<任天堂>スイッチ「目新しさ欠く」 株は急落
任天堂は20日夜、これまで「NX」としてきた来年3月発売の新型ゲーム機の名称を「NintendoSwitch(ニンテンドースイッチ)」にしたと発表し、映像を公開した。
据え置き型から携帯型に切り替えられるのが特徴。
具体的な発売日や価格は未定だが、市場からは「ゲーム機としての目新しさが期待を下回った」と指摘する声も上がった。
21日の東京株式市場で、任天堂株は一時、前日終値比1925円安の2万5025円まで急落した。
20日午前に映像の公開予定が伝わると、終値で前日比870円高い2万6950円を付け、期待が高まっていただけに失望売りされた形だ。
21日の終値は前日比1765円安の2万5185円だった。
新型機は、携帯型と据え置き型の両方の特徴を持ち合わせている。
任天堂は「WiiU(ウィーユー)」と「ニンテンドー3DS」のように据え置き型と携帯型を別々に開発してきたが、今回初めて一体化した。
ソフト開発の効率化が期待でき、投入ソフトも増えそうだ。
来年発売予定の「ゼルダの伝説」や「スーパーマリオ」シリーズの新作などにも対応する見通しだ。
任天堂は新型機の発売を控え、「ウィーユー」の今年度の販売を前年度より246万台少ない80万台に減らす。
各社が高性能ゲーム機や仮想現実(VR)端末を発売する中、新型機でファンを取り込みたい考えだ。
ただ、証券アナリストは「携帯型に切り替えられるものの、据え置き型へのこだわりが感じられ、ほぼ想定通りのハードだった。
目新しさに欠け、業績へのプラス効果は限定的ではないか」と指摘した。