日米の金融政策イベント迫る。まだ黒田日銀にサプライズを期待しますか?
今週(9月19日‐9月23日)は、9月20‐21日に近づいた米FOMCと日銀の金融政策決定会合を週央に控えているため、動きが出るのは週後半になりそうです。
今のところ、米国は利上げなし、日本はマイナス金利の深堀と短中期金利の低下促進などが柱になりそうです。
しかし日銀は政策の実質的な余地が狭まりつつあり、サプライズよりも市場とのコミュニケーションに戦術を移行しつつあります。
金利市場も金融株もすでにこうした意向を織り込んでいると思われますので、サプライズを期待しすぎないほうがよいでしょう。
その他の注目材料は、米国の8月の住宅着工、欧州中央銀行ドラギ総裁の発言、欧米のPMIなどです。
ただし筆者はフェデックスの決算に注目しておきたいと思います。
週後半はアク抜けの後のラリーを期待したいところですが、実は決算期も近づきつつあり米大統領選が佳境に入ります。
先週のアップル株上昇に見られるように、株式市場は業績ないししっかりしたストーリーを渇望しているようですので、アップルや任天堂などへの物色意欲を見守りたいところです。