ポケモンゴーは「不謹慎」=神聖な場所で自粛を―米欧

任天堂などが開発したスマートフォン向けゲームアプリ「PokemonGO(ポケモンゴー)」が米国などで爆発的な人気となる中、戦争犠牲者の追悼施設や墓地での利用は不謹慎だとして、神聖な場所ではゲームを控えるよう求める声が相次いでいる。

ポケモンゴーはスマホの位置情報機能を使い、現実世界を舞台にスマホ画面を見ながら街中に隠れているポケモンを探して遊ぶ。
ただ、熱中し過ぎて私有地に不法侵入したり、強盗に遭ったりする騒ぎも報告されている。

米国では、ナチス・ドイツのユダヤ人大虐殺に関するホロコースト博物館(ワシントン)の広報担当者が米各紙に「(ポケモンゴーの利用は)われわれが掲げる教育や追悼の目的に当てはまらない」と反発。
戦没者やケネディ大統領らが眠るアーリントン国立墓地(ワシントン近郊)も、公式サイトで「全ての埋葬者への敬意として、墓参する人々には最大限の礼儀が求められる」と自粛を促した。

欧州でも、ポーランド南部アウシュビッツ強制収容所跡地の国立博物館がツイッターで「ポケモンゴーの使用を許すな。
犠牲者追悼への冒涜(ぼうとく)だ」と批判。
AFP通信によると、担当者は「ここは数十万人が苦しんだ場所であり、不適切だ」と述べ、開発会社にアウシュビッツをアプリから削除するよう要請した。

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