<月間トルネ番付>「ジョジョ」秋アニメ撃破で貫禄の独走 「ユーリ!!!」反撃に注目 10月アニメ編
6位ハイキュー!!烏野高校VS白鳥沢学園高校(新)
取材:編集部 ででお、撮影:カメラマン 鶴身健、文:ライター ぽんきち
●フレッシュパワー参戦!より盤石となった開発布陣
週刊ファミ通2016年11月17日号(2016年11月2日発売)では、カプコンのハンティングアクションゲーム最新作『モンスターハンターダブルクロス』(以下、『MHXX(ダブルクロス)』)のスクープ記事を掲載した。
記事内にて実施した、スペシャルインタビューの完全版をお届け。
インタビューに応じていただけたのは、こちらの5人。
『モンスターハンター』シリーズプロデューサー……辻本良三氏(文中は辻本)
『モンスターハンタークロス』ディレクター……一瀬泰範氏(文中は一瀬)
『モンスターハンターダブルクロス』プロデューサー……小嶋慎太郎氏(文中は小嶋)
『モンスターハンターダブルクロス』ディレクター……市原大輔氏(文中は市原)
『モンスターハンターダブルクロス』メインプランナー……平岡拓朗氏(文中は平岡)
――まずは、『モンスターハンターダブルクロス』制作陣の編成についてお聞かせください。
『モンスターハンタークロス』(以下、『MHX(クロス)』)では一瀬さんがディレクターでしたが……。
辻本僕は引き続きシリーズ全体をプロデュースし、小嶋も継続してタイトル(『MHXX(ダブルクロス)』)のプロデューサーを担当しますが、今回はディレクターを市原、メインプランナーを平岡が担当する形になっています。
このふたりは『MHX(クロス)』でもガッツリ関わっていた人間で、『MHX(クロス)』をとても熟知しているんですよ。
若い世代からのフレッシュなパワーが欲しいという気持ちもあって、今回はこのふたりにタイトルを引っ張ってもらい、完成を目指しています。
一瀬シリーズ作品ではありますが、同じ人間が作り続けていても、それ自体の変化はやはり少ないと思うんですよ。
当然若い世代を育てるという意味合いもありつつ、新しい『MH』の風を吹かせられないだろうか、というところで、本作では市原、平岡のふたりを中心にした布陣にしています。
……まぁ若いと言いつつも、そんなに若くはないんですけどね(笑)。
一同(笑)
小嶋しっかりと制作の経験はちゃんと積んでいる年齢ではありますね(笑)。
『MH』に関わっていなかった人間が突然入ってくる、なんてことではなくて、ふたりとも『MHX(クロス)』の開発にしっかりと関わっている人間です。
このふたりをメインにしつつ、一瀬もバックアップもしていますので、“クロス”の進化形をユーザーの皆さんにしっかりとお見せできると思います。
――せっかくですので、市原さん、平岡さんのおふたりに自己紹介をお願いできますか?
市原はい。
市原大輔と申します。
『MHX(クロス)』ではモンスターの制作、開発進行を担当していまして、今回『MHXX(ダブルクロス)』のディレクターをやらせていただくことになりました。
お話をいただいたときは、プレッシャーでしばらく震えながら眠ることになりましたが(苦笑)。
平岡平岡拓朗です。
『MHXX(ダブルクロス)』でメインプランナーを担当しています。
『MHX(クロス)』では、モンスターとクエストシステムを担当していました。
『MH』シリーズにはけっこう長く関わっています。
一瀬とも同じチームで長くいっしょにやらせていただいていますね。
一瀬平岡は『モンスターハンターポータブル 3rd』から、市原は『MHX(クロス)』からシリーズに関わっているんですよ。
――期待が高まる布陣ですね。
さっそく本題ですが、『MHXX(ダブルクロス)』の制作コンセプトをお聞かせください。
辻本2015年、お祭り感と、より自分のスタイルで自由に“己の狩り”を楽しんでもらおうというコンセプトのもとで、『MHX(クロス)』が発売になりました。
おかげさまで多くの方々に遊んでいただきましたが、『MHX(クロス)』は、さまざまな要素が“クロス”しているのが特徴であり、魅力でもあったので、それにさらにクロスするような要素を入れて、この『MHX(クロス)』をさらに広く遊んでもらいたいと思っていました。
ですので、今回はクロスにさらにクロスしてくるということで、タイトルも“クロス”に“クロス”を重ねた“ダブルクロス”という形にしています。
『MHX(クロス)』のときに構築した自分のスタイルを貫いてもいいですし、『MHXX(ダブルクロス)』で新たに“クロス”してくる要素を踏まえて、新しいスタイルを生み出してもいい。
『MHXX(ダブルクロス)』のテーマでもありますが、より“己の狩り”を突き詰められる内容になっています。
――なるほど。
まさに正統進化形になりそうですが、これまでのアッパーバージョンのように、タイトルに“G”が付かないのには、何か理由があるのでしょうか。
