クリエイティブ、「Sound BlasterX」よりゲーミングスピーカー3製品を発表

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クリエイティブメディアは11月16日、ゲーミングブランド「Sound BlasterX」シリーズの新製品としてゲーミングスピーカー3種を正式発表した。
2016年12月上旬より順次発売を予定し、価格は8,900円より。

今回発表されたゲーミングスピーカー3製品は、「Sound BlasterX」シリーズを通じて、ゲーミングデバイスに参入を果たしている同社にとって、いわば主力商品と言える製品群となる。
ゲーミングデバイスの分野は、ロジクールやRazer、マッドキャッツ、SteelSeriesなど、多くのプレーヤーが群雄割拠しているが、意外にもゲーミングスピーカーを扱っているメーカーはほとんどない。
これはe-Sportsを頂点としたゲーミングシーンに、スピーカーの居場所がないためで、だからこそクリエイティブ自身もヘッドセットやヘッドフォンアンプから「Sound BlasterX」シリーズの展開を開始したという背景がある。
しかし、「ゲームサウンドをスピーカーで鳴らしながらゲームを遊びたい!」と考えるゲーマーも多いはずで、今回発表された製品は、そういったゲーマーのワガママに答える製品群となる。

ハイエンドモデルとなる「Sound BlasterX Katana」は、いわゆるサウンドバータイプのスピーカーとアンプをセットにした製品で、同社では“アンダーモニターオーディオシステム”と呼んでいる。
今回唯一搭載されているマルチコアオーディオプロセッサー「SB-Axx1」、ハイレゾ対応の24bit DAC、そして5ドライバー&トリプルアンプデザインを採用し、最大出力150Wを誇るパワフルなオーディオシステムとなる。

接続は、USB接続を基本に、アナログ、Bluetooth、光デジタルなど多彩な接続性を確保しており、PCはもちろん、ゲーム専用機やスマートフォンのサウンドも楽しめる。
PCもしくはMacにUSB接続することで24bit/96kHzのハイレゾオーディオの再生が可能。
スピーカー自体は2.1chながら、ダウンロード提供されるWindows用ソフトウェア「Sound Blaster Connect」と専用ドライバを組み合わせることで、バーチャル7.1chサウンドを楽しむことができる。

また、クリエイティブのスピーカーシステムではお馴染みのコントロールユニットの代わりに、ワイヤレスリモコンが付属しており、手元で音量/バスレベルの調節や、オーディオソースの選択などが可能。
さらにゲーミンググレードを象徴する新機能として、1,680万色のカラーでスピーカーを彩ることができるLEDライティングシステム「Aurora Reactiveライティングシステム」を採用。
前述の「Sound Blaster Connect」を使って発光色や発光パターンをカスタマイズ/プログラム可能で、ライティング設定はスピーカー本体に保存することが可能となっている。

このほか、ヘッドフォン端子や、USBメモリ経由での音楽再生にも対応しており、マルチコアオーディオプロセッサー「SB-Axx1」の性能をフル活用しながら、様々なタイプ、様々な再生の仕方でゲームサウンドを楽しむことができる。

発表前に行なわれた事前説明会では、Sound BlasterX KatanaをPS4に光デジタル接続した環境で、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXV ジャッジメントディスク」を体験することができたが、バーチャル7.1chによる豊かな音場感で迫力のあるサウンドを楽しむことができた。

Sound BlasterX Katanaは2016年12月中旬発売予定で、価格は30,800円。
なお、スピーカーシステムとしては比較的高額で、数量限定商品となるため、販売先はクリエイティブのオンラインストア(公式サイト、楽天市場店)と、デモ機を設置できる大手家電量販店に限定される。

オーソドックスなスピーカーシステムとしては「Sound BlasterX Kratos S5」と「Sound BlasterX Kratos S3」の2製品が発表された。
いずれも左右2つのスピーカーにウーファーと付けた2.1chシステムで、木製のエンクロージャーを採用し、ほど良い余韻を残したナチュラルなサウンドが特徴となっている。

「S5」は上位モデルとしてUSB接続に対応し、24bit/96kHzのハイレゾ再生、Sound Blaster Connectソフトウェア、Aurora Reactiveライティングシステムをサポート。
下位モデルの「Sound BlasterX Kratos S3」は、アナログ接続に対応し、最大出力92Wのパワフルなサウンドが低価格で楽しめるようになっている。

クリエイティブでは、ゲーミングブランド「Sound BlasterX」シリーズをさらに拡張し、今後ゲーミングデバイスの花形であるマウスとキーボードにも参入する。
今回の説明会でも参考出展されており、日本展開も行なうという。
将来的には、専用ソフトウェア「Sound Blaster Connect」で「Sound BlasterX」シリーズの各デバイスを一元管理し、ロジクールGシリーズのようにLEDライティングを複数のデバイスで同期させることも可能になるという。
ゲーミングスピーカー共々、クリエイティブの「Sound BlasterX」シリーズの今後の展開に注目していきたいところだ。

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