米国で最も有名な、メード・イン・ジャパン「2つのヒットメーカー」
マーリンズのイチロー外野手の大リーグ通算3千本安打の取材のため、米フロリダ州マイアミに滞在中だ。
イチローが打席に入るたび、敵チームのファンまでもスタンディングオベーションで出迎え、スタジアムは独特の雰囲気に包まれている。
地元のファンに聞いてみると、「彼は真のプロフェッショナル」「若手選手の手本」と口をそろえる。
インターネットの翻訳サイトを使って日本語の応援ボードを作った女性(67)は、「出塁するときバットを投げたりせず、優しく地面に置く。
そんな選手は他にいない」と心酔している様子だった。
イチローといえば、ポケモンを生み出した任天堂の元社長、故山内溥(ひろし)氏との親交が有名だ。
2001年の大リーグ挑戦を後押ししたのが山内氏で、地元紙マイアミ・ヘラルド(電子版)は、「山内氏のために、良い成績を残したかった」とのイチローの言葉を紹介している。
スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の空前のブームで、スタジアムではポケモンのコスチュームを着て応援する人の姿も。
米国で最も有名な2つのメード・イン・ジャパンが、記録的な“ヒット”で人々を驚かせ続けているのだと思うと、誇らしく感慨深い。
(上塚真由)