辻本そもそも、僕らの中では“クロス”という文字は特別なんですよ。
もちろん『MH』シリーズの作品ではあるのですが、独自の要素を多く持つ特別なタイトル。
そして、そんな『MHX(クロス)』をさらに広げるとなったときに、『MHX(クロス)』というタイトルを付けたときと同じ考えで、これまでとは違う、特別なタイトルを付けたいなと。
前作の時にお祭り感のある独自の要素を持つタイトルなのでクロスと、いままでとは違うネーミングにしたので、今回もそれを踏襲してクロスならではのタイトルをつけたいと。
小嶋いろいろな名称候補もあったのですが、やはり『MHX(クロス)』ならではと言えるような、文字力のあるタイトルがいいと考えました。
いろいろな意味合いと、そして“X”が並ぶと絵的にも格好いいですし、ロゴデザイン上で見栄えがするというのも決め手のひとつになりましたね。
●ひと筋縄ではいかない、圧倒的存在感を持つ2頭の新メインモンスター
――迫力あるメインビジュアルにとても目を引かれます。
こちらはどのようなコンセプトで作られたのでしょうか。
小嶋『MHX(クロス)』では4大メインモンスターの存在が特徴のひとつでしたが、『MHXX(ダブルクロス)』でも、その4頭に負けないインパクトを持ったモンスターを生み出さなければならないな、という考えが土台にありました。
それで今回は、2頭の新メインモンスターが登場するのですが、そのうちの1頭が大きく描かれているメインビジュアルになっています。
市原新メインモンスターの翼が映えるような構図を、全面に押し出した作りになっています。
注目していただきたいのが、ハンターたちが装備している武具です。
これは、それぞれ『MHX(クロス)』のメインモンスター4体の素材から作れる武器や防具なんですよ。
前作の4頭を狩猟したハンターが挑む、要は新メインモンスターが前作の4大メインモンスターをも凌ぐ存在であるというイメージが込められています。
――何かとんでもなく強大な予感がしますね!では、そんな新メインモンスターの1頭、“天彗龍 バルファルク”についてお聞かせください。
小嶋超高高度の地域に生息することが確認された、古龍種のモンスターです。
研究されるまでは空を飛行している形状から彗星のように思われていた存在ですね。
市原“バルファルク”が最初に発見された場所が、『MHXX(ダブルクロス)』で初登場の新フィールド“遺群嶺(いぐんれい)”です。
“遺群嶺”の存在自体は、龍歴院(モンスターの生態調査を行っている研究機関)も把握していたのですが、あまりにも高所にあるため、これまでは調査に行けなかったんですね。
それで今回、新拠点でもある“龍識船(りゅうしきせん)”ができたことによって調査が可能になり、何かヤバいモンスターがいるぞと。
――大空を自由に飛ぶタイプのモンスターのようですね。
何やらレーザーのようなものが……。
市原ほかのモンスターでいう、ブレスのようなものですね。
翼からエネルギーを噴出させ、その力で空を飛んでいます。
胸部の器官から空気を取り入れて、それを翼から噴出させられるようになっています。
実際に翼の骨の内部にまで肺(正確には気嚢)がある鳥類がいるので、そこをモチーフにさせていただきました。
小嶋翼のことを“翼脚(よくきゃく)”と呼んでいるのですが、それをいろいろな形に変える……開いたり、閉じたり、前方に持ってきたりしつつ、さまざまな攻撃を行うモンスターになっています。
辻本“バルファルク”という名称にも、ちゃんとした意味があるんですよね。
市原ええ。
武勇、豪胆を意味する英語“valor”に、“ファルコン”(隼)を掛け合わせて、“バルファルク”ですね。
名称に関しては、既存のものと語呂が被らないようにする以外にも、“文化圏の違い”が感じられるように、という点を意識しました。
平岡企画初期から、新メインモンスターのひとつは古龍種にしよう、という話が出ていました。
『MH』の世界で特別感のある古龍種なので思い切りましたね。
設定面でも踏み込んでいけるというのがあったので、エネルギーの噴射や翼脚の形状変化など、通常のモンスターでは想像できないような要素をたくさん盛り込んでいます。
――どんな無茶(笑)が盛り込んであるのか、いまから楽しみです。
続いて、2頭目の新メインモンスター、“鏖魔ディアブロス”の解説をお願いします。
小嶋こちらは二つ名持ちモンスターの筆頭と呼ばれるモンスターです。
強力な二つ名持ちモンスターの中でも、より危険度の高い存在ですね。
市原『MHX(クロス)』で登場した要素である二つ名持ちモンスターを、本作ではより広げることにしました。
それにあたり、(コアなユーザーに向けた)開発側が示す最強のモンスターというコンセプトで生み出されたモンスターです。
――二つ名の“鏖魔(おうま)”とは、いったいどこから?
