「うー、ひどいですぅぅぅ」萌える人工音声で特許出願、驚きの技術 ロボット・工場アナウンスにも需要

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そこでカプコンでは、より表現力を高めるため、独自の技術を開発しました。
3DSの小さな画面の中でツクモがしゃべる音声には、ある特徴があります。

たとえば「うー、寝るなんてひどいです。
ううう」というセリフ。
真ん中の「寝るなんてひどいです」は、人工音声で読み上げています。

しかし、その前後の「うー」と「ううう」は、声優の録音したままの「生声」を流しています。

ほかにも「あっ!」「ほっ…」など、数百種類の息継ぎや短い発声を収録。
喜びや焦り、退屈など表現したい感情に合わせて、人工音声の前後でこうした生声を流すことで「人間が話すときの『癖』や『息づかい』を再現でき、ツクモの音声全体が格段に人間らしく聞こえることが分かりました」(山東さん)といいます。

カプコンではこの仕組みを「オセロットシステム」と名付け、特許出願中です。

「めがみめぐり」の野中大三プロデューサーは「現状では人工音声は声優さんの代わりにはなりません。
しかし、工夫次第で聞く人に愛着をもってもらえるものを、作り出すことはできそうです」と語ります。

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