東京マーケット・サマリー(25日)
<外為市場>
午後5時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてややドル高/円安の106円前半。
日米中央銀行の政策イベントを週後半に控えて様子見ムードが次第に強まるなか、ドルは朝方につけた高値106.74円からじり安の展開となった。
夕刻に入ると、ドル/円は下げ渋っている。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均は小幅に続落した。
良好な外部環境を好感した買いが先行し、前週末比で一時150円超高となる場面があったが、短期的な過熱感は継続。
日米の金融政策イベントを前に、上値追いに慎重な姿勢が見られた。
次第に先物主導で売られ、指数は後場に下げに転じた。
また任天堂<7974.T>はストップ安で終了した。
東証1部騰落数は、値上がり1166銘柄に対し、値下がりが697銘柄、変わらずが105銘柄だった。
<短期金融市場>17時17分現在
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.033%になった。
週末要因がはく落したが、資金調達意欲がややしっかりと示された。
ユーロ円3カ月金利先物は小幅高。
<円債市場>
国債先物中心限月9月限は、前営業日比18銭高の153円36銭と反発して引けた。
日銀が28─29日の金融政策決定会合で追加緩和に踏み切るとの観測に加えて、日銀国債買い入れで需給の底堅さが確認されたことで堅調に推移。
日経平均が上値を重くしたことも買いを誘った。
9月限は一時153円41銭と7月15日以来の水準に上昇した。
ただ、イベントを前に様子見ムードが広がった。
現物市場は、先物上昇を受けて中長期ゾーンがしっかり。
10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.5bp低いマイナス0.245%に低下した。
一方、40年債入札を控える超長期ゾーンは調整売りが出て、イールドカーブはスティープ化した。
<CDS市場>
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で指標のiTraxxJapanシリーズ25は今週、50bp台半ばから60bp台前半を中心に横ばい圏で推移する見通し。
米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合という注目イベントを控えているほか、日本企業による4―6月期決算が相次いで発表される予定で、多くの市場関係者が様子見姿勢を強めるためだ。