任天堂経常赤字386億円 4~6月期連結決算
任天堂が27日発表した2016年4〜6月期連結決算は、経常損益が386億円の赤字(前年同期は142億円の黒字)で、第1四半期としては2年ぶりに経常赤字となった。
為替の円高が収益を圧迫し、ゲーム機の販売減も響いた。
売上高は前年同期比31・3%減の619億円。
円高で約54億円の減収となった。
来年3月に次世代機「NX」を発売すると発表した影響もあり、据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」の販売が落ち込んだ。
前年同期末に比べ円高に振れ、保有する外貨建て資産に絡む為替差損350億円が発生した結果、経常損益は赤字に転落した。
純損益は税負担の軽減もあり、245億円の赤字(前年同期は82億円の黒字)となった。
任天堂が開発に携わったスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」が世界中でヒットしているが、収益には9月中間決算以降に貢献する見通し。
ただ、業績への影響は限定的だとみて、期初に公表した17年3月期の連結業績予想は据え置いた。