前場の日経平均は続落、円高進行を嫌気
[東京6日ロイター] – 前場の東京株式市場で日経平均株価は前営業日比98円70銭安の1万9370円47銭安となり続落した。
前週末にイエレンFRB(米連邦準備理事会)議長が3月の利上げに前向きな姿勢を見せたものの、ドル/円が弱含むなど市場には材料出尽くし感が広がった。
寄り付き前に北朝鮮が弾道ミサイルを発射したと伝わると1ドル113円台後半まで円高が進行。
リスクオフの先物売りで日経平均は一時128円安まで下落したが、下値は限定的だった。
前場後半は様子見ムードが広がり小口の売り買いが交錯した。
任天堂<7974.T>が連日活況のうちに上伸するなど一部の銘柄には資金が集まったが、主力株の大半は売り一巡後、閑散小動きだった。
前場の東証1部の売買代金は7980億円と低調だった。
市場では「3月米利上げは織り込みが進んだ。
その後も緩やかな利上げであれば容認されるだろうが、先行きのシナリオはまだ見えてこない。
もち合い相場を完全に上抜くにはしばらく日柄調整が必要になりそうだ」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。
東証1部の騰落数は、値上がり906銘柄に対し、値下がりが911銘柄、変わらずが181銘柄だった。