「ドンキーコング」開発当時、任天堂には「お風呂があった」 “小型ファミコン”発売記念 宮本茂氏インタビュー公開

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任天堂はこのほど、宮本茂代表取締役が「ドンキーコング」(1981年発売)開発当時を振り返るインタビューを公式サイトに掲載した。
米国向け開発したことで、グローバルを意識する出発点になったことや、当時社内にあったお風呂でアイデアをまとめていたことなどを振り返っている。

「ドンキーコング」など懐かしのファミコンゲームを30タイトルを収録した手のひらサイズのファミコン端末「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」発売を記念したインタビュー第1弾だ。

宮本氏は、クラッシックミニの基板を最初に見たとき「『こんなもの、いまさらやるの?』という感じ」だったと振り返る。
最初は海外版(Nintendo Entertainment System)だけの企画だったが、国内の営業担当者から「ファミコンもほしい」と声が上がり、国内向けにファミコン版も出すことにしたという。

「ドンキーコング」は「アメリカで売るために作ったゲーム」で、宮本氏が「グローバルを意識する出発点になった」という。
開発期間は4〜5カ月。
会社と社宅を往復するだけの毎日だったが、当時の任天堂社内には、花札工場のボイラーを使ったお風呂があったため、工場で働く人が帰った後の夜、ゆっくり利用し、アイデアをまとめていたそうだ。

ドンキーコングに連れ去られるレディは最初、「ヘルプ!」と叫んでいたが、ネイティブの英会話の講師に聞いてもらったら「海藻!」(kelp)と言っているように聞こえると言われ、声を出すのをやめて、ドンキーコングの鳴き声に変更した――などのエピソードも明かしている。

次回は「バルーンファイト」についてインタビューした記事を公開する予定だ。

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