〔東京株式〕上伸=米株高、円安で戻り試す(15日前場)

日経平均株価は前日比189円74銭高の1万6575円63銭、東証株価指数(TOPIX)は11.59ポイント高の1322.75と、ともに上伸した。
米株高や円安を背景に戻りを試し、日経平均株価は取引時間中として6月10日以来約1カ月ぶりに1万6500円台を回復した。
出来高は12億1826万株。
弱含み。
ジースリーHDが急落し、アサヒインテック、ローツェは軟調。
半面、象印、ラオックスが買われた。
出来高3383万株。
堅調。
出来高51万2800株。
▽LINE、任天堂、ファーストリテが刺激
米国株式市場で14日、ダウ工業株30種平均が3日連続で史上最高値を更新。
為替相場は1ドル=106円台前半まで円安が進行し、投資家のリスク回避姿勢が一段と和らいだ。
フランスでテロが疑われるトラック突入事件が発生したが、「経済活動の停滞が想定される事象ではない」(大手証券)との見方から、相場の反応は薄い。
15日に東証1部に新規上場したLINE 株は人気沸騰となり、初値が4900円と公開価格(3300円)を5割上回る好調なスタート。
任天堂 株の騰勢にも衰えはなく、市場を活気づけた。
また、前日に2016年8月期純利益予想の下方修正を発表したファーストリテ は一時、前日比4800円高と急騰。
市場関係者からは、「悪材料出尽くし感が広がった」(銀行系証券)との指摘が聞かれ、前向きな投資家の心理状態がうかがわれた。
もっとも、日経平均は寄与度の高いファーストリテ株に200円近く押し上げられた計算で、同株を除けば横ばい圏のもみ合い。
LINE株や任天堂株もその後はやや伸び悩み、投資家心理が冷静になりつつあるのも確か。
市場関係者からは、「日経平均は連騰状態で、3連休を控えた週末だけに、1万6500円台を維持できれば御の字」(前出の大手証券)との声が上がっていた。

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