狡猾なゴブリンが主人公のステルスアクション続編『Styx: Master of Shadows』
文:編集部 ミル☆吉村
●ゴブリンをチビとナメたらあの世行き。
狡猾なアサシンが再び暗躍
Cyanoidの『Styx: Shards of Darkness』は、2014年に海外で発売されたステルスアクションゲーム『Styx: Master of Shadows』の続編(シリーズとしてはさらに設定の土台となったアクションRPG『Of Orcs and Men』がある)。
海外ではPC/PS4/Xbox Oneで2016年第3四半期にリリース予定だ。
遅くなってしまったが、E3会期中にパブリッシャーのFocus Home Interactiveのブースで本作のデモを見てきたので、その模様をお届けする。
ゲームとしては、ミッションクリアー型のステルスアクション。
ゴブリンのアサシンStyxとして警備網をかいくぐって侵入し、周回する護衛のパターンを読んで裏をかいたり、灯りに砂をかけて消して死角を作り出したり、飲み物に毒を入れたりしながら活路を切りひらいて、ミッションごとに設定された目的を達成するという形だ。
オープンワールドではなく昔ながらのマップクリアー型、そして設定もゴブリン・オーク・エルフが出てくるクラシックな洋ファンタジーテイストで、前作もよく言ってオーソドックス、悪く言えば派手なギミックがなく地味に見えかねないスタイルだったが、(比較的安価かつセールなどで入手しやすい割に)とにかく丁寧かつ着実に作られていることが好評価に繋がった(個人的には、身なりこそ小さいが狡猾で賢い主人公Styxが、毒舌を吐きながら体の小ささを最大限に利用して大胆に仕事人するダークな雰囲気も好み)。
それを受けて開発中の本作でも、根本は変わらずの渋さ。
今回はダークエルフの街Korrangarに忍び込むことになる。
大きな新要素はクラフト要素で、ミッション中に各種素材をチョロまかし、さまざまなお役立ちアイテムを作成可能。
E3デモでは、自分の分身を作り出せるアイテムが登場(出現シーンがいい感じにキモい)。
分身からはいつでも本体に戻ることができ、分身でジャンプ失敗→本体に戻るといった感じにチェックポイント的に使うこともできる。
そのほか新アクションとしては、ナイフを使ってジップライン(滑車を使ってロープを滑り降りる動作)ができたり、垂れ下がったロープを登ったり渡っていくターザン風アクションなどが登場。
こうしたアクションを応用してミッション中にマップ内各所に置かれたトークンを回収すれば、クリアー時の経験値が増える。
ちなみにレベルアップすると、5種類のスキルツリーから能力を向上させることが可能だ。
なお、前作ではゲームエンジンにUnreal Engine 3を使用していたが、今作ではUnreal Engine 4にアップグレード。
ステルスゲームにとって重要な光と闇のコントラストがさらにいい感じになっているので、その辺も注目。
近年減ってしまった超大作とインディーの中間の、程よい規模感と作り込みが光るシリーズだと思うので、一番入手が容易だろうPC版発売やセールの際などにはチェックしてみて欲しい。