日経平均は3日続落、見送りムード優勢 日中値幅は今年最小

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[東京26日ロイター] – 東京株式市場で日経平均は3日続落となった。
外為市場でドル高/円安が一服したことなどを背景に売りが先行。
日銀によるETF(上場投信)買いの思惑などで後場にプラスに転じる場面があったが、今晩の欧米市場が休場となるため見送りムードが優勢だった。
日経平均は狭いレンジでもみ合いを続け、日中値幅(高値と安値の差)は46円54銭と、今年最小となった。

東証1部売買代金の2兆円割れは、米大統領選前の11月8日以来。
TOPIXも3日続落。
下落率は0.37%と日経平均(0.16%)を上回った。
NT倍率<.NTIDX>は一時12.62ポイントまで上昇。
取引時間中では11月15日以来、1カ月ぶりの高水準を付けた。

受け渡しベースの年内最終売買日を明日に控え、節税対策の損切り売りなども出た。
主力株ではメガバンクが軟調。
トヨタ<7203.T>が1%を超す下げとなった。

業種別ではその他製品が上昇率トップ。
スマートフォン向けゲームを2017年度以降も年間3本程度投入する方針と報じられたことで、任天堂<7974.T>が買われたことが寄与した。
任天堂はこの日の東証1部銘柄の売買代金でトップとなった。

一方、下落率上位には輸送用機器、石油関連がランクイン。
全体相場については「年末高の期待はあるものの、欧米市場が休場となるため市場参加者が少なく、方向感が出なかった」(東洋証券ストラテジストの檜和田浩昭氏)との声があった。

個別銘柄ではこのほかニトリホールディングス<9843.T>が続伸。
22日に発表した16年3―11月期の連結営業利益は、前年同期比28.3%増の702億円となった。
都心部への新規出店増による顧客層の拡大も寄与。
堅調な業況を評価した買いが入った。

半面、ライトオン<7445.T>が軟調。
22日に発表した12月既存店売上高が前年同期比13.8%減となったことが嫌気された。
ニットなど冬物の売上が全般的に苦戦した。
またスカラ<4845.T>がストップ安。
同社との業務提携に向けた協議を打ち切ったとソフトブレーン<4779.T>が26日に発表したことが売り材料となった。

東証1部騰落数は、値上がり848銘柄に対し、値下がりが1040銘柄、変わらずが117銘柄だった。

日経平均<.N225>
終値 19396.64 -31.03
寄り付き 19394.41
安値/高値 19385.94─19432.48
TOPIX<.TOPX>
終値 1538.14 -5.68
寄り付き 1540.98
安値/高値 1537.76─1541.96
東証出来高(万株) 144186
東証売買代金(億円) 16302.81
(長田善行)

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