ソニーカンファレンスまとめ…コジプロ処女作や『バイオ7』の発表、小島監督の登場に拍手喝采…『人喰いの大鷲トリコ』発売日も
ソニー・インタラクティブエンタテインメントアメリカは、6月14日の10時(日本時間)より、「E3 2016 PlayStation Press Conference」を開催しました。
PS4にリリースされる新作を大きく取り上げたこのカンファレンスでは、すでにお伝えした通り、新作タイトルの発表や注目作の発売日などが明らかとなりました。
またPS VRに関する情報などもお披露目され、多くのゲームファンが抱いた期待に応える内容だったと言えるでしょう。
◆幕開けを飾ったのは『God of War』と『Days Gone』
まずこのカンファレンスの幕開けを飾ったのは、『God of War』の映像でした。
雪がまだ残る山々を親子が駆け抜ける映像は実にきめ細かく、臨場感溢れる出来映えです。
また緻密なグラフィックはそのままに繰り広げる戦闘の数々も迫力に満ちており、大型の敵と対峙する模様は手に汗握るばかりです。
活劇溢れるシーンのみならず、少年が獲物を射止めた時の喜びや、傷に苦しむ動物の息の根を止めるように促された時の戸惑いといった、人間味を感じる反応や演出などを垣間見ることもできます。
この映像の後に、ソニー・インタラクティブエンタテインメントアメリカのショーン・レーデン氏が登壇し、『God of War』のデモを紹介できた喜びを露わとします。
また、先日米オーランドで発生した乱射事件にも触れ、事態の深刻さを語ると共に、多様性のあるゲームコミュニティが安らぎのひとつとなることを願っているともコメントしました。
次に登場したのは、パンデミック後の世界を描く『Days Gone』。
こちらも映像がお披露目され、廃屋や荒廃した景色が次々と飛び出します。
どこか哀しく、しかし美しい風景の中を進む姿は、思わず目を奪われるほどの写実的なグラフィックでした。
バイクで疾走する心地よい場面から銃を手にした苦渋の表情まで、本作で味わえるであろう様々な場面が伺える映像でした。
◆『人喰いの大鷲トリコ』発売日決定、そして「Quantic Dream」最新作の『Detroit Become Human』
続いては、多くのゲームファンから期待を集めている『人喰いの大鷲トリコ』に関する映像を上映。
最新映像では、トリコのダイナミックなモーションや息づかいすら感じられる動きの数々に加え、2016年10月25日に発売するとの嬉しい報告も。
この発表を待ち続けていた方は少なくないことでしょう。
さらに『Horizon Zero Dawn』も長尺の映像を公開。
弓を駆使して敵を駆る模様をたっぷりと綴りました。
武器の切り替えや捕縛、騎乗など、ゲームシステムに関する要素も映像に収められており、『Horizon Zero Dawn』がもたらすゲーム体験を連想させる刺激に満ちた内容が紹介されました。
また、『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』や『BEYOND: Two Souls』を送り出したQuantic Dream(クアンティック・ドリーム)が放つ『Detroit Become Human』も登場。
ゲーム性などの詳細はまだ明かされていませんが、公開された映像では、交渉人であるアンドロイドのコナーが、殺人を繰り返し小さな少女を人質にとったアンドロイドと対峙し、緊張感に満ちたやり取りを披露する映像が公開されました。
コナーの交渉も及ばず、犯人のアンドロイドと少女は共にビルから落下。
救うことの出来なかった結末を迎えてしまいます。
しかしその直後の映像に、「変化する物語」との文字が。
情報収集などを行うことで、辿る運命が変化する要素が示唆されました。
今度は銃を持ち、犯人と向き合うコナー。
相手の要請を受け入れつつも、銃を突きつけて交渉に臨みます。
そのまま撃たれてしまう未来もあれば、逆に犯人を撃つ展開、少女を助けたもののコナーと犯人がビルから落ちるなど、分かれ行く道筋が映像でいくつも描かれました。
「これは、私たちの物語」とコナーが語る『Detroit Become Human』がどのような一作となるのか、続報が待ち遠しいばかりです。
◆ファン待望の『バイオハザード7』発表! PS VRの展開や発売日も明らかに
そして、こちらもシリーズファン待望となる『バイオハザード7 レジデント イービル』の発表が行われました。
