任天堂株が一時ストップ安寸前 ポケモンGOの収益増「限定的」で、関連銘柄も総崩れ

25日の東京株式市場で任天堂株が急反落し、前週末比で一時下落率は17%超、4990円安とストップ安寸前まで売られた。
スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」の日本での配信が22日に始まったが、同日夜に任天堂自身が「業績への影響は限定的」と発表したことが影響した。

任天堂株とともに値上がりが続いていた関連銘柄も総崩れとなり、“ポケモン相場”はゲーム配信開始とともに終わった可能性もある。

任天堂の発表によると、ポケモンGOの開発、運営主体は米ナイアンティック社。
任天堂は、関連会社「ポケモン」を通じてナイアン社からライセンス料や開発協力費を得る形にとどまるため、「当社の連結業績に与える影響は限定的」と発表した。

このほか任天堂はポケモンGOを便利に遊ぶための周辺機器「ポケモンGOプラス」を販売するものの、こちらはすでに業績に織り込みずみとしている。

この発表を受けて、25日の任天堂株の売買は特別売り気配で始まり、しばらく値がつかなかった。
その後、大部分の時間帯で下落率16%、下げ幅4000円台で推移し、午前10時台に値幅制限いっぱいまであと10円というところまで値を下げる場面もあった。
午前終値は17.1%下げて4815円安の2万3405円。

売買代金はこの日も独走し、午前11時すぎには2000億円規模となった。

一方、任天堂やポケモンGOの関連株として急騰が続いてきた銘柄の多くは急落している。
イマジカ・ロボットホールディングス(HD)とサノヤスHDが下落率20%前後でストップ安に。
ホシデン、タカラトミーも10%前後で値を下げるなど、関連銘柄はほぼ全面安となっている。

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