『ARMS』紹介ステージで、椿姫彩菜さんは3時間の猛特訓を経てライバルにリベンジを果たしたのか?

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文・取材:編集部 古屋陽一、撮影:カメラマン 和田貴光
●格闘ゲーム大好きの椿姫彩菜さんが、『ARMS』に挑む!
2017年1月14日・15日の2日間にわたり、東京ビッグサイトにて行われた“Nintendo Switch 体験会 2017”。
ここでは、会期2日目の1月15日にメインステージにて実施された、『ARMS』紹介ステージをお送りしよう。
『ARMS』は、先日開催された“Nintendo Switchプレゼンテーション 2017”で明らかにされた、Nintendo Switch向け格闘ゲーム。
Joy-conのジャイロ機能を駆使しながら、腕を伸ばして戦うのが特徴だ。

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イベントは、歌手やタレントとして活躍するヒャダインさん進行役のもと、イベントでは『ARMS』のプロデューサーである任天堂の矢吹光佑氏とタレントの椿姫彩菜さんがゲストとして登場。
椿姫さんは、『ARMS』に対して「読み合いなどの対人ならではの駆け引きが楽しそう。
アクションの究極系が格闘ゲームだと思っています」と格闘ゲーム好きならではのコメントを口にした。

ステージでは、『ARMS』のエキスパートである“ARMSレディー”(相当無愛想)のデモのもと、矢吹氏が『ARMS』の基本的な操作方法をレクチャー。
“いいね持ち”で、親指ボタンを押して戦うのが基本となる『ARMS』だが、Joy-conを左右に傾けて移動することやLボタンを押すとダッシュ、Rボタンを押すとジャンプなど、組み合わせでいろいろな動きが可能になるとのことだ。

肝心の攻撃方法に関しては、パンチはふつうにくり出すとストレートだが、ひねるようにすると軌道が変わるとのこと。
両方腕を出すと相手を投げられる。
さらに、必殺技ゲージが溜まっているときにZRボタンを押すと必殺技が駆使できる。
どの必殺技になるかは“アーム”に紐付けられており、左右で違う“アーム”を装着すれば、異なる必殺技が使えるようになる。
また、「格闘ゲームの要」(椿姫さん)という防御は、左右にJoy-conをハの字に傾けることで、敵のパンチをガードできる。
このステージで、本当に初めて『ARMS』に触ったという椿姫さんは、「(格闘ゲームのキモである)反応がとてもいいので快感です。
思ったよりも溶け込めます」と大いに好感触を抱いたよう。

初心者には楽しめそうな同作だが、「やり込み要素はどうですか?」との質問には、「ジャイロ機能は細かく入力が取れるので、細かい駆け引きが楽しめます」と矢吹氏。
たしかに見た限り、ジャイロ機能は相当繊細そうで、フェイントをかけて攻撃といった、駆け引きも楽しめそうだ。

ステージにはギミックなども用意されており、ステージによってどのアームを使うかで戦略も変わってくる。
『ARMS』のPVでも紹介されていたが、柱を避けてパンチを当てるといったことも可能なようだ。

体験会で使用できたのは、“リボンガール”、“スプリングマン”、“マスターマニー”、“ニンジャラ”、“メカニッカ”の5キャラクター。
これ以外にもキャラクターが登場するのかは、当然のこと気になるところだが、ゲームファンの気持ちを代弁してのヒャダインさんの「ほかにキャラクターは登場しますか?」との質問には、「はい」(矢吹氏)とのお返事。
今後の新情報が楽しみだ。

その後イベントでは、“ARMSレディー”によるCPUを相手にしてのデモ試合が披露。
これを見た椿姫彩さんが「血が騒ぐ」と、格闘ゲーム心が疼いたようで、“ARMSレディー”に挑戦することに。
とはいえ、いくら格闘ゲーム好きと言えど、いきなり触ったばかりで“ARMSレディー”に勝てるハズもなく、さらに無愛想な“ARMSレディー”が会場の空気を読むことも当然なく……ということで、椿姫さんは見せ場もなく2本先取されてあっさりと敗退。
「ガートしたのですが、ガードは投げを回避できなくて……」とは、椿姫さんの敗者の弁。

「格闘ゲーム好きはみんな負けず嫌い」ときっぱり口にしつつ、負けたことを悔しがる椿姫さんに対して、矢吹氏からの「これから3時間みっちり特訓して、“ARMSレディー”に再挑戦しましょう」との提案が! そこで記者もハタと気がついたのだが、今回の“『ARMS』紹介ステージ”は、午前中の“前編”と午後の“後編”の2部構成だったのだ。
なぜ2部構成にしたかというと、まさにこういう趣向があったわけだ。
それにしても3時間の特訓でどこまで強くなるのか……。

果たして、椿姫彩菜さんのリベンジなるのか?“後編”に続く……。

●椿姫彩菜さんと“ARMSレディー”のリベンジマッチのゆくえは?
というわけで、“『ARMS』紹介ステージ”の後編。
昼休みも惜しんで練習を重ねたという椿姫さんは、「コーチの3段階の教えを受けて、少しずつ強くなっているという実感があります。
これをぶつけたいです!」と3時間の特訓に大いに手応えを感じているよう。
さらに、「移動することが大事ですね。
同じところにいると追い詰められるので。
空振りをしても必殺技ゲージが溜まるので、移動しながら適宜攻撃をしてゲージを溜めるのがカギです」と、さすが格闘ゲームユーザーということで、短期間である程度『ARMS』の攻略方法をつかんだ様子。
「負けたくない!」と負けず嫌いらしい闘志を見せる。
矢吹氏も、「“ARMSレディー”は鍛え抜かれたプレイヤーなのできびしいかもしれませんが、コーチも追いつめたので、あるいは……」と期待値の高さを見せる。

