電撃発表された『MHF-Z』、各武器種の新スタイル“極ノ型”をひと足先にプレイした!

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文・取材:ライター 市塚正人
●“G”から“Z”へ、『モンスターハンターフロンティアZ』始動!
2016年8月28日に“『モンスターハンター フロンティアG』 新スタイル先行体験会”がメディア向けに開催された。
このイベントは、11月9日に実施される大型アップデートにて、タイトルが『モンスターハンターフロンティアZ』(以下、『MHF-Z』)に一新されると発表され、『MHF-Z』より追加される新スタイルをいち早く体験できた。
さらには、プレイステーション4版が11月22日よりスタートされることも発表された。
今回は、ここで公開された『MHF-Z』の新要素と、実際に体験できた新スタイル“極ノ型”の詳細をお届けする。

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新たにPS4版のサービスも決定! 『MHF-G』が『モンスターハンター フロンティアZ』へと劇的進化! ※リリースを追記
また、当日はニコニコ生放送も行われ、タイムシフト視聴が可能。
そちらもあわせてチェックしてほしい。

※番組タイムシフト視聴ページ

●情報盛りだくさんの『MHF-Z』プレゼンテーション
ここでは、本作のプロデューサー・宮下氏と、運営ディレクター・今村氏による“『MHF-Z』プレゼンテーション”にて発表された内容を、両氏のコメントを交えつつ紹介していく。

■『MHF-Z』のロゴやサービス開始日を公開! そして“Z”に込められた意味とは……?
『MHF-Z』のサービス開始日は、2016年11月9日に決定。
これまでの“フロンティア”にはない体験や、極まったアクションを楽しむことができる。
ちなみに、『MHF-Z』になるからといって、新たにZ級やZランクといったシステムが実装されるわけではない、とのこと。

宮下氏「これまでの『MHF』、『MHF-G』とは違う体験をみなさんにしていただきたいです。
そしてハンター、モンスターのアクションを極め、過去最高のアップデートとして、頂点を目指したい」

■ハンターが極まる! “極ノ型(ごくのかた)”
型とは攻撃アクションが変化する各種スタイルのこと。
地ノ型、 天ノ型、 嵐ノ型に続く、新たなスタイル“極ノ型”の詳細が公開された。
すべての武器種に“抜刀ダッシュ”が備わっており、これまでとは異なるアクションを楽しめるのが魅力だ。

今村氏「既存のどの型よりも強く、そしてスピーディーに立ち回れるようなスタイルとして実装しました」

■モンスターが極まる!“辿異種(てんいしゅ)”
新たなモンスターのカテゴリーとして“辿異種”が追加となる。
エスピナス、リオレウス、ダイミョウザザミ、ヒプノック、フルフルといった既存のモンスターがさらにパワーアップ! 第1弾として計8体の辿異種が追加され、今後さらに追加されていく。
これまでのものとは異なる、見た目の変化にも注目だ!
今村氏「辿異種は、特徴となる部位が通常の種よりも発達しています。
これを“発達部位”と呼び、この部位からくり出せる攻撃は非常に強力です。
また、発達部位を破壊することで、稀少な素材をゲットできたりもします」

■辿異武具のデザインを一部公開!
辿異種の素材を使って生産・強化できる“辿異武具”のデザイン画が公開された。
いずれも辿異種の発達部位やカラーリングを意識した見た目になっている。
また、いずれの武具にも“辿異スキル”と呼ばれる自動発動スキルが付与されているという。

今村氏「防具は、これまでのものとは違った雰囲気のデザインにしています。
武器は発達部位を基調としたデザインが特徴です」

■辿異スキルのコンセプト
これまでのスキルと異なり、既存のスキル効果の強化や、スキル発動数の上限を拡張する効果がある。
G級武具や遷悠武具とは違った、コーディネートの楽しみが生まれそうだ。
辿異スキルを発動させるごとにスキル枠がひとつ拡張され、スキル発動数スキル枠を6枠以上も拡張できる。