この嬉しい不意打ちに、会場のテンションは一気に上昇。
うち捨てられたような家屋を探索する映像には、謎と暴力が時折交錯し、この後訪れる惨劇を予感させるものとなっています。
発売日も決定しており、海外向けでは2017年1月24日に、日本国内では2017年1月26日に登場。
初代が発売された1996年から数え、約21年の時を経てナンバリング最新作がリリースを迎えます。
PS4以外にもXbox OneやPC(Steam)に展開し、またPS VRにも対応するとのこと。
最新技術でどのようなホラー体験を提供してくれるのか、実に楽しみです。
ここで再びレーデン氏が登壇し、『バイオハザード7』がVRで楽しめることを改めて説明し、PS4によってもたらされるこの新たな体験を熱弁。
そして、2016年10月13日にPS VRをリリースすると発表しました。
この時点では米国向けの発表でしたが、後に日本国内でも同日リリースとなることが判明しています。
PS VR対応タイトルとして、特に大きな喝采で迎えられたのは、『Star Wars: Battlefront X-wing VR Mission』。
こちらもまだ詳細は不明ですが、広大な宇宙空間を切り裂くように飛ぶX-wingの勇姿は、やはり圧巻の一言。
またPS VR対応として登場した『ファイナルファンタジー XV VR EXPERIENCE』も話題を集めました。
どちらのタイトルも、続報が待たれます。
◆人気シリーズが更なる飛躍を見せる
その後、迫力溢れる宇宙戦闘を捉えた『Call of Duty: Infinite Warfare』最新ゲームプレイ映像や、センス溢れるのユーモア性が光る『LEGO Star Wars: The Force Awakens』など、人気シリーズの更なる展開が映像でお披露目。
いずれも、PS4の性能をどのように活かしてくれるのか、期待が膨らみます。
また、世界的な人気を誇る『クラッシュバンディクー』の新展開も判明。
まずは、PS4ソフト『Skylanders Imaginators』への参戦が明らかとなり、続いてPS4ソフト『クラッシュバンディクー1・2・3』HDリマスターが開発中との発表も。
最新ハードで楽しめる『クラッシュバンディクー』、こちらも続報が気になります。
◆小島監督、コジプロ処女作『DEATH STRANDING』を引っ提げて登場
ここからアンドリュー・ハウス氏が登場。
今回のカンファレンスに関して「最もパワフルなコンテンツを揃えました」と自信のほどを露わとし、才能あるデベロッパーなどとコミットメントできた結果であるとしています。
その証明の一つとして紹介されたのが、『メタルギアソリッド』シリーズなどでも知られている小島秀夫氏でした。
「こんにちは、皆さん。
また戻ってきました」と笑顔で語る小島氏を、割れんばかりの拍手が出迎えます。
そんな会場の期待に応えるべく、コジマプロダクションの記念すべき第一作目となる『DEATH STRANDING』を発表。
世界中が動向を注視していたコジプロの処女作が、カンファレンスという舞台で初めてお披露目を迎えました。
『DEATH STRANDING』の詳細はまだ不明ですが、手錠を片手にはめた全裸の男性が、生まれて間もない幼児を抱き上げる姿を収めたティザー映像を公開。
しかし映像の半ばで幼児は消え失せ、打ち上げられた海洋生物に囲まれた様子が描かれました。
タイトルにもある「Death」を強く感じさせる内容となっており、ここからどんなゲームへと繋がるのか興味をかき立てられます。
さらに、こちらも世界中にファンが多い人気タイトルの最新ゲーム化となる『Spider-Man』の映像が登場。
主人公ピーター・パーカーを操るファイティングクライムとなる本作では、映画さながらのようなリアリティ溢れる爽快アクションを実現。
今回の映像でも、パワフルな動きの数々を惜しげもなく披露しています。
最後は『Days Gone』のライブデモで締めくくられた、「E3 2016 PlayStation Press Conference」。
待望していた作品の続報や、PS VRによる新たなゲーム体験などが明らかとなり、更に進化を続けるPS4の姿が提示されるカンファレンスとなりました。
カンファレンスを見逃した方やじっくりとチェックしたい人は、こちらからご覧ください。
YouTube 動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=Kk74m41wyhc