのネタとはそういうもの。
上海市場はプラスだが10時台後半の日経平均はマイナスに。
それでも11時台は為替の円安反転を好感してプラスに一時タッチし、前引けは5円安の小幅安。
TOPIXがマイナスなので、日銀のETF買いが入る可能性が生じた。
後場、日経平均はプラスに変わって再開。
TOPIXも後を追うようにプラスに。
ドル円は104円にもう少しで届くかという水準で足踏みするが、日経平均は17200円を超えて高値追いし、1時台には17250円に迫る。
JR九州 の上場前日なのでJR東日本 が大幅上昇。
折り返して下落しても17200円台はキープ。
2時に8月の景気動向指数の改定値が発表された。
一致指数は7月比-0.1ポイントの112.0で速報値と同じ。
先行指数は+0.9ポイントの100.9。
景気の基調判断は「足踏みを示している」で変わらず。
同時刻に発表された9月の全国スーパー売上高は既存店ベースで前年同月比-3.2%で、2ヵ月連続のマイナス。
暑くて秋冬物が売れず、お客さんを押しのけて台風ばかりご来店した9月は、小売業にとっては地獄のような月だった。
2時台は為替レートは動かず、日経平均は17220円前後の小動きが続く。
終盤に少しだけ上げて終えたが、前週20日の高値引けの終値にはわずかに及ばなかった。
日中値幅は82円しかない。
前週は一度も発動されなかった日銀のETF買いが、14日以来6営業日ぶりに707億円入った。
日経平均終値は49.83円高の17234.42円、TOPIX終値は+2.32の1367.61。
売買高は14億株。
売買代金は1兆5658億円で「決算発表待ちプラスJR九州待ち」なのか5月30日の1兆5604億円に次ぐ今年2番目の低水準。
値上がり銘柄数は1231、値下がり銘柄数は619。
プラスは21業種で、その上位は水産・農林、倉庫、繊維、ガラス・土石、化学工業、ゴム製品など。
マイナスは12業種で、その下位はその他製品、鉱業、銀行、精密機器、鉄鋼、その他金融など。
上海総合指数は1.20%の大幅高になった。
25日の日経平均は大幅続伸。
ヨーロッパではフランス、ドイツ、ユーロ圏全体のPMI速報値が発表され、いずれも改善しスペインも含め大陸各国の株価上昇。
原油先物価格は一時50ドル割れして反落したが、「マージャー・マンデー」と企業決算がけん引して週明けのNYダウはジリ高し終値77ドル高。
オンライン証券業界で大型合併が起き、ホテルのヒルトンの株を中国企業が25%取得。
しかしタイム・ワーナー買収を発表したAT&Tは反トラスト法違反の疑いで連邦議会上院が公聴会を開く事態になり大幅続落。
TモバイルUSの決算は非常に好調で好決算のマイクロソフトも続伸。
朝方の為替レートはドル円が104円台前半、ユーロ円が113円台前半でドル高円安が進行。
CME先物清算値は17340円。
大阪夜間取引終値は17340円。
日経平均始値は64円高の17298円。
高値は1時1分の17381円。
安値は始値で「寄り安」。
終値は130円高の17365円。
日経平均は開始直後に4月28日以来の17300円にサッと乗せてさらに上昇。
9時台のうちに17350円を超える。
為替のドル円も104円台半ばまで円安進行し、自動車など輸出関連セクターに買いが入る。
しかし日経平均は17360円付近で頭を抑えられ小動き。
10時台後半に上海市場の反落を受けて少し凹むが、11時台までにほぼ元に戻り、前引けは3ケタ高の17341円。
後場はほぼ前引け水準で再開し、1時すぎには17400円まであと19円に迫る。
その後も17360円をはさんだ小動きが延々と続くが、終盤になると少し水準を上げてフィニッシュ。
日中値幅は83円と小さかった。
前日大引け後に決算発表シーズン最初の大物、日本電産 の決算が発表された。
4〜9月期は減収でも営業利益15.8%、四半期純利益6.9%の増益。
想定為替レートをドル円105円から100円に修正し通期業績見通しの売上高を500億円下方修正しても、営業利益は3.8%、当期純利益は2.0%それぞれ上方修正。
年間配当も5円上方修正。
円高でも利益をしっかり確保できるのを好感され6.1%も上昇し年初来高値更新。
225種がこんな銘柄ばかりなら日経平均は楽勝で2万円に乗せられるが、中間期最終赤字、年間配当無配転落でマイナス9.6%のIHI のような銘柄があるから、そうはいかない。
新規IPOが1件。
九州新幹線、在来線、JRバス、日韓高速船などの運輸サービス、駅ビルなど不動産事業、流通、外食、旅行代理店、建設などの事業を手がける福岡市が本社の九州旅客鉄道(JR九州) が東証1部に新規上場。
公開価格2600円より19.2%高い3100円の初値がついた。
運輸事業の営業赤字を他の事業でカバーして黒字にする構造を追及されると言い訳できないが、初値白星で結果オーライか?終値は2990円。
日経平均終値は130.83円高の17365.25円、TOPIX終値は+9.71の1377.32。
売買高は17億株、売買代金は2兆1160億円で10月2回目の2兆円の大台乗せだが、東証1部直接上場のJR九州の2736億円がなければ達しなかった。
値上がり銘柄数は1243、値下がり銘柄数は585。
プラスは26業種で、上位はその他製品、輸送用機器、その他金融、銀行、ゴム製品、電気・ガスなど。
マイナスは鉱業、鉄鋼、海運、石油・石炭、倉庫、食料品、不動産の7業種。
上海総合指数は0.11%高。