リベンジマッチは、最大3ラウンド、2ラウンド先取で勝利というレギュレーションで行われた。
選んだキャラクターは、午前中と同じく“ARMSレディー”が“リボンガール”に対して、椿姫彩菜さんは“スプリングマン”。
“アーム”に関しては、椿姫さんは、基本とも言える“ファイアパンチ”を選択。
「いろいろとお見せしたいのですが、これで練習したので……」とのことで、いかに本気で勝ちたいかがうかがえる(以降、椿姫さんはずっと“ファイアパンチ”を選択)。

というわけでリベンジマッチがスタート。
相手をかわしてパンチを叩き込むという動きに、椿姫さんの進歩のあとがうかがえるものの、1ラウンド目は“ARMSレディー”の必殺技が決まってあえなくKO。
これはちょっときびしいかな……と思われたところが、2ラウンド目は、移動とジャンプをしっかりと駆使してしっかりと相手に対応。
投げも見事に決まって“ARMSレディー”から1本を奪取!訓練の成果を見せつけた。
しかも、必殺技ゲージを使用せずに3本目に温存するという冷静さ。
これには矢吹氏も大いに感心。

期待が高まる3ラウンド目。
椿姫さんの必殺技のタイミングがカギを握るかと思われたが、序盤で使用するも“ARMSレディー”がしっかりとガード。
これで形勢が逆転し、じりじりと“ARMSレディー”に追い詰められることに。
ところが、ここまでか……と思われたところで、椿姫さん駆使する“スプリングマン”の必殺技が“ARMSレディー”が操る“リボンガール”にヒット。
まさに、大逆転となった。
ライフゲージが減ると必殺技ゲージが溜まりやすくなるという“スプリングマン”の特徴を見事に活かした勝利であった。

会場が大いに湧き上がるなか、「今日始めた私でもここまでやれるくらい、シンプルで楽しめます!大満足です!」と興奮した口ぶりで話す椿姫さんに対して、思わぬ展開に。
矢吹氏の口から「せっかくなので、もっと強い人と戦ってほしいですね……」との言葉が漏れたのだ。
そこでおもむろに舞台袖から姿を見せたのが、“ARMSボーイ”。
“ARMSレディー”よりも強いと言われる“ARMSボーイ”の登場に、まるでマンガのような展開だなあ……と思いつつ、“ARMSボーイ”との“ラスボスマッチ”が行われることになった。

“ラスボスマッチ”に際して、椿姫さんがもはや“相棒”とも言える存在になった“スプリングマン”を選んだのに対して、“ARMSボーイ”は上級者向けと言われる“ニンジャラ”を選択。
“アーム”に、“サンダーパンチ”と、3つのパンチを打ち出す“トリブル”を選択した“ARMSボーイ”は、会場をもうならせる華麗な動きで椿姫さんを翻弄。
必殺技もキレイに決まり、1ラウンド目を先取した。

さすがの強さを見せつけた“ARMSボーイ”に対して、これはさすがに椿姫さんもきびしいか……と会場の誰しもが思ったような気もするが、ここからの椿姫さんがすごかった。
3時間で掴んだ『ARMS』での立ち回りを駆使して、2ラウンド目を激勝。
“ARMSボーイ”から1ラウンドを取ることに成功したのだ。
「おおぅ!」と湧き上がるオーディエンス。
そんな来場者の声援に後押しされる形で、椿姫さんは3ラウンド目も大いに健闘。
お互いが必殺技をかわしつつの、ハイレベルな戦いを展開しつつ、あと1歩のところまで“ARMSボーイ”を追い詰めることに……。
とはいえ、そこは“ラスボス”の“ARMSボーイ”。
最後は実力を発揮して、椿姫さんは紙一重のところでKO負けとなった。

最後は“ARMSボーイ”に負けたとはいえ、椿姫さんもこの日の結果には大満足の様子。
「見てもらっているのを忘れて夢中になりました。
(実際に手を動かすので)私自身がキャラクターになったように楽しめますね。
また、リベンジしたいです!」とニコニコしながらコメント。
矢吹氏も「本作は、間口の広いモーション操作で誰でも楽しめます。
上には上がいるけど、トレーニングをしていただいて、リベンジしてほしいです」とエールを贈った。

さて、ライバルとの激しい戦いのあとに友情が芽生えるのは、勝負の鉄則。
というわけで、最後は激しい戦いをくり広げた“ARMSレディー”から、キラキラ輝くアイマスクがプレゼントされた。
椿姫さんはすかさずそれを装着し、“新たなARMSレディー”の誕生と相成った。
“ARMSレディー”と“新たなARMSレディー”がお互いに切磋琢磨してどのように強くなっていくのか……。
あるいは、今後紡がれるかもしれない新章の展開に期待したいところです。

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