〔東京株式〕下落後に切り返す=円相場眺め買い戻し(1日前場)☆差替
日経平均株価は前営業日比81円22銭高の1万6650円49銭と、大幅に下落した後、切り返した。
為替相場が徐々に円安方向に振れたことで、株価指数先物を中心に買い戻しの動きが強まった。
東証株価指数(TOPIX)も戻り歩調をたどった後、1.47ポイント安の1321.27で取引を終えた。
銘柄の27%が値上がりし、値下がりは68%。
出来高は12億2002万株、売買代金が1兆2337億円。
業種別株価指数(33業種)は、精密機器、医薬品、銀行業の上昇が目立ち、下落は、証券・商品先物取引業、空運業、ガラス・土石製品など。
個別銘柄では、HOYAが急伸し、武田、アステラス薬はしっかり。
三井住友、三菱UFJが高く、第一生命は底堅い。
ソフトバンクG、NTTが値を上げ、ファーストリテはじり高歩調。
ソニー、ファナックが締まった。
半面、野村、大和証Gが安く、東京海上はさえない。
JALが下押した。
ガイシは軟調。
トヨタ、富士重が売り物がちで、パナソニックは弱含み。
任天堂が甘い。
強含み。
ジースリーHDが急騰し、ゼニス羽田、アートスパークは大幅高。
半面、シャープ、ベネ・ワンが値を下げた。
出来高8972万株。
軟調。
出来高23万4300株。
(続)
クラウドサービスを提供するリスクモンスターは「金持ち企業ランキング」を発表した。
決算書(2016年3月期決算以降)の記載に基づき算出したNetCash(ネットキャッシュ)※を比較したところ、1位は「ファナック」(ネットキャッシュ6866億円)であることが分かった。
次いで「キヤノン」(6320億円)、「信越化学工業」(5838億円)と続いた。
※現預金−(短期借入金+長期借入金+社債+1年以内返済の長期借入金+1年以内償還の社債+割引手形)
以下、「任天堂」(5704億円)、「三菱自動車工業」(4262億円)、「SMC」(3634億円)、「日本航空」(3523億円)という結果に。
前回順位と比較すると「富士重工業」が大幅にランクアップ(3245位→9位)。
ただ、同社は2年前に行った調査で45位にランクインしていた。
「昨年の調査時には積極的な投資を行っていて、一時的にキャッシュが減少していた模様。
今回は堅調な収益維持によって再びキャッシュを積み増しランクインした」(リスクモンスター)
15位の「キーエンス」(前回48位)も、昨年行った調査から大幅にランクアップ。
このほか、16位「シマノ」(27位)、17位「バンダイナムコホールディングス」(28位)、18位「大正製薬ホールディングス」(26位)、20位「ヒロセ電機」(30位)も、前回から順位を上げた。
業種別にみると、どのような傾向があるのだろうか。
機械器具製造業が最多の8社(ファナック、キヤノン、三菱自動車工業、SMC、富士重工業、パナソニック、シマノ、三菱電機)を占め、その他製造業8社(信越化学工業、任天堂、京セラ、ローム、富士フイルムホールディングス、キーエンス、バンダイナムコホールディングス、大正製薬ホールディングス)を加えると、上位20社のうち16社が製造業だった。