市原まず“鏖”という文字なんですが、これって“みなごろし”とも読めるんですよ。
――(手持ちのノートPCで打ってみる)“みなごろし”と……あっ、“鏖”に変換できました!
市原単漢字で変換できます(笑)。
それほど凶悪な強さを持つイメージから付けられた二つ名です。
――角がとても特徴的ですね。
一本が大きく、もう一本が歪んでいるような。
市原通常のディアブロスも非常に立派な角を持っていて、それがハンターの目標になることが多いんですね。
それで、若い個体が片角を折られ、ハンターへの復讐心が、あのような異形の角に顕れたのでは?というのが、目撃者の間でまことしやかに噂されていたり(笑)。
――バルファルクと同じく、かなり強そうですね!やはりほかの二つ名持ちモンスターのように、集会所でクエストを受注できるのでしょうか。
市原はい。
前作の集会所にあたる“集会酒場”で“鏖魔ディアブロス”のクエストを受注できます。
また、“集会酒場”にいるキャラクターと関係したストーリーも用意されています。
――メインのストーリーに大きく関わってくる?
平岡そうですね。
ただ、二つ名持ちモンスターなので、“集会酒場”のクエストをかなり進めていただいたうえでの登場、という形にはなりますが。
小嶋“バルファルク”と“鏖魔ディアブロス”、それぞれにまつわるお話が、本作のメインストーリー。
“バルファルク”が龍識船、“鏖魔ディアブロス”が“集会酒場”を舞台とした話になります。
辻本2頭とも、これから順次情報をお出しする予定ですので、ぜひ期待していてください。
――情報が待ち遠しいです。
モンスターといえば、『MHX(クロス)』には登場しなかった、過去シリーズからの復活モンスターも多数いるようですね。
市原第1報では、“ベリオロス”、“ディアブロス”、“ボルボロス”の3頭を発表させていただきました。
このうち、“ベリオロス”と“ボルボロス”に関しては、2011年に発売された『MH3(トライ)G』以来の登場になります。
その頃から遊ばれているユーザーさんには懐かしさを、最近シリーズに入られた方には新しさを感じていただけるだろうと、復活するにいたりました。
平岡復活させた理由としては、狩猟スタイルや狩技など、ハンターのアクションも大幅に進化しているので、「過去とはまた違った狩りができるのでは?」という考えもありました。
僕自身、「ベリオロスに対してブシドースタイルで挑む場合、どのように立ち回ればいいだろうか?」と楽しみになりましたし。
――チャージアックスと操虫棍を使って挑むのは、『MHXX(ダブルクロス)』が初になりますしね。
平岡そうなんですよ。
新しい武器種なら、新鮮な気持ちで狩猟に臨んでもらえると思います。
市原女性ハンターのベリオロス装備を待ち望んでいたユーザーも多いでしょうしね(笑)。
じつは、キリン装備に次ぐ人気装備だったりしますので。
一瀬『MHストーリーズ』で知った人もいらっしゃるでしょうし、続けて楽しんでもらえれば。
――『MHストーリーズ』ではヒョウガというベリオロスが物語に関わってきましたね。
“ディアブロス”は、ほとんどのシリーズ作に登場している常連のイメージです。
辻本シリーズ作品では、『MH4』と『MHX(クロス)』のみ未登場で、それ以外は皆勤賞ですね。
やはり“鏖魔ディアブロス”が出るのに通常種が出ないというのはあり得ないですし、通常種がいてこそ、二つ名持ちの存在がより大きなものになるという狙いもあります。
●個性と遊びの幅を広げる新狩猟スタイルとは?
