前場の日経平均は反落、外部環境悪化で利食い優勢に
[東京22日ロイター] – 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比150円21銭安の1万6660円01銭と反落した。
前日の米国株が下落したうえ、黒田日銀総裁のヘリコプターマネー導入に対する否定的な発言を受けてドル安/円高に振れた為替が嫌気され、序盤から売りが先行。
短期的な過熱感が意識され、利益確定売りなども優勢だった。
外部環境の悪化を受けて日経平均は前日比で200円を超す下げとなる場面もあったが、下値を売り込む動きは限られた。
「来週の日銀金融政策決定会合に対する追加緩和期待が下値を支えている。
今回は同時期に政府からの大規模な財政政策が出される可能性が高く、直近の追加緩和時のように出尽くしにはならないのではないか」(岡三証券シニアストラテジストの小川佳紀氏)との声が出ていた。
スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の日本での配信が始まったことを受け、任天堂<7974.T>が強含んだ。
売買代金は前場時点で4396億円となり、東証1部全体の34%を占めた。
日本マクドナルド<2702.T>も人気化し、前場の売買代金はトヨタ<7203.T>を上回った。
東証1部の騰落数は、値上がり389銘柄に対し、値下がりが1436銘柄、変わらずが138銘柄だった。