任天堂株、急騰し2万5千円突破 1週間で1万円高 関連でフジHD株も急伸
スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」の米国での大ブームを受けて、14日午前の任天堂株は急反発した。
前日のひと休みからこの日は再び16%超と急騰し、2万5000円を突破。
この1週間で1万円以上、6割超の上昇となった。
また関連銘柄の値上がりも広がっており、新たに開発会社との出資関係が注目されたフジ・メディア・ホールディングス(HD)株が6%急騰した。
任天堂株は先週7日終値は1万4935円だった。
これに対し、この日の高値は3670円高の2万5500円と年初来高値を更新、ストップ高をうかがう勢い。
午前終値は2万5460円。
関連銘柄とされるDeNA、サノヤスHD、京都銀行、第一屋製パンなども順調に株価を上げている。
新たに注目されたのがフジ・メディアHD。
ポケモンGOを任天堂グループと共同開発した米ゲームベンチャーのナイアンティック社に出資していることが改めて材料視された。
出資比率などは未公表だが、関連効果が期待されている。
フジメディア株は4日続伸となり、午前終値は5.4%上げて、66円高の1290円。
[東京14日ロイター] – 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比123円87銭高の1万6355円30銭となり、4日続伸した。
寄り付き後に下げに転じる場面もあったが、内需関連株は堅調に推移。
為替がドル高/円安方向に振れたことでトヨタ<7203.T>など自動車関連が下げ幅を縮小した。
銀行株も下げ局面では押し目を拾う動きがみられた。
午前中の東証1部売買代金は1兆1609億円。
このうち任天堂<7974.T>の売買代金が2165億円に上り、全体の約19%を占めている。
スマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」の期待が継続し、同社株は前日比で16%超高となっている。
ドル/円<JPY=EBS>は104円台で日中、やや強含む動きをみせている。
これと連動するように日経平均は前場中盤以降、上げ幅を拡大。
だが75日移動平均線(1万6335円74銭=14日前場)を突破すると、上値の重さを意識させた。
「昨年8月のチャイナ・ショックの株安局面と同様、ショートカバーが出尽くした後の下げが警戒される。
今後、戻り売りをこなせるだけの買いが入るかは不透明な面もある」(水戸証券・投資顧問部ファンドマネージャーの酒井一氏)との声も聞かれた。
東証1部騰落数は、値上がり1293銘柄に対し、値下がりが502銘柄、変わらずが167銘柄だった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともに堅調な値動き。
政府・日銀の政策に対する期待感や円相場の軟化が下支えとなる一方、戻り売りが上値を抑えている。
任天堂が大幅高で、ディーエヌエーは上伸し、サノヤスHDが値を上げている。
村田製、ソニー、ファナックはしっかり。
小野薬、武田、花王が締まり、ソフトバンクG、NTTは買い優勢。
7&iHDが高い。
半面、トヨタ、ホンダが甘く、キーエンスは軟調。
三菱UFJ、三井住友がさえない。
Vテクは値を下げ、アステラス薬、ファーストリテが売り物がち。