――新たな狩猟スタイルについてお聞かせください。
市原新スタイルを生み出すにあたり、いろいろなアイデアや案が挙がったのですが、もっとも注意したのは、既存のスタイルと競合するような魅力を持ちつつも、4つのスタイルの性能を大きく超えてはいけないという点ですね。
そのうちの“ブレイヴスタイル”は、よりアクションに特化した、モンスターとの絡みが楽しめるものになっており、アクションが得意な方や、もっと鋭いハンティングがしたいという層に向けたコンセプトで制作しました。
もうひとつの“レンキンスタイル”は、みんなでワイワイ楽しく狩りをするのが好きだ、という層に向けたものになっています。
――“ブレイヴスタイル”は、すごく気持ちよく攻撃ができそうなイメージですね。
辻本はい。
かなりアグレッシブで攻撃的な狩猟スタイルになっています。
市原攻撃することで“ブレイヴゲージ”が溜まり、満タンになると“ブレイヴ状態”になって強力なアクションや連係が可能となります。
また、武器を納める“納刀行動”が特徴的で、納刀しつつモンスターの攻撃を受け流す、あるいは納刀行動自体をキャンセルして攻撃に転じるといったアクションが可能です。
小嶋ブレイヴ状態になると、ゲージは時間経過で減少してしまうので、その間に、どれだけ多くの攻撃を叩き込めるかが、カギですね。
市原モンスタ―への攻撃自体がスタイルを使いこなすキーとなるため、果敢に攻め続ける、勇気のいるスタイルだ、ということで“ブレイヴスタイル”という名称になりました。
一瀬ブシドースタイルとはまた違った形の、熟練者向けの狩猟スタイルになります。
一歩進んだアクションを楽しみたい人に使ってもらえればなと。
遊びのテンポがこれまでとは明らかに違っていて、シリーズ全体を通してみても、特徴のある、個性のあるアクションが楽しめるのではと思います。
平岡(攻撃を)見切って攻めて、また見切って攻めての流れが非常に気持ちいいんですよ。
うまく攻めがハマったときの“狩りの加速感”が凄まじいですし、“俺カッコイイ感”も凄いです(笑)。
――ああ、それはとても大事ですね(笑)。
小嶋そもそも『MHX(クロス)』から“俺カッコイイ感”は大事にしていて、4つの狩猟スタイルもそういう部分がありました。
『MHXX(ダブルクロス)』の新狩猟スタイルも存分に“俺カッコイイ感”が味わえるように、相当な時間をかけて開発されていますので、ぜひ期待していてほしいですね。
――なるほど、早く触ってみたくなります。
もうひとつの新スタイル、“レンキンスタイル”も気になります!タルを持ち上げているようですが……?
辻本こちらの詳細は……続報に期待していただければ(笑)。
”
一瀬先ほど市原が話した通り、“ブレイヴスタイル”とはまた違った方向性を狙っていて、みんなで狩りを楽しみたい人に向けたコンセプトの狩猟スタイルになっています。
小嶋“6つの狩猟スタイル”と堂々と言えるように、それぞれ個性的な要素がギュッと詰まったものに仕上がっていますので、いまは続報をお待ちくださいということで。
詳細を知れば、“なるほど”と思えるものになっていると思いますよ。
――心待ちにしています!狩技のほうも、14武器種すべてに追加されているとか。
小嶋14武器種それぞれに、個性的な新狩技を追加しています。
既存のものと合わせて、どれを装備させるか、楽しんで選んでもらえればと。
新狩技はどれも“いい感じ”ですよ。
平岡これまであったものの中に、“あえて”追加するものなので、立ち位置や性質もかなり違ったものになります。
皆さんが悩まざるを得ない状況になると思いますね。
一瀬もちろん、新狩技を選ばずに「絶対回避だけでいく!」というのでもいいと思うんですよ。
自由に選んで個性を出せるのが、『MHX(クロス)』、『MHXX(ダブルクロス)』のいいところですから。
――なるほど〜。
狩猟スタイルや狩技だけでなく、ニャンターもかなり進化を遂げているようですね。
小嶋前作でも相当な量の遊びを詰め込んだのですが、我々が思っていた以上にニャンターファンがいらっしゃったようで。
それならば、当然進化させるべきだろうと。
市原『MHXX(ダブルクロス)』では、さらにアクション性を高めたうえで個性や可能性を広げていこう、というコンセプトでニャンターの調整を行っています。
具体的には、サポート傾向ごとに新しいアクション要素が追加されています。
それが、今回でも発表させていただいている、“エア回避”や“ジャストガード”になりますね。
一瀬より選択肢が増えている、という感じですね。
前作よりも自分に合った、ニャンターでの立ち回りができると思います。
もちろんオトモアイルー自体も進化していますので、そちらにもご期待ください。
●今度は空飛ぶ拠点!?前人未到の新フィールドも
――新たな拠点として“龍識船”が発表されました。
市原本作での新拠点であり、前作の各拠点にあったような施設は完備していて、長期滞在も可能になっています。
『MHXX(ダブルクロス)』では、もっと広い世界を冒険させたいという考えがまずあって、それなら「拠点を飛ばしてしまえば、いろいろなフィールドを巡れるよね」という発想から生まれました。
――船の中に研究室があるのですか?
