ゲームキャラのセリフに吐息を加えて人間味ある会話に

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カプコンはゲーム端末に入力した文章をゲームのキャラクターが発話する際、文章の前後に笑い声などを加え、人間味のある表現を実現する技術を開発した。
事前に収録した人間の相づちやうなり声などを加え、臨場感のある会話に近づける。
カプコンが8日に発売するゲームソフト「めがみめぐり」に技術を導入するほか、他のソフトへの活用も検討する。

新技術は「オセロットシステム」。
東芝の音声合成ミドルウエア「トゥースピークG3」をベースに開発した。
同ミドルウエアはカーナビゲーションシステムの読み上げ機能などに広く使われる。

オセロットシステムの仕組みは、収録した音声を東芝の音声合成技術で処理した後、人間のような発話に近づけるため、カプコンの独自技術で音声波形を調整する。
そこに新技術を活用し、合成した音声の前後に鼻歌や吐息といった生声を入れ、臨場感を高める。

発売するソフトは、任天堂の携帯型ゲーム機向け。
女の子とコミュニケーションする内容で、キャラクターに人間味のある発話を盛り込んだ。
音声合成を使うゲームでは、入力文を機械的に読み上げるものが多かったという。
新技術を他のソフトにも活用する方向で検討し、人間味のある表現を訴求する。

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