SSD高騰の中で光るHDD特価
「SSDの値上がりが目立っています」。
今週、ほとんどのPCパーツショップで耳にしたコメントだ。
DDR4メモリなどのフラッシュ系パーツは1カ月ほど前から値上がり傾向が見られたが、ここにきてSSDの上昇が注目されるようになっている。
1TB前後の大容量帯では1000円近くのアップが見られるものもある。
某ショップは「前からウワサされていたNAND不足が深刻化しているようで、SSD全体が供給不足気味になり、結果として回転の速いタイプから値上がりしている感じです。
そこに円安傾向も加わって、上げ幅が広がっているんですよね」ともらす。
別のショップからは「PS4 Proの換装需要もあって大容量SSDの人気が急伸して、仕入れが追いつかなくなったのも今回の結果につながっていますね」との話も聞いた。
そんな状況で迎えた今週末は、大容量HDDを特価の目玉に据えるショップが多かった。
HDDも円安等の影響で値上がり傾向にはあるが、「メモリやSSDに比べればマシですから」(パソコン工房 秋葉原BUYMORE店)という。
パソコンSHOPアークはSeagateの3TB HDD「ST3000DM008」を税込み6980円としている。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店はSeagateの4TBモデル「ST4000DM000」を同9999円、Western Digitalの3TBモデル「WD30EZRZ-RT」を同6980円で販売。
ドスパラ パーツ館ではSeagateの10TB HDD「ST10000VN004」が同4万9755円(税別4万6070円)で買える。
●Core i7-6700Kの安さも目立っている!
CPUはSkylake系Core iシリーズの最上位「Core i7-6700K」のセールが目立っている。
TSUKUMO eX.では、ASRock「Z170 EXTREME4」やASUSTeK「Z170 PRO GAMING」などのマザーボードとセット購入すると割安になる週末セールを実施している。
下位のi7-6700より、i7-6700Kとの組み合わせのほうが安くなるのがポイントだ。
同店は「せっかく買うなら最上位をという方が多く、そのニーズに応えられればと。
冬のボーナスで一式買いたいという人もいらっしゃるでしょうしね」と話していた。
他店でもi7-6700Kの特価はみられる。
各種セット割との併用可能な状態で税込み3万7980円で販売しているパソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「CPUの載せ替えとなると、やっぱり最上位が人気になるんですよね。
次のプラットフォームの登場時期も劇的に性能向上するといったウワサも聞きませんし、評価が定まっていて価格も落ち着いているi7-6700Kの人気がじわじわと高まっているわけです。
結果として各店で競争が起きて街全体でさらにお買い得になっていく、という感じになっていますね」と現状を解説する。