東京マーケット・サマリー(3日)
<外為市場>
午後5時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の114円前半。
3月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げはほぼ織り込みが進んだとして、東京市場では利益確定売りに押され、朝方からドル/円はじり安となった。
夕刻に入ると、ドル/円には下げ渋る動きが出ている。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均は反落。
序盤は円安方向に振れた為替が支援材料となったが、大型株を中心に次第に利益確定売りが優勢となり、節目の1万9500円を下回って取引を終了した。
軟調な地合いの中で任天堂<7974.T>が活況。
2月の国内既存店売上高が好調だったファーストリテイリング<9983.T>が2%を超す上昇となり、指数の下支え要因となった。
東証1部騰落数は、値上がり617銘柄に対し、値下がりが1256銘柄、変わらずが130銘柄だった。
<短期金融市場>17時14分現在
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.037%になった。
週末要因で金融機関から資金調達意欲がしっかりと示された。
レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レートはマイナス0.126%とマイナス幅を拡大。
TIBOR(東京銀行間取引金利)3カ月物は0.056%と横ばい。
日銀の国庫短期証券(TB)買い入れオペは応札額が想定より少なく、在庫不足の状態にあるとの見方が出ていた。
ユーロ円3カ月金利先物は小動き。
<円債市場>
長期国債先物は続伸。
米連邦準備理事会(FRB)による3月利上げ観測が強まり前日の米債が下落したことを受けて、朝方は売りが先行した。
前場中盤以降は、中心限月交代に絡む買い戻しの動きなどから底堅く推移した。
現物債は全ゾーンで金利に低下圧力がかかった。
「残存25年超」を対象にした日銀オペでオファー額が減額されたが、市場は冷静に受け止め波乱はなかった。
むしろ、オペが総じて需給の引き締まりを意識する結果になったことから長いゾーンを中心に押し目買いが優勢になった。
中期ゾーンは海外勢主体の需要が観測され強含み。