前場の日経平均は7日ぶり反落、任天堂が一時14%超安
[東京20日ロイター] – 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比120円41銭安の1万6602円90銭となり、7日ぶりの反落となった。
直近の急ピッチな株高で短期的な過熱感が意識され、下げ幅は一時170円近くとなった。
連日大商いの任天堂<7974.T>も利益確定売りが出て、一時14%超安となっている。
任天堂は足元の東証1部値下がり率でトップ。
売買代金は約3559億円と、午前中の東証1部全体の約28%を占めている。
「連日の急伸もあり、いったんはスピード調整となっても仕方がない」(ネット系証券)との声が聞かれた。
スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」関連銘柄では、タカラトミー<7867.T>やイマジカ・ロボットホールディングス<6879.T>、第一屋製パン<2215.T>、メガチップス<6875.T>などの下げが目立つ一方、サノヤスホールディングス<7022.T>は上昇。
新興市場では日本マクドナルドホールディングス<2702.T>も買われている。
全体相場ではこのほか、鉄鋼や金融セクターが軟調。
JFEホールディングス<5411.T>が5%超、三菱UFJ<8306.T>や三井住友<8316.T>が2%超の下げとなっている。
対照的に、陸運や建設業など内需関連の一角は堅調に推移した。
岩井コスモ証券・投資情報センター長の林卓郎氏は「過熱感を解消する局面。
これから本格化する企業決算については米国市場のように、物足りない内容となっても良好な反応が出る期待感もある」と指摘。
国内での政策期待や、底堅い米国景気が相場の下支え要因になるとみている。
東証1部騰落数は、値上がり554銘柄に対し、値下がりが1283銘柄、変わらずが131銘柄だった。