地震速報と避難経路を連動 ポケットシェルターがスマホ向け技術

災害対策ベンチャーのポケットシェルター(東京都港区)は、緊急地震速報に合わせてスマートフォンの画面に最寄りの避難所への経路を示す地図を表示する独自技術を開発し、特許を取得した。

米グーグルなどのスマホ用地図アプリに組み込めるため、特許のライセンス販売を検討している。
「ポケモンGO」の画面に避難所への経路を表示できるように、任天堂などとの交渉も検討する。

ポケットシェルターは、開発した技術を元に今月末に試作アプリを制作する。
このアプリは、災害でインターネットにつながらない時でも表示できる簡易地図を内蔵。
衛星利用測位システム(GPS)を元に現在地と最短の避難所までの経路が、緊急地震速報の発表と同時にスマホ画面にプッシュ通知される。
災害による地面の陥没などで1つの経路が通行できない場合に備えて、避難経路は複数表示される。

東日本大震災の際に、津波の襲来にもかかわらず低地に避難したため被害に遭ったことを教訓に、緊急地震速報メールの文面を自動で解析し、津波の恐れがある場合には高台の避難所を指示する。
また、音声で避難所へ誘導するなど、視覚障害者や高齢者にも配慮した。

ポケットシェルターの営業担当、藤川博久さんは「東日本大震災や熊本地震の発生時には、避難所がわからない人も多かった。
この技術を使ったアプリで、何千、何万の命が助かるかもしれない」と話す。

問い合わせは、info@pocketshelter.jpまで。

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