市原龍歴院が開発した船で、彼らの研究室が丸ごと入っています。
小嶋非常に大きな船で、“龍識船”にほかの船が横付けしてハンターや旅人が訪れたりと、港のような役割も持っています。
市原横付けする船には、加工屋や武具屋がある商人たちの集まる船と、もうひとつ、“集会酒場”になっている船があります。
『MHXX(ダブルクロス)』では、こちらにプレイヤーが集まってマルチプレイを行ったり、“G級クエスト”を受注したりといったことができるようになっています。
――『MHX(クロス)』にはいなかったキャラクターも見られますね。
市原青紫の服を着た妖艶な女性が酒場のマスター。
そしてサングラスをかけた、いかついスキンヘッドの男性が、なんと今回の受付嬢です。
正確には“嬢”ではないですね(笑)。
――(笑)。
平岡受付役、といったところですかね。
いわゆるバーの“マスター”と“バーテンダー”のようなイメージです。
クエストの受注は、サングラスの彼から行うことになります。
市原このふたりは元々凄腕のハンターで、とある理由から世界を巡り腕の立つハンターを探しています。
そして……この“集会酒場”には、看板娘さんがいらっしゃいます。
――看板娘!?待ってました!
市原(笑)。
勘のいい方はお気づきになられるかもしれませんが、この女の子は『MHX(クロス)』に登場した“ネコ嬢”の妹になります。
――おぉ!これは何ともカワイイ!
平岡もちろんかわいいだけではなくて、彼女の役割もしっかり用意していますが、そちらは続報をお待ちいただければ。
ただひとつ言えるのは、本当にかわいいです。
――確かに(力強く頷く)。
情報をお待ちしております。
小嶋『MH4G』のときの“ドンドルマ”、“大老殿”のように、今回は“ベルナ村”から“龍識船”という新たな拠点でハンターたちは新たな出会いや冒険、そして狩りをしていくことになります。
――その“龍識船”で行けるようになったという新フィールド、“遺群嶺”についてもお聞かせください。
市原調査に行くこと自体が困難なほどの高所にあるフィールドです。
大きな滝、洞窟などがあるほか、明らかに人の手によるものであろう遺跡があったりとか、いろいろと謎の多い地でもあります。
小嶋エリアごとの高低差が激しいフィールドなのですが、上層へと上っていくと、開けたエリアなども存在します。
それこそ、ほかのモンスターでは到達できないような場所で、ハンターは狩猟に臨むことになります。
――高い場所というと、『MH4』や『MH4G』の“天空山”を思い出しますが……。
市原単なる“高さ”でいうと、比較にならないほど“遺群嶺”のほうが高所にあります。
あまりにも高過ぎて、太陽と月とが同時に見えるようなエリアなんかもあります。
そこにもともと棲んでいたのか、それともどこかからやってきたのか。
“バルファルク”がハンターの前に立ちふさがるわけです。
平岡メインビジュアルを見ていただけるとわかるのですが、ハンターと“バルファルク”が相対している場所が、まさに“遺群嶺”の最上部なんです。
景観もキレイなので、狩猟に気合いが入ると思います。
――ああ、早く狩りたい!もうひとつ、復活フィールドの“砂漠”も発表されましたね。
市原すでにある“旧砂漠”とは立ち位置の異なる、どちらかと言えば平面的な“砂漠”フィールドです。
おもに今回の復活モンスターである“ディアブロス”や“ボルボロス”といったモンスターや、“鏖魔ディアブロス”などが生息しています。
あと、地下に水源があり、水棲モンスターも登場します。
市原“砂漠”は登場モンスターがどうしても偏りがちなので、これで変化が付けばいいなと思っております。
辻本今回発表させていただくフィールドは以上の2点になりますが、まだ用意していますので期待していてください。
●セーブデータ引き継ぎや特典などの情報と、スタッフからのメッセージ
――『MHX(クロス)』から、セーブデータの引き継ぎが行えますよね。
こちらについて教えてください。
辻本“ほぼ”、引き継げます。