今村氏「既存のスキル発動枠を消費することなく、武器や防具を装備するだけで辿異スキルが発動するようになっています」
宮下氏「スキルの組み合わせが大きく変わると思います。
今まで使っていた防具構成にどう辿異スキルを組み込んでいくか、といったような遊びが楽しめると思います」

■絆が極まる! “歌姫狩衛戦・真説”
定期開催コンテンツ“歌姫狩衛戦”がさらにパワーアップ! 新たに、連続して襲い来るモンスターを猟団の全員で迎撃する“猟団迎撃戦”が追加される。
もちろん、既存の祈歌武器などの要素も健在。
また、歌姫がクエストに同行するようになるとのことで、歌姫がクエストにどう絡んでくるかは、今後の情報で明らかになっていく。

今村氏「緑色の丸で囲まれているのが、猟団迎撃戦で登場する狩衛部隊という新しい同行NPCです。
猟団の仲間だけではなく、彼らとも協力しながらモンスターを迎撃していくことになります」
今村氏「これは猟団迎撃戦でどれくらいモンスターを撃退しているかをビジュアル化した画面です」
宮下氏「それぞれの猟団が、これを参考にどうモンスターを撃退していくかを考えていきます。
選択次第ではアイテムをゲットすることも可能です」

今村氏「特別猟団部屋は、猟団迎撃戦で一定のスコアを獲得すると入室できるようになります。
ここでしか得られない武具や歌姫の歌効果も用意する予定です」

■外装変更
全ハンター待望の外装変更が実装されるようだ。
発動スキルや防具性能を変えることなく、見た目を自由にコーディネート可能となる。
もちろん、一式すべて同じシリーズでまとめるということも可能だ。

●プレイステーション4でのサービス開始も決定!
6種類目のプラットフォームとして、新たにプレイステーション4版のリリースがアナウンスされた。
サービス開始は、2016年11月22日の予定となっている。
また、サービス開始と同時に、新たなモンスターの狩猟が解禁されるとのこと。
シルエットは飛竜種のように見えるが、はたしてどんなモンスターが追加されるのか……。

今村氏「PS3やVita版で遊んでいるかたはデータを共有可能で、PCやPS3、Vitaと同じサーバーで遊べます」

■グッズ・パッケージ情報
全プラットフォーム向けの『MHF-Z プレミアムエディション』は、『MHF-Z』大型アップデート日の11月9日に発売される予定だ。
同梱武具は、すべて辿異武具に強化可能!

プレイステーション4向けの『MHF-Z ビギナーズパッケージ』は、11月22日に発売予定。
なお、下の画像の武具は辿異武具に強化できるとのこと。

●現役ハンターから見た新スタイルの使用感は? “極ノ型”プレイリポート
ここでは現役ハンターの筆者が“極ノ型”を実際にプレイしてわかった各武器種の特徴や、使用感をリポートしていく。
なお、時間の都合上、すべての武器種に触れることができなかったため、ここでは筆者がプレイできた武器種を紹介する。

■片手剣
抜刀ダッシュからのジャンプ攻撃が追加されたおかげで、高い位置にある部位を狙いやすくなった。
これまでは高所の部位は、ジャンプ二段斬りを使っていたが、新たに追加されるジャンプ攻撃は二段斬りよりもやや手数が多く、ダメージを与えやすくなっている。
機動力も格段に向上し、ほかのスタイルよりもスピード感溢れる立ち回りが可能となっている。

■双剣
双剣の新アクション“空舞連斬”は、極鬼人化中に使える攻撃で、ジャンプし空中で縦回転斬りを叩き込む技だ。
モンスターに攻撃をヒットさせると、“斬り下しフィニッシュ”へとつなげることができる。
嵐ノ型で使える、ジャンプ縦回転斬りにもやや似ているが、空舞連斬のほうが滞空時間が長く、攻撃モーションも派手だ。
これならリーチ・中や短の武器でも頭や尻尾を確実に攻撃できるだろう。
また、極鬼人化中の回避モーションも変化していて、体を回転させながら移動斬りを行うようになっている。
機動力に磨きがかかり、これまで以上に“舞い踊る”ような動きで狩りを楽しめる。

