「ゼルダの伝説 BotW」がタッチスクリーン機能を使わない理由
任天堂は「Game Developers Conference」にて、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の初期デモに登場したタッチスクリーン機能がなぜ製品版に搭載されなかったのかを明らかにした。
「ブレス オブ ザ ワイルド」の藤林秀麿ディレクターはIGNのインタビューに対し、「本作をWii U向けに開発していた時、皆さんがご覧になったように、タッチスクリーン機能がありました」と語っている。
「Switch版の開発が並行して始まった際、SwitchとWii Uの両方で同じゲームプレイを提供することを目指しました」
藤林ディレクターが言うデモとは、The Game Awards 2014で公開されたゲームプレイ映像のことだ。
「ゼルダの伝説」のクリエイター宮本茂と青沼英二が初期段階のデモを披露するという内容で、その中でWii U GamePadのタッチスクリーンを使う様子が映っていた。
藤林ディレクターによると、開発チームは当初、Switch版の初期テストに対して控えめだったという。
「(しかし、)タッチスクリーン機能なしでテストを行っていた時、このようなタイプの『ゼルダ』では、GamepadからTV画面へ視点を常に動かしていると、ゲームの体験が少し損なわれてしまうことに気がつきました」
「タッチ機能をなくしてみると、ゲームプレイの体験が本当に強烈なものになりました」とディレクター。
「さらなる実験とテストを経て、これがこのゲームをプレイする最良の方法であるとわかりました。
それが製品版が現在のゲームプレイスタイルになった理由です」
藤林ディレクターは、タッチ機能がない方がより良いゲーム体験となったため、タッチ機能をなくすことは難しい決断ではなかったと話している。
「これがこのゲームをプレイする最高の方法だと感じていたので、そういった機能を消すことに躊躇やためらいはありませんでした」