ここまでシリーズを重ねていますと、僕たちの“ほぼ”は大体イメージが掴めている方も多いんじゃないかと思います(笑)。
市原所有武具やクエスト進行度、雇用中のオトモアイルーなど、本当に“ほぼ”全部引き継げます。
ただ、一部の武具の能力に修正が入ったりということはあります。
あと、『MHXX(ダブルクロス)』でのクエスト進行度に影響が出てしまいますので、申し訳ないのですがハンターランクとハンターランクポイントを揃える処置を取らせていただく形になります。
具体的には一律で8以下になりますが、“『MHX(クロス)』では、●●のハンターランクに達しました”といった感じの追加勲章で記録が残るようになっています。
小嶋詳細に関しては、今後の情報で公開していきますので、そちらをお待ちいただければと。
平岡基本的に『MHX(クロス)』で積み上げたものや記録は無駄にならないようになっていますので、ご安心ください。
――『MHストーリーズ』のセーブデータ特典についても教えていただければ。
辻本ちょうど『MHX(クロス)』と『MHXX(ダブルクロス)』のあいだに発売されたタイトルですので、それならこちらでもセーブデータ特典を用意しよう、という話になりまして。
“ナビルー”そっくりの姿になれる、オトモアイルー用防具が作れるようになります。
『MHストーリーズ』にも、“ベリオロス”や“ボルボロス”などのモンスターが登場しますし、これを機に手に取っていただけると嬉しいですね。
――わりと早い段階で、『MHXX(ダブルクロス)』の体験会を予定されているそうですね。
辻本やはりいち早く触れるというのが、本作に興味を持ってくれている方々にとって、いちばん嬉しいんじゃないかと思いまして、体験会開催を決定しました。
小嶋2016年11月12日より、4地区で順次実施予定になっています。
“イャンクック”、“ベリオロス”、そして“バルファルク”の狩猟クエストをプレイしていただけます。
狩猟スタイルも、前作の4つに加えて“ブレイヴスタイル”を使用できるので、ぜひ体験してみてください。
詳細は公式サイトをチェックしていただければと。
――ありがとうございました。
では最後に、改めて本作のアピールポイントをお聞かせください。
平岡第1報でも多くの情報を出しましたが、当然まだまだこれ以上にたくさんの要素を用意しております。
開発チーム一同、よりよいものを作ろうと最後まで全力で走り抜けるつもりですので、『MHX(クロス)』や『MHストーリーズ』を遊びつつ、お待ちいただければと思います。
市原『MHX(クロス)』をプレイされた方、そして今回興味を持って、『MHXX(ダブルクロス)』から始めてみようと考えている方、両方が楽しめる形になっています。
また、より個性を広げ、“己の狩り”を突き詰められるような内容にもなっておりますので、どうぞご期待ください。
一瀬『MHX(クロス)』はもちろん、『MH』シリーズ全体の広がりを、『MHXX(ダブルクロス)』で見せられたらいいなと考えております。
市原、平岡という若い力も加わって、よりよいものに仕上がっているという実感がありますので、楽しみにしていてください。
小嶋狩りがさらに広がり、“俺カッコイイハンティング”も堪能できる、やり込み応えのあるタイトルになっています。
ボリューム面でも、シリーズ全体で最大級の遊び応えになっていますし、引き継いで遊んでも、最初から遊んでも、満足いただけるのではと。
『MH』シリーズ全体で、いろいろと挑戦している時期でもありますので、ほかのタイトルともどもよろしくお願い致します。
辻本タイトルが示す通り、前作『MHX(クロス)』にさまざまな要素が“クロス”したすばらしいものに仕上がっていると感じます。
小嶋も言っていた通り、『MH』シリーズ全体で多様な展開をしていますので、『MHXX(ダブルクロス)』も含め、今後も『MH』を応援していただけるとうれしいですね。
モンスターハンターダブルクロス
メーカー:カプコン
対応機種:ニンテンドー3DS
発売日:2017年3月18日発売予定
価格:5800円[税抜](6264円[税込])
ジャンル:アクション