■大剣
新アクションの“輝烈剣”は、力を溜めて剣に光をまとわせた後、その剣を叩きつけて衝撃波を放出し、連続ダメージを与える技だ。
この攻撃は、“ジャストガード”を一定回数成功させると発動できる。
通常の溜め攻撃は、溜め時間が長く攻撃できる時間は一瞬だったが、輝烈剣はその逆である。
発動までの時間がそこそこ短く攻撃時間が長い。
スキが大きいぶん、通常の溜め攻撃よりも運用が難しく、慣れるのにやや時間が必要な印象だが、破壊力は抜群。
また、抜刀ダッシュからのダッシュ斬りを使えば、モンスターにスキを与えることなく攻撃が可能だ。
小型モンスターの殲滅がだいぶ楽になると感じた。

■太刀
新たに“いなし”や“瞬斬”などのアクションが追加された。
いなしは、敵の攻撃を受け流すアクションで、いなしに成功すると瞬斬に派生可能。
瞬斬は、瞬間移動のごとく一気に駆け抜ける攻撃で、姿が消えている間は無敵になる。
無敵時間といえば、太刀には避け斬り(天ノ型・嵐ノ型)があるが、それよりも 瞬斬のほうがタイミングを取りやすく、位置の調整もできるので使い勝手がよかった。
瞬斬を使えば、モンスターの背後をとったり、距離をとってつぎの反撃に備えるという立ち回りもできそうだ。

■ハンマー
空中で回転しながらハンマーを叩きつける、“二連スタンプ”が追加されている。
この攻撃は、既存の溜め攻撃Lv4の上位にあたる技で、スキが非常に大きい代わりに、高威力・高気絶値の攻撃をくり出すことができる。
抜刀ダッシュからの溜め派生もできるので、溜めつつ素早くモンスターとの間合いを詰められるぞ。

■狩猟笛
旋律を消費して行う攻撃、“演奏攻撃”が追加された。
この攻撃は、譜面に表示されている旋律を消費してモンスターにダメージを与えるというもので、旋律の種類に応じて追加効果が発生する。
属性防御低下や逃げ防止など、その種類はさまざまあることを確認。
狩猟笛は仲間の強化がおもな役割だったが、これからは仲間の強化に加えて、モンスターの弱体化も担当することになるだろう。

■ランス
モンスターの攻撃をガードすると、“ガードストック”とよばれるポイントが蓄積されていく。
ガードストックは蓄積量に応じて効果が上乗せされていく仕組みで、メンバーの体力回復や一定時間スタミナ減少無効、攻撃力アップなどの効果が発動する。
範囲ガードと組み合わせることで、盾役兼回復役として立ち回ることができそうだ。

■ガンランス
“爆竜轟砲”の上位アクション“極竜滅砲”が登場。
溜め時間がさらに長くなる代わりに、威力と攻撃範囲がパワーアップ。
これぞまさに浪漫砲の集大成ともいえる攻撃! とはいえ、やはり溜め時間がネックとなっており、慣れるまでは状態異常や罠でモンスターを拘束しないと使いづらいかもしれない。
また、極ノ型では、抜刀ダッシュ中にリロードが行える。
これによりモンスターにスキを与えることなく装填が行える。
砲撃中心の立ち回りをしたいハンターにとって非常にうれしいアクションだ。

■ヘビィボウガン
“砲熱照射”という攻撃が使えるようになる。
発動には専用のゲージをMAXまで溜める必要があるものの、威力・範囲ともに排熱噴射を大きく上回る。
砲熱照射中は側面、後方がガラ空きになるため、攻撃対象以外にもモンスターがいる場合は、使いどころを見極めなければならないだろう。

各武器種に共通して、抜刀ダッシュの追加により機動力が格段に増し、スピード感あふれる立ち回りが可能となったと感じた。
移動による武器種間の性能差はほぼなくなったと言えるため、これまでのような、動きは重いが一撃が強力な武器(大剣やヘビィボウガンなど)にアドバンテージがあり、手数で勝負する武器が水をあけられる形になってしまわないか、またその他の部分でどう違いを持たせてバランスを取るのか、開発チームの手腕に期待したい。

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