「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のマップは京都市がベースになっていたことが判明
読者の皆さんは今頃、きっと「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の広大な世界を冒険していることだろう。
幻想的な絶景と不思議に満ちたその世界は、まるで夢の国のようだ。
しかし、意外にも現実世界からインスパイアされた部分があるという。
ディレクターの藤林秀麿氏はマップを構成するにあたって、京都市を参考にしたとThe Vergeに話している。
同氏曰く、ゲーム内の距離感を把握するために役立ったという。
任天堂の本社が京都市に位置するため、開発スタッフにとって京都市の土地勘は1つの共通認識でもあった。
場所と場所の距離を説明するときなどは「この町とダンジョンは、祇園から清水寺までと同じくらい離れた設定にしよう」という具合に話し合いがされたのが想像できる。
藤林氏は京都市には神殿仏閣などの観光名所が多いことから、ランドマークの例を持ち出すことが容易だったという。
IGN JAPANは任天堂にこの件について確認したところ「冒険の世界は実際に京都市のマップを当てはめて、それがベストとして完成したサイズである」という答えをもらった。
この発言からすると「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」のマップサイズは京都市と同等のもの、つまりは827.8 km2の面積があるということになる。
注意:下に小さめのネタバレが含まれる
もちろん「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」があくまで京都市のサイズや距離を参考しているだけで、ゲームの世界が京都をイメージにしているわけではない。
だが、和風の風景も少なくない。
シーカー族は古来日本からインスパイアされた民族的特徴がある。
カカリコの村は藁葺き屋根の日本家屋と思しき木造の家々が軒を連ね、ここの女神像も地蔵さんらしい見た目になっている。
さらにはイーガ団という忍者のような賊もいて、リンク自身も忍びの防具を入手することが可能だ。
任天堂が日本の伝統文化からヒントを得たのは今回が初めてではない。
宮本茂氏は以前に「スターフォックス」シリーズの主人公であるフォックス・マクラウドは伏見稲荷神社のキツネにちなんだと話し、千本鳥居を見てゲーム内で戦闘機に乗ってゲートを潜る仕掛けを発案したという。
筆者は只今、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」を夢中になってプレイしているが、レビューまでもう少し待ってほしい。
終われば久しぶりに京都を訪れてみるのも悪くないかもしれない。