『タイタンフォール2』大幅な方向転換の裏側に迫る!開発者「キャンペーンは日本アニメに影響を受けた」
6月12日から14日まで、E3に合わせる形で開催されたEAの独自イベント『EA Play』。
同会場にて、Respawn Entertainmentで『Titanfall 2(タイタンフォール2)』のレベルデザイナーを務めるMohammad Alavi氏に、シングルプレイヤーモードの追加など大幅な方向転換が図られた今作についてお話をうかがってきました。
――開発はいつ頃スタートしたのでしょうか。
Mohammad Alavi氏(以下Alavi): 『Titanfall』がリリースされてすぐですね。
ただ、前作のパッチや無料で行ったアップデートのサポートを最優先で行っていました。
その後で、コミュニティのフィードバックをリスト化してユーザーは何を望んでいるのか、次のゲームで私たちは何を作りたいのかを明確化していきました。
そうやって出てきたものが、「向上したマルチプレイヤーモード」「奥深いゲームプレイ」「充実したカスタム機能」、そして「シングルプレイヤーモード」でした。
――ストーリーモードはどういった理由で追加されたのですか。
Alavi: 私たちはシングルプレイヤーモードを愛しているのですが、前作では時間とリソースの問題で強力なマルチプレイヤーモードを作り上げることだけに集中しました。
コミュニティもシングルプレイヤーモードを求めていたので、十分なリソースが確保できている今作にストーリーモードを追加することは当然の流れでした。
――ストーリーモードのトレーラーを拝見しましたが、プレイヤーが使用できるタイタンは1体だけに?
Alavi: シングルプレイヤーモードではさまざまなタイタンと出会うことになりますが、プレイヤーが搭乗するのは「BT-7274」というヴァンガードタイプのタイタンとなります。
とある作戦における主人公とBT-7274の絆が物語の中心となっているのですが、BT-7274は前作にでてきたアトラスクラスのタイタンが進化したもので、他に比べ非常に強力なんです。
彼にはまだまだ多くの機能がありますがやり過ぎにはしていませんので、プレイヤーを失望させることはありませんよ。
――マルチプレイで選択できるクラスとタイタンの数は?
Alavi: タイタンは6種類登場しますが、その内3種類は前作に登場したタイタンです。
現実の兵器がどんどん変わってきていますので、私たちの作る仮想世界での兵器もいろいろと変えてきています。
ハモンド・ロボティクスが前作に登場したアトラスとストライダーに革命をもたらして6体のタイプが産み出されたのですが、それらはこれまでのタイタンとは全く異なるプレイ体験となるでしょう。
また、パイロットは前作に比べ非常に多くのカスタマイズができるようになりますが、クラスに関しては私からアナウンスすることができません。
ただ、前作よりは間違いなく多くなると約束します。
――前作ではマップの背景としてさまざまな巨大クリーチャーが登場していましたが、今作では敵として戦えるのでしょうか。
Alavi: 戦えます。
シングルプレイヤーの体験として、惑星に巣くう多くのクリーチャーと戦うことになります。
――EA Play会場にトッド・マクファーレン氏が来場していましたが、今作と何か関係があるのでしょうか。
Alavi: 彼には『Titanfall 2』のトイを作ってもらっています。
彼自身が『Titanfall』の大ファンなんですよ。
会場に展示されているフィギュアも彼が手掛けたものです。
――タイタンのインスピレーションはどこから得てデザインしているのでしょうか。
Alavi: 開発陣には本当に素晴らしいコンセプトアーティストがいるんです。
アートチームとデザインチームが協力してタイタンを作り上げています。
戦場に立つタイタンはユニークなデザインですが、『ストリートファイター』のキャラクターのように、デザインを見ればどのような戦術を持ったタイタンかわかるようになっています。
前作ではタイタンや積んでいる武器などは出撃するまでどう活用できるかがわからなかったので、今作ではアビリティと戦術が事前にわかるようにしています。
――日本のファンに一言お願いします。
Alavi: 私たちが新たな『Titanfall』を発表し、多くのファンが楽しみにしていることを知りました。
私たちは日本のファンを愛していますし、タイタンとパイロットの絆を描く物語を作る上で日本のアニメには大きく影響を受けています。
ぜひとも楽しみにしていてください。
――本日はありがとうございました。
『Titanfall 2』は、PS4/Xbox One/PC向けに10月28日発売予定です。