<話題>TOPIXが6月安値から約13.2%の上昇、指数を上回る業種はその他製品や保険など

TOPIX(東証株価指数)の堅調な展開が続いている。
6日には取引時間中としては6月1日以来、約4カ月ぶりに1360ポイント台を付ける場面がみられた。
週足チャート上では7日に、13週線と26週線がGC(ゴールデンクロス)を形成。
両線がGCを形成するのは14年7月11日の週以来、2年3カ月ぶりのこと。
週足でGCを形成したことで、先高への期待が高まりそうだ。

TOPIXは、直近で安値を付けた6月24日(1192.80ポイント)から、7日の終値(1350.61ポイント)まで、約13.2%の上昇を演じている。
33業種別での上昇率をみると、TOPIXの上昇率を上回っているのは16業種。
その上位は、その他製品の35.4%を筆頭に、保険が25.3%、ゴムは24.7%、鉱業は21.0%、非鉄は19.9%と続いている。

一方、TOPIXの上昇率を下回っているのは、17業種。
そのうち空運は3.2%の下落、不動産は1.3%の下落で、6月4日の終値を割り込んでいる状況にある。
次いで、上昇した業種でも農林水産が0.3%、陸運は2.8%、建設は4.5%にとどまっている。

その他製品は、任天堂 の「ポケモンGO」の人気拡大を受け、7月19日に年初来高値2225.70ポイントを付ける場面がみられた後、調整入りした。
足元では下げ幅の半値戻しを達成するなど、堅調な展開が続く。
さえない動きが続く空運は、8月19日に年初来安値231.44ポイントまで下落。
その後も安値圏での推移となっている。
「13週線と26週線のGC形成だけでは、全体相場のトレンドが転換したと判断するには早い」(中堅証券)との声も聞かれるが、強い業種からトレンドに乗る銘柄を選択するのか、リバウンドを狙い出遅れ業種のなかから銘柄を選ぶのか、投資スタイルにより、判断したい。

TOPIXの上昇率(13.5)を上回る業種(%)
その他製品35.4
保険25.3
ゴム24.7
鉱業21.0
非鉄19.9
機械19.2
金属製品18.4
電機18.3
化学16.9
卸売16.3
TOPIXの上昇を下回る業種
空運−3.2
不動産−1.3
農林水産0.3
陸運2.8
建設4.5
小売4.6
石油石炭4.6
食料品4.7
医薬品5.1
電気ガス6.4
*6月24日から10月7日までの騰落率
(モーニングスター10月7日配信記事)

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