日経平均は反落、外部環境悪化で一時240円超安 任天堂大商い

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[東京22日ロイター] – 東京株式市場で日経平均は反落。
下げ幅は一時240円を超えた。
前日の米国株安やドル安/円高の進行など、外部環境の悪化を嫌気し、幅広く売りが優勢となった。
一方、スマートフォン(スマホ)向けゲーム「ポケモンGO」の国内配信が開始されたことを受け、任天堂<7974.T>は前日比で一時6%超高。
連日の大商いとなったほか、関連銘柄にも買いが入った。

黒田総裁のヘリコプターマネー導入に対する否定的な発言が伝わったことで、外為市場では1ドル105円台まで円高が進行。
日本株に対しては、短期的な過熱感や週末要因による利益確定売りも重荷となった。
東証業種別指数では金属製品、医薬品、情報通信、水産農林を除く29業種が値下がりした。

日経225オプション8月限は、プット(売る権利)が総じて上昇。
相場の下落に備える動きもみられた。
JPX日経400<.JPXNK400>は9日ぶりの反落となった。

フィリップ証券リサーチ部長の庵原浩樹氏は「金融緩和や経済対策への期待はかなり織り込みが進んだ。
期待をはやす形で株価が上昇しただけに、来週は相場に対し慎重な見方が広がる可能性がある」との見方を示している。

任天堂の売買代金は7260億円と大商い。
東証1部全体の30%弱を占めた。
前場中盤に日中高値を付けた後、一時マイナスに転じるなど荒い動きとなったが、終値は前日比0.79%高となった。

「ポケモンGO」配信開始を受け、新サービスを発表した日本マクドナルドホールディングス<2702.T>は4.17%高で終了。
同社の売買代金はトヨタ<7203.T>を上回った。
ゲームの熱中者が増え、スマホ向けのバッテリー需要が拡大するとの思惑から、アイオーデータ<6916.T>なども買われた。

ただ全体相場の商いは低調。
東証1部出来高は今年3番目の低水準となった。

このほか、個別銘柄では中外製薬<4519.T>が反発。
21日に発表した2016年1―6月期決算で連結当期利益が前年同期比4.7%増の315億円と順調だったことを好感した。

半面、ショーワ<7274.T>が反落。
同社グループが生産したガススプリングの搭載車種でリコールの届け出があったと22日に発表し、嫌気された。

東証1部騰落数は、値上がり515銘柄に対し、値下がりが1322銘柄、変わらずが131銘柄だった。

日経平均<.N225>
終値 16627.25 -182.97
寄り付き 16612.90
安値/高値 16566.98─16691.81
TOPIX<.TOPX>
終値 1327.51 -11.88
寄り付き 1322.10
安値/高値 1321.27─1330.90
東証出来高(万株) 159104
東証売買代金(億円) 24289.02
(長田善行)

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