スマホ用「ポケモンGO」が米で配信すぐ人気沸騰 「ツイッターに匹敵」とも 事件も発生
スマートフォンの位置情報機能を使って現実世界を移動しながらゲームキャラクターを集めるスマホ向けゲーム「ポケモンGO」の人気が、世界に先行して配信が始まった米国などで盛り上がっている。
米紙ウォールストリート・ジャーナルなどは現実世界とゲームの世界を結びつけるポケモンGOの波紋をこぞって報じており、開発に参画した任天堂の業績への影響も注目されている。
ポケモンGOは6日に米国、豪州、ニュージーランドの3カ国で配信が始まり、翌日には配信数ランキングのトップに躍進。
英国の調査会社は、基本ソフト「アンドロイド」を搭載したスマホ利用者の約3%が毎日遊んでいると分析し、すでに10年前にサービスが始まったツイッターに匹敵する人気ぶりだとしている。
米メディアによると、家のなかにこもりがちだった子供がスマホを片手に外に出かけるようになったり、ゲームが縁となってデートの相手が見つかったりするケースが出ているという。
豪シドニーの観光名所となっているオペラハウス近くでは9日、約2千人が集まってポケモンを探すイベントが開かれた。
逆にポケモンGOをめぐる「トラブル」も報告されている。
ワイオミング州では8日、水辺で暮らす設定のポケモンを見つけようと川沿いを歩いていた女性が偶然、本物の死体を発見。
ミズーリ州の警察当局は10日、ポケモン探しに興じている利用者を狙った強盗事件が起きたと発表した。
またポケモンGOは任天堂が開発に関わったことから、任天堂の業績への影響も話題となっている。
米ブルームバーグテレビは11日、同日の東京株式市場で任天堂の株価がストップ高となったことを大きく報じ、「この熱狂をどこまで維持できるかに注目だ」と論評した。
ポケモンGOは現実世界を移動しながら、スマホの画面上の地図のなかに潜んでいるさまざまなポケモンを捕まえてコレクションするゲーム。
見つけたポケモンの姿はスマホのカメラ機能で移し出された実際の風景と合成して表示され、ポケモンが現実世界に存在しているかのような感